テストレポート
Razerのカナル型ヘッドセット「Hammerhead V2 Pro」とヘッドフォン「Hammerhead V2」が国内発売。実機の音を聞いてみた
価格は順に8800円,6200円(いずれも税別)なので,税込の予想実売価格は順に9500円前後,6700円前後となる。
Razerが示しているスピーカードライバーの実装イメージ |
ケーブルはRazer Hammerhead V2シリーズでフラットタイプになった。MSYのリリースでは「耐久性が高く,絡まりにくい」のが利点とされている |
Hammerhead V2 Proの付属品一式。Hammerhead V2は3.5mmミニピン端子接続なので,変換ケーブルが付属しない |
また,ケーブルは新しくフラットタイプとなったため,大会などで使う場合に,イヤーマフを使って防音しながら音を聞いたりボイスチャットしたりといった用途にも便利に利用できるだろう。
イヤーチップ(イヤーピース)は標準がダブルフランジ仕様で,それとは別にサイズの異なるシングルフランジ仕様3種類が付属する。また,Hammerhead V2 Proは接続インタフェースが4極の3.5mmミニピン端子ということもあり,PCと接続するための3極3.5mmミニピン端子
●Razer Hammerhead V2シリーズの主なスペック
- 基本仕様:アナログ接続ワイヤードタイプ
- 本体サイズ:未公開
- 重量:19.6g(Hammerhead V2 Pro),18.4g(Hammerhead V2)
- 接続インタフェース:4極3.5mmミニピン端子×1(Hammerhead V2 Pro),3極3.5mmミニピン端子(Hammerhead V2)
- 搭載ボタン/スイッチ:インラインボタン
- 主な付属品:シングルフランジ型イヤーピース3種(大/中/小),4極3.5mmミニピン端子
× 1−3極3.5mmミニピン端子変換ケーブル,キャリーケース - 対応OS:−
- 価格:8800円(Hammerhead V2 Pro,税別),6200円(Hammerhead V2,税別)
- 発売時期:2016年5月31日
- 周波数特性:20Hz〜20kHz
- インピーダンス:32Ω±15%
- 出力音圧レベル(感度):102dB±3dB(@1kHz)
- スピーカードライバー:サイズ未公開
- 周波数特性:50Hz〜10kHz
- 感度:-45dB±3dB(@1kHz)
- インピーダンス:未公開
- S/N比:55dB
- 指向性:なし
- ノイズキャンセリング機能:未公開
実際に音を聞いてみる
国内発表に合わせ,短時間ながら音質をチェックすることができたので,ファーストインプレッション的に,ざっと音質を語ってみたい。
というわけで,以下は「適切なイヤーチップを選んだ」という前提で話をするが,かなりのハイファイ(Hi-Fi)指向で,超高域がやや強く,また低域は反応速度が高く,かつ出過ぎない,十分な量が得られる。全体として,フラットに近く,やや高域強調寄りな音質傾向だとまとめられるだろう。
重低域を不自然に強調したりすることがない一方で「出てほしい低音」はきちんと得られるため,バランスはよい。
後日,Razer Hammerhead V2シリーズ用プリセットが出てくれば,さらに最適化が進んだ状態でゲームのサラウンドサウンドを楽しめるのではなかろうか。
Razer Hammerhead V2シリーズを使いこなすにあたって最重要なのは,とにかくイヤーチップを全部試して,低音が抜けないことを確認する必要があるということだ。それが億劫でない人にとっては,価格以上の価値があるインイヤー型ヘッドセット/ヘッドフォンとなるように思う。
Razer Hammerhead V2シリーズ製品情報ページ(英語)
※ニュース部分担当:佐々山薫郁,インプレッション部分担当:榎本 涼
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