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[CES 2015]Razer,99ドルの小型Androidボックス「Forge TV」を公開。追加で39.99ドル支払うとPCからのゲームストリーミングにも対応
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印刷2015/01/07 18:42

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[CES 2015]Razer,99ドルの小型Androidボックス「Forge TV」を公開。追加で39.99ドル支払うとPCからのゲームストリーミングにも対応

Razerブースの目玉だった小型Android端末「Forge TV」
画像集 No.012のサムネイル画像 / [CES 2015]Razer,99ドルの小型Androidボックス「Forge TV」を公開。追加で39.99ドル支払うとPCからのゲームストリーミングにも対応
 北米時間1月6日から始まった「2015 International CES」(以下,CES 2015)には,ゲーマー向け周辺機器でお馴染みのRazerが,例年どおりに大きなブースを出展していた。今年の同社ブースにおける目玉は,仮想現実対応ヘッドマウントディスプレイ「OSVR」(Open Source Virtual Reality)と小型の据え置き型Android端末「Razer Forge TV」(以下,Forge TV)の2製品だ。
 本稿では,同社ブースで実際に体験したForge TVと,同製品と組み合わせて展示されていたAndroid用ワイヤレスゲームパッド「Razer Serval」(サーバル,以下,Serval)の話題をレポートしたい。OSVRについては別記事でレポートする予定なので,乞うご期待。

OSVR Hacker Dev Kitのレポートを掲載しました。2015年1月20日追記

[CES 2015]これがオープンソースのパワー。Razerの「OSVR Hacker Dev Kit」を「Leap Motion」と組み合わせたデモを公開



Android TV搭載の据え置き型ゲーム機風端末

Forge TV


2014年6月に開発を表明した時点で公開されていた端末のイメージCG
画像集 No.013のサムネイル画像 / [CES 2015]Razer,99ドルの小型Androidボックス「Forge TV」を公開。追加で39.99ドル支払うとPCからのゲームストリーミングにも対応
 Forge TVは元々,Googleが開発するテレビ向けのAndroidデバイス「Android TV」(関連記事)ベースの据え置き型ゲーム機として,2014年6月にRazerが開発を表明していたものだ。発表当初は2014年秋の発売を目指していたのだが,結果的には半年近く遅れた2015年第1四半期の発売となり,今回のCES 2015で初お披露目されたという経緯である。

 そのForge TVだが,まず目を引くのはボディデザインだろう。本体は「薄くて平たい小箱」といった見た目をしており,黒のつや消しボディ天面には,Razerのシンボルマークである「トリプルヘッドスネーク」が描かれるだけという,シンプルで落ち着いたデザインとなっている。
 本体下側の四辺には,Razerのコーポレートカラーである緑色に光るLEDが埋め込まれていて,動作中は黒い箱の下端が緑色に光るという,いかにもRazerらしいギミックとなっていた。

非常にシンプルな見た目のForge TV。そう言われなければ,これがAndroid端末だとは気付かないだろう
画像集 No.002のサムネイル画像 / [CES 2015]Razer,99ドルの小型Androidボックス「Forge TV」を公開。追加で39.99ドル支払うとPCからのゲームストリーミングにも対応

 サイズは大人の手のひらよりやや大きい105(W)×105(D)×17(H)mm。発表時点で公表されていたイメージCGよりも,厚さがやや薄くなったように思える。ちなみに,重量は公表されていない。

インタフェース類は背面に集中しているため,全部のコネクタにケーブルを挿すとこのようにケーブルが密集した状態になる
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 インタフェース類は本体背面に集中しており,ACアダプター接続用の電源端子,HDMI 1.4(Type-A)出力端子,Gigabit Ethernet対応の有線LAN端子,USB 3.0(Type-A)ポートが用意されている。なお,IEEE 802.11ac対応無線LANの機能も内蔵しているので,有線LANと無線LANのどちらでも接続可能だ。

本体背面。左から電源端子,HDMI出力端子,有線LAN端子,USB 3.0が並んでいる
画像集 No.003のサムネイル画像 / [CES 2015]Razer,99ドルの小型Androidボックス「Forge TV」を公開。追加で39.99ドル支払うとPCからのゲームストリーミングにも対応

 スペックを紹介すると,SoC(System-on-a-Chip)としてQualcomm製のSnapdragon 805を搭載し,メインメモリ容量は2GB,内蔵ストレージ容量は16GB,搭載OSはAndroid 5.0(Lollipop)となっている。内蔵ストレージ容量が少ないのは気になるが,スペック的には2014年冬モデルのハイエンドスマートフォン並みの性能があるといえそうだ。そのほかに,Bluetooth 4.1も搭載している。
 また,NVIDIAが「SHIELD Tablet」やポータブルゲーム機「SHIELD Portable」で実現していたPCゲームのストリーミング機能「GameStream」と似たような機能を実現するPC用ソフトウェア「Razer Cortex:Stream」(価格は39.99ドル)による,ゲームストリーミングの受信にも対応しているとのことだ。PCの画像を手元で楽しめることに意味のあったGameStreamと比べると,PCとテレビ間のHDMIケーブル配線が不要になるくらいしかメリットがないような気はするが,PCを離れた位置に置いている場合は有用なのかもしれない。

