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[CES 2015]Razer,99ドルの小型Androidボックス「Forge TV」を公開。追加で39.99ドル支払うとPCからのゲームストリーミングにも対応
本稿では,同社ブースで実際に体験したForge TVと,同製品と組み合わせて展示されていたAndroid用ワイヤレスゲームパッド「Razer Serval」(サーバル,
OSVR Hacker Dev Kitのレポートを掲載しました。2015年1月20日追記
[CES 2015]これがオープンソースのパワー。Razerの「OSVR Hacker Dev Kit」を「Leap Motion」と組み合わせたデモを公開
Android TV搭載の据え置き型ゲーム機風端末
Forge TV
そのForge TVだが,まず目を引くのはボディデザインだろう。本体は「薄くて平たい小箱」といった見た目をしており,黒のつや消しボディ天面には,Razerのシンボルマークである「トリプルヘッドスネーク」が描かれるだけという,シンプルで落ち着いたデザインとなっている。
本体下側の四辺には,Razerのコーポレートカラーである緑色に光るLEDが埋め込まれていて,動作中は黒い箱の下端が緑色に光るという,いかにもRazerらしいギミックとなっていた。
サイズは大人の手のひらよりやや大きい105(W)×105(D)×17(H)mm。発表時点で公表されていたイメージCGよりも,厚さがやや薄くなったように思える。ちなみに,重量は公表されていない。
スペックを紹介すると,SoC(System-on-a-Chip)としてQualcomm製のSnapdragon 805を搭載し,メインメモリ容量は2GB,内蔵ストレージ容量は16GB,搭載OSはAndroid 5.0(Lollipop)となっている。内蔵ストレージ容量が少ないのは気になるが,スペック的には2014年冬モデルのハイエンドスマートフォン並みの性能があるといえそうだ。そのほかに,Bluetooth 4.1も搭載している。
また,NVIDIAが「SHIELD Tablet」やポータブルゲーム機「SHIELD Portable」で実現していたPCゲームのストリーミング機能「GameStream」と似たような機能を実現するPC用ソフトウェア「Razer Cortex:Stream」(価格は39.99ドル)による,ゲームストリーミングの受信にも対応しているとのことだ。PCの画像を手元で楽しめることに意味のあったGameStreamと比べると,PCとテレビ間のHDMIケーブル配線が不要になるくらいしかメリットがないような気はするが,PCを離れた位置に置いている場合は有用なのかもしれない。
価格は99.99ドルの予定で,スペックを考えればなかなか手頃な価格といってもいいのではないだろうか。日本での発売もぜひ実現してほしいところだ。
Xbox 360風レイアウトのワイヤレスゲームパッド
Serval
続いては,Android用ゲームパッドのServalを見ていこう。ServalはForge TVと同時発売を予定しているとのことだが,Forge TV専用というわけではなく,Android端末で汎用的に使える製品だ。
ちなみにServalとは,ネコ科に属する肉食獣の名前とのこと。同社製のPC&Xbox 360用ゲームパッド「Razer Sabertooth」は,絶滅したネコ科肉食獣の名前を冠していたが,Servalはアフリカに生息している現存の動物である。
上に掲載した写真を見てのとおり,Servalは「Xbox 360 Wireless Controller」とほぼ同じようなサイズとレイアウトをした製品だ。左側の上に左アナログスティック,その下にD-Padが配置されており,右側の上には[A/B/X/Y]ボタン,右下側には右アナログスティックが並ぶ。
左アナログスティックと[X]ボタンの間には,電源ボタンやメディア操作用と思われる3個のボタンが配置されているほか,D-Padや右アナログスティックの下側には,Androidの[戻る]ボタンやメニューボタンらしい小さなボタンが2つある。
ショルダー部分には,ショルダーボタンとアナログトリガーが左右にそれぞれ並ぶ。これらショルダーボタン類の形状も,Xbox 360 Wireless Controllerと似たものだ。
手前側にAndroidの操作用ボタンが2個並んでいる。その下,本体裏面にある出っ張りは充電池の収納部だ |
ショルダーボタンとアナログトリガーはXbox 360 Wireless Controller風の形状をしている |
電源には,単三形乾電池タイプの充電池を2本使用していた |
本体上部にスマートフォンを固定する「Adjustable game clip」も付属する |
機能面ではごく一般的なAndroid用ワイヤレスゲームパッドそのものようだが,Forge TVとセットで導入するというのも悪くなさそうに思える。米国での価格は79.99ドルとのこと。やや割高感のある価格なのが気になるものの,こちらも日本での発売を期待したいところだ。
これらの製品と同時に,ワイヤレスキーボードとワイヤレスマウスをセットにした「Razer Turret」(以下,Turret)という製品も発表されている。ただ,会場にはモックアップらしい展示が1台,アクリルケースの中にあっただけで,手に取って見ることはできなかった。
PCおよびAndroid端末用の製品ではあるが,基本的にはForge TVとセットで使うことを想定したもののようだ。リビングルームでソファに腰掛けたまま膝の上に置いて使えるように,キーボードの右側にマウスを置くための,折りたたみ可能な小型テーブルがくっついたデザインをしている。コンセプトとしては,ROCCATの「Sova」に似た製品のようだ。
キースイッチの仕様も詳細までは明言されていないが,スペック表記には,10キーまでの同時押しとアンチゴーストに対応していると記述されていた。
マウスのほうは,レーザーセンサー搭載マウス「Razer Orochi」の2013年モデル(以下,Orochi 2013)と極めてよく似たデザインをしており,同製品を流用したのではないかと思える。
ただ,Turretのマウスもレーザーセンサーを搭載するのだが,スペックはOrochi 2013のものとは異なり,トラッキング解像度が3500DPIとされているので,少なくともOrochiとは異なるセンサーを使っていることだけは推測できる。
価格は129.99ドルで,2015年第2四半期の発売予定とのこと。Android端末をテレビにつないで使いたいという人なら,試してみるのもよさそうだ。
Forge TV 製品情報ページ(英語)
Serval 製品情報ページ(英語)
Turret 製品情報ページ(英語)
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