プレイレポート
追加要素は守護神と大規模戦闘,そして“本格派”の占い? “絆”がテーマのMMORPG「LIENS Online」オープンβテスト先行レポート
エヌドアーズエンターテインメントがサービスを予定しているMMORPG「LIENS Online」のオープンβテスト(先行オープンβテスト)が,本日(8月12日)20:00にスタートする。これまでお伝えしてきたとおり,本作は,韓国と北米でサービスされている「Asda Story」の日本版にあたる作品。Asda Storyは,日本で2008年9月までサービスされていた「MicMacオンライン」のリニューアル版である。
日本では約1年間のブランクがあるわけだが,今回,LIENS Onlineとしてリニューアルするにあたり,そのあいだに韓国/北米版で導入済みのコンテンツが実装されるのはもちろんのこと,日本市場向けのアレンジも行われている。
4Gamerではテスト実施に先がけ,本作の特徴的なシステムや,今回のテストで追加される新要素に触れる機会を得たので,さっそく紹介していこう。
「LIENS Online」公式サイト
“絆”を軸に,占いやルーレットなどの遊びを盛り込んだ「ソウルメイトシステム」
これに似た,「結婚システム」を採用しているMMORPGもいくつかあるが,それらと異なり,同性同士でもソウルメイトになれる点が,LIENS Onlineