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Razerのカナル型ヘッドセット「Hammerhead V2 Pro」とヘッドフォン「Hammerhead V2」が国内発売。実機の音を聞いてみた
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印刷2016/05/13 11:00

テストレポート

Razerのカナル型ヘッドセット「Hammerhead V2 Pro」とヘッドフォン「Hammerhead V2」が国内発売。実機の音を聞いてみた

 2016年5月13日,Razerの販売代理店であるMSYは,いわゆるカナル型(耳栓型)のインイヤーヘッドセットである「Razer Hammerhead V2 Pro」(以下,Hammerhead V2 Pro)とヘッドフォン「Razer Hammerhead V2」(以下,Hammerhead V2)を5月31日に発売すると発表した。
 価格は順に8800円,6200円(いずれも税別)なので,税込の予想実売価格は順に9500円前後,6700円前後となる。

Hammerhead V2 Pro(左)とHammerhead V2(右)。基本的にはインラインのマイクがあるかないかだけの違いである。インラインマイク部にはリモコンもあり,一部のスマートフォンでは受話や通話終了のほか,再生/一時停止,音量上げ下げ,次の曲へ移動といった音楽再生関連操作も可能だ
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Razerが示しているスピーカードライバーの実装イメージ
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ケーブルはRazer Hammerhead V2シリーズでフラットタイプになった。MSYのリリースでは「耐久性が高く,絡まりにくい」のが利点とされている
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Hammerhead V2 Proの付属品一式。Hammerhead V2は3.5mmミニピン端子接続なので,変換ケーブルが付属しない
 Razer Hammerhead V2シリーズは,その製品名から想像できるとおり,2013年7月に世界市場で発売となったRazer Hammerhead“無印”シリーズの後継だ。「航空機グレードのアルミニウム合金」を削り出して製造したハウジングを採用するというコンセプトは従来モデルと共通ながら,スピーカードライバーは約20%大型化したという10mm径のものを搭載するのが大きな特徴となっている。

 また,ケーブルは新しくフラットタイプとなったため,大会などで使う場合に,イヤーマフを使って防音しながら音を聞いたりボイスチャットしたりといった用途にも便利に利用できるだろう。

 イヤーチップ(イヤーピース)は標準がダブルフランジ仕様で,それとは別にサイズの異なるシングルフランジ仕様3種類が付属する。また,Hammerhead V2 Proは接続インタフェースが4極の3.5mmミニピン端子ということもあり,PCと接続するための3極3.5mmミニピン端子×2変換ケーブルも付属。本体を運ぶためのキャリーケースも同梱だ。

●Razer Hammerhead V2シリーズの主なスペック
  • 基本仕様:アナログ接続ワイヤードタイプ
  • 本体サイズ:未公開
  • 重量:19.6g(Hammerhead V2 Pro),18.4g(Hammerhead V2)
  • 接続インタフェース:4極3.5mmミニピン端子×1(Hammerhead V2 Pro),3極3.5mmミニピン端子(Hammerhead V2)
  • 搭載ボタン/スイッチ:インラインボタン
  • 主な付属品:シングルフランジ型イヤーピース3種(大/中/小),4極3.5mmミニピン端子×1−3極3.5mmミニピン端子変換ケーブル,キャリーケース
  • 対応OS:−
  • 価格:8800円(Hammerhead V2 Pro,税別),6200円(Hammerhead V2,税別)
  • 発売時期:2016年5月31日
《ヘッドフォン部》
  • 周波数特性:20Hz〜20kHz
  • インピーダンス:32Ω±15%
  • 出力音圧レベル(感度):102dB±3dB(@1kHz)
  • スピーカードライバー:サイズ未公開
《マイク部 ※Hammerhead V2 Proのみ》
  • 周波数特性:50Hz〜10kHz
  • 感度:-45dB±3dB(@1kHz)
  • インピーダンス:未公開
  • S/N比:55dB
  • 指向性:なし
  • ノイズキャンセリング機能:未公開


実際に音を聞いてみる


 国内発表に合わせ,短時間ながら音質をチェックすることができたので,ファーストインプレッション的に,ざっと音質を語ってみたい。

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 今回入手したのはHammerhead V2 Proのほうだが,いずれにせよカナル型ということで,当然のことながら,イヤーチップそのものの品質と,形状がユーザーの耳に合うかが極めて重要だ。筆者の場合はシングルフランジ型イヤーチップの最も大きなものがフィットした……というか,ほかは標準のダブルフランジ型も含めてすべて低音が抜けてしまったので,Razer Hammerhead V2シリーズを購入した場合は,真っ先に「自分に合うイヤーチップはどれか」を探ることになる。

 というわけで,以下は「適切なイヤーチップを選んだ」という前提で話をするが,かなりのハイファイ(Hi-Fi)指向で,超高域がやや強く,また低域は反応速度が高く,かつ出過ぎない,十分な量が得られる。全体として,フラットに近く,やや高域強調寄りな音質傾向だとまとめられるだろう。
 重低域を不自然に強調したりすることがない一方で「出てほしい低音」はきちんと得られるため,バランスはよい。

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 テスト実施時点では「Razer Surround Pro」にRazer Hammerhead V2シリーズ用のプリセットがなかったので,今回はRazer Hammerhead無印プリセットを使ってバーチャルサラウンドサウンド出力のテストも行ってみたが,ボイスに張りが感じられ,低域が被った感じはなく,強めな超高域のおかげでサラウンド感は得やすい。
 後日,Razer Hammerhead V2シリーズ用プリセットが出てくれば,さらに最適化が進んだ状態でゲームのサラウンドサウンドを楽しめるのではなかろうか。

 Razer Hammerhead V2シリーズを使いこなすにあたって最重要なのは,とにかくイヤーチップを全部試して,低音が抜けないことを確認する必要があるということだ。それが億劫でない人にとっては,価格以上の価値があるインイヤー型ヘッドセット/ヘッドフォンとなるように思う。

Razer Hammerhead V2シリーズ製品情報ページ(英語)



※ニュース部分担当:佐々山薫郁,インプレッション部分担当:榎本 涼
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    Razer

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