 価格は99.99ドルの予定で,スペックを考えればなかなか手頃な価格といってもいいのではないだろうか。日本での発売もぜひ実現してほしいところだ。


Xbox 360風レイアウトのワイヤレスゲームパッド

Serval


 続いては,Android用ゲームパッドのServalを見ていこう。ServalはForge TVと同時発売を予定しているとのことだが,Forge TV専用というわけではなく,Android端末で汎用的に使える製品だ。
 ちなみにServalとは,ネコ科に属する肉食獣の名前とのこと。同社製のPC&Xbox 360用ゲームパッド「Razer Sabertooth」は,絶滅したネコ科肉食獣の名前を冠していたが,Servalはアフリカに生息している現存の動物である。

Servalの本体。アナログスティックの頂部パーツは交換可能となっていて,黒と明るい緑色の2色が付属している
画像集 No.005のサムネイル画像 / [CES 2015]Razer,99ドルの小型Androidボックス「Forge TV」を公開。追加で39.99ドル支払うとPCからのゲームストリーミングにも対応

 上に掲載した写真を見てのとおり,Servalは「Xbox 360 Wireless Controller」とほぼ同じようなサイズとレイアウトをした製品だ。左側の上に左アナログスティック,その下にD-Padが配置されており,右側の上には[A/B/X/Y]ボタン,右下側には右アナログスティックが並ぶ。
 左アナログスティックと[X]ボタンの間には,電源ボタンやメディア操作用と思われる3個のボタンが配置されているほか,D-Padや右アナログスティックの下側には,Androidの[戻る]ボタンやメニューボタンらしい小さなボタンが2つある。
 ショルダー部分には,ショルダーボタンとアナログトリガーが左右にそれぞれ並ぶ。これらショルダーボタン類の形状も,Xbox 360 Wireless Controllerと似たものだ。

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手前側にAndroidの操作用ボタンが2個並んでいる。その下,本体裏面にある出っ張りは充電池の収納部だ
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ショルダーボタンとアナログトリガーはXbox 360 Wireless Controller風の形状をしている

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電源には,単三形乾電池タイプの充電池を2本使用していた
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本体上部にスマートフォンを固定する「Adjustable game clip」も付属する

 機能面ではごく一般的なAndroid用ワイヤレスゲームパッドそのものようだが,Forge TVとセットで導入するというのも悪くなさそうに思える。米国での価格は79.99ドルとのこと。やや割高感のある価格なのが気になるものの,こちらも日本での発売を期待したいところだ。

 これらの製品と同時に,ワイヤレスキーボードとワイヤレスマウスをセットにした「Razer Turret」(以下,Turret)という製品も発表されている。ただ,会場にはモックアップらしい展示が1台,アクリルケースの中にあっただけで,手に取って見ることはできなかった。

 PCおよびAndroid端末用の製品ではあるが,基本的にはForge TVとセットで使うことを想定したもののようだ。リビングルームでソファに腰掛けたまま膝の上に置いて使えるように,キーボードの右側にマウスを置くための,折りたたみ可能な小型テーブルがくっついたデザインをしている。コンセプトとしては,ROCCATの「Sova」に似た製品のようだ。

マウステーブルの付いたキーボードとマウスがセットになったTurret(左)。サイズは未公表だが,キーボード本体はかなり薄い(右)。左側面にある「2.4」と書かれた小さなスライドスイッチは,PC接続用の2.4GHz帯無線通信による接続と,Bluetooth LEによる接続を切り替えるためのものだ
画像集 No.010のサムネイル画像 / [CES 2015]Razer,99ドルの小型Androidボックス「Forge TV」を公開。追加で39.99ドル支払うとPCからのゲームストリーミングにも対応 画像集 No.011のサムネイル画像 / [CES 2015]Razer,99ドルの小型Androidボックス「Forge TV」を公開。追加で39.99ドル支払うとPCからのゲームストリーミングにも対応

製品情報にあった画像を見ると,充電時はテーブル部分をキーボードの裏に折りたたんで,充電スタンドに載せるようだ
画像集 No.014のサムネイル画像 / [CES 2015]Razer,99ドルの小型Androidボックス「Forge TV」を公開。追加で39.99ドル支払うとPCからのゲームストリーミングにも対応
 発売はまだ先なので,仕様面でも不明なところは多いが,キーボード本体はアイソレーション(飛び石)タイプのデザインをしており,[Windows]キーの付いた英語配列キーボードを踏襲したレイアウトに,Android用の[戻る]キーやメニューキーを追加したものとなっている。
 キースイッチの仕様も詳細までは明言されていないが,スペック表記には,10キーまでの同時押しとアンチゴーストに対応していると記述されていた。

 マウスのほうは,レーザーセンサー搭載マウス「Razer Orochi」の2013年モデル(以下,Orochi 2013)と極めてよく似たデザインをしており,同製品を流用したのではないかと思える。
 ただ,Turretのマウスもレーザーセンサーを搭載するのだが,スペックはOrochi 2013のものとは異なり,トラッキング解像度が3500DPIとされているので,少なくともOrochiとは異なるセンサーを使っていることだけは推測できる。

 価格は129.99ドルで,2015年第2四半期の発売予定とのこと。Android端末をテレビにつないで使いたいという人なら,試してみるのもよさそうだ。

Forge TV 製品情報ページ(英語)

Serval 製品情報ページ(英語)

Turret 製品情報ページ(英語)

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