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「GeForce GTX 980 Ti」を新規にサポートした「GeForce 353.06 Driver」は「Heroes of the Storm」のGame Readyドライバに
さて,Release 352世代の新しいWHQL(Windows Hardware Quality Labs,ウィクル)通過版リリースとなる今回の353.06ドライバだが,最大のトピックは,北米時間で同日(※日本では6月1日)に発表された新型GPU「GeForce GTX 980 Ti」をサポートしたことだ。
また,6月に正式サービスの始まった新作MOBA「Heroes of the Storm」への最適化が謳われる「Game Ready」ドライバという扱いなのも,見逃せないポイントだろう。
未入手という人は,下に示したリンクからどうぞ。統合されるGeForce Experienceは2.4.5.28,「HD Audio Driver」は1.3.34.3,「PhysX System Software」は9.15.0428,「CUDA」は7.5で,GeForce Experienceのみ,北米時間5月18日にリリースされた「GeForce 352.86 Driver」から新しくなっている。
→32bit版Windows 8.x・7・Vista用GeForce 353.06 Driver(217MB)
→64bit版Windows 8.x・7・Vista用GeForce 353.06 Driver(277MB)
→Windows XP用GeForce 353.06 Driver(195MB)
→ノートPC向けの32bit版Windows 8.x・7・Vista用GeForce 353.06 Driver(217MB)
→ノートPC向けの64bit版Windows 8.x・7・Vista用GeForce 353.06 Driver(279MB)
GeForce.comおよび英文リリースノートのまとめは本稿の最後に記載したとおり。詳細は一切明らかになっていないが,Kepler世代のGPUに向けての最適化が入ったという文言を確認できるのは気になるところだろう。NVIDIAコントロールパネルから設定できる機能がいくつか追加されているのもポイントといえ,GeForce GTX 980 Tiのユーザー,そしてHeroes of the Stormのプレイヤー以外も,導入を検討する価値があるとまとめられそうだ。
ただし,ドライバの導入は自己責任となるので,その点はくれぐれもご注意を。
## 以下,GeForce.comの関連記事および英文リリースノートまとめ ##
●GeForce 353.06 Driverの対応製品
- デスクトップPC向けGeForce GTX TITANシリーズ(※Windows XPはGTX TITAN X・GTX TITAN Z非対応)
- デスクトップPC向けGeForce GTX 900シリーズ(※Windows XPはGTX 980 Ti・980・970非対応)
- デスクトップPC向けGeForce GTX 700〜400シリーズ
- デスクトップPC向けQuadro Kシリーズ,Quadro 6x0&4x0シリーズ,Quadro 7000〜2000シリーズ,NVSシリーズ
- ノートPC向けGeForce 800M〜500Mシリーズ
- ノートPC向けQuadro Kシリーズ,Quadro 5000M〜1000Mシリーズ,Quadro 500M,NVS 5000M・4000Mシリーズ
- Tesla Kシリーズ,Tesla 20・10・8シリーズ
●GeForce 353.06 Driverにおける性能向上
- リリースノートに記載なし
●GeForce 353.06 Driverの新要素
・NVIDIAコントロールパネルの拡張
- ウインドウモードでのG-SYNC対応(※シングルGPUおよび2-way SLI構成時のみ)
- G-SYNC有効時のVsync有効/無効設定を追加
- Ultra-Low Motion Blur(ULMB)の設定を追加
- ノートPCで「Dynamic Super Resolution」(DSR)を利用可能にすべく設定を追加(※Fermi世代以降のGeForce GPUで利用可能)
・GPUに対する最適化
- Kepler世代のGPUに向けた最適化とバグ修正により,性能向上を実現(※詳細は一切明らかになっていない。原文は「Implements optimizations and bug fixes that provide increased performance for Kepler-based GPUs.」)
- 第2世代Maxwellである「N16」系GPUを搭載した,64bit版Windows 8環境のノートPCで,グラフィックスBIOS(VBIOS)がGPUオーバークロックをサポートしている場合,その情報を基にしてオーバークロックが可能に
・SLIプロファイルの拡張
- 「Monster Hunter Online」用となるDirectX 11&9対応SLIプロファイルの追加
- 「Space Engineers」用となるDirectX 9対応SLIプロファイルの追加
- 「Heroes of the Storm」でSLIを無効化
- 「World of Warships」でSLI-AAを無効化
・3D Visionの拡張
- 「F1 2015(Not recommended)」「World of Warships(Not recommended)」「Battlefield: Hardline(Not recommended)」「Dying Light(Not recommended)」「Killing Floor 2(Not recommended)」「Lords of the Fallen(Not recommended)」「METAL GEAR SOLID V:GROUND ZEROES(Not recommended)」「Project CARS(Not recommended)」「The Crew(Fair)」「The Witcher 3: Wild Hunt(Not recommended)」「Total War: Attila(Not recommended)」用プロファイルの追加または更新
※タイトル名の後ろにある( )書きはレーティング。F1 2015とWorld of Warships以外は352.86ドライバでも言及のあったタイトルで,今回,更新されているのかどうかは分からない
●GeForce 353.06 Driverで解決した問題(Windows 8.x・7・Vista)
- SLI構成時に,ゲーム内から解像度を変更すると,[Alt]+[Tab]キーで画面切り替えを行ったとき,ShadowPlayのアイコンが表示されなくなる問題
- SLI構成時に3840×2160ドット解像度を設定すると,画面が半分しか表示されなくなる問題
- 32/64bit版Windows 8.1環境で,GLSLシェーダがコンパイルエラーとなる問題
●GeForce 353.06 Driverで解決した問題(Windows XP)
- リリースノートに記載なし
- 関連タイトル:
GeForce Driver
- 関連タイトル:
Heroes of the Storm
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