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「Halo:Reach」や「Quake II RTX」最新版へ最適化した「GeForce 441.41 Driverが登場
Relase 440世代のWHQL(Windows Hardware Quality Labs,ウィクル)通過版ドライバとなるGeForce 441.41 Driverは,Xbox Game StudiosがPC向けにリメイクしているHaloシリーズ6タイトルを収録した製品「Halo: The Master Chief Collection」のうち,北米時間12月3日にSteamおよびMicrosoft Storeで配信がスタートする「Halo: Reach」への最適化を行ったドライバだ。
NVIDIAによると,GeForce 441.41 Driverを利用することで,Halo: Reachの4K解像度におけるフレームレートは,GeForce RTX 2060で120fps以上,GeForce RTX 2080 SUPERならば200fps以上が得られるそうだ。
それに加えて,GeForce 441.41 Driverは「Quake II RTX」の最新版となるversion 1.2への最適化も行っているという。Quake II RTXは,1997年リリースの名作FPS「Quake II」を,GeForce RTXシリーズのリアルタイムレイトレーシングに対応させたNVIDIA製のリメイク版だ。version 1.2では,レイトレーシングを用いたエフェクトやテクスチャを刷新しているという。
詳しくはリンク先のサンプル画像を参照してほしいが,ガラスや水のレンダリングを改良しているほか,テクスチャやノイズ除去の品質などを改善して画質を向上したとのこと。前バージョンと同様に,オリジナルの「Quake II」を持っていないゲーマーでも,ステージ1のみは無料でプレイが可能で,「Quake II」を持っているなら全編を楽しむことができる。GeForce RTXシリーズのユーザーは試してみるといいだろう。
そのほかにもGeForce 441.41 Driverでは,GPUのポストエフェクトを使って画像の鮮鋭化(超解像処理)を行う「Image Sharpening」が,VulkanおよびOpenGLに対応するといった新要素が加わった。Vulkan対応タイトルは徐々に増えているので,Image Sharpeningが利用できるようになったことを歓迎するゲーマーは少なくないだろう。
ドライバのアップデートが自己責任となる点は理解してもらったうえで,すぐにでも入手したい人は,下に示したリンクかGeForce Experienceを利用してほしい。
NVIDIAはRelease 418世代から,従来のドライバソフト(Standard)だけでなく,Windowsの新しいドライバモデルであるWindows Modern Driver(またはUniversal Windows Driver)に対応する「DCH」ドライバも提供している。ほとんどのゲーマーは,Standardドライバを入手すればいいが,どちらのドライバを入手すべきか分からない場合は,「NVIDIAコントロールパネル」の「ヘルプ」メニューから「システム情報」を選び,表示されたダイアログで「ドライバータイプ」の欄を確認してほしい。
→64bit版Windows 10用GeForce 441.41 Driver(573.24MB,Standard)
https://www.nvidia.co.jp/Download/driverResults.aspx/155098/jp
→64bit版Windows 10用GeForce 441.41 Driver(526.36MB,DCH)
https://www.nvidia.co.jp/Download/driverResults.aspx/155152/jp
→ノートPC向けの64bit版Windows 10用GeForce 441.41 Driver(573.24MB,Standard)
https://www.nvidia.co.jp/Download/driverResults.aspx/155134/jp
→ノートPC向けの64bit版Windows 10用GeForce 441.41 Driver(526.36MB,DCH)
https://www.nvidia.co.jp/Download/driverResults.aspx/155170/jp
→GeForce RTX 20シリーズ向け64bit版Windows 7用GeForce 441.41 Driver(527.07MB)
https://www.nvidia.co.jp/Download/driverResults.aspx/155080/jp
→GeForce GTXシリーズ向け64bit版Windows 8.x・7用GeForce 441.41 Driver(527.07MB)
https://www.nvidia.co.jp/Download/driverResults.aspx/155062/jp
→ノートPC向けの64bit版Windows 8.x・7用GeForce 441.41 Driver(527.07MB)
https://www.nvidia.co.jp/Download/driverResults.aspx/155116/jp
→4Gamerの最新ドライバリンクページ
https://www.4gamer.net/games/999/G999902/FC20110422001/
今回も,NVIDIA公式情報ページの情報と英文リリースノートの要点和訳を本稿の最後にまとめておいたので,興味のある人はぜひそちらもチェックしてほしい。もちろん,ドライバの導入は自己責任となるので,その点は注意してもらえればと思う。
## 以下,NVIDIAによる公式紹介記事および英文リリースノート(リンク先はPDF)まとめ ##
●GeForce 441.41 Driverの対応製品
- デスクトップPC向けGeForce RTX 20シリーズ
- デスクトップPC向けGeForce GTX 16シリーズ
- NVIDIA TITAN RTX
- NVIDIA TITAN V
- NVIDIA TITAN X,Zシリーズ
- デスクトップPC向けGeForce GTX 10シリーズ
- デスクトップPC向けGeForce GTX TITANシリーズ
- デスクトップPC向けGeForce GTX 900〜600シリーズ
- デスクトップPC向けGeForce GT 600シリーズ
- ノートPC向けGeForce RTX 20シリーズ(※Windows 10のみ)
- ノートPC向けGeForce GTX 16シリーズ
- ノートPC向けGeForce GTX 10シリーズ
- ノートPC向けGeForce 900M〜800Mシリーズ
- ノートPC向けGeForce MX 200〜110シリーズ
●GeForce 441.41 Driverが統合するソフトウェアモジュール
- GeForce 441.20 Driverから変更なし
●GeForce 441.20 Driverにおけるゲームへの最適化
- 「Halo: The Master Chief Collection(Halo: Reach)」「Quake II RTX」への最適化
●GeForce 441.41 Driverの新要素
- 「Image Sharpening」がVulkanおよびOpenGL APIに対応
●GeForce 441.41 Driverで解決した問題
- SLI構成で「レッド・デッド・リデンプション2」をVulkanモードで起動し,ゲーム内ベンチマーク機能をグラフィック品質「ウルトラ」で実行すると,クラッシュすることのあった問題
- 4コアまたは6コアのCPUを搭載する一部のシステムで「レッド・デッド・リデンプション2」をVulkanモードで実行すると,ゲームが停止してしまうことのあった問題
- 「Shadow of the Tomb Raider」をDirectX 12モードで起動すると,ゲームがクラッシュすることのあった問題
- 「Forza Horizon 4」を長時間プレイしていると,「Low streaming bandwidth」エラーが生じることのあった問題
●GeForce 441.41 Driverにおける既知の不具合
- 「Forza Motorsport 7」を起動して,数ラップ走行すると画面にスタッター(ガタつき)が生じることがある
- 「Sniper Elite 4」および「Shadow of the Tomb Raider」のDirectX 12モードでV-Syncを有効にしても,フレームレートがリフレッシュレートに制限されないことがある
- 「Grand Theft Auto V」が頻繁にクラッシュすることがある(NVIDIAはデベロッパとともにこの問題の解決に取り組んでいるとのこと)
- 関連タイトル:
GeForce Driver
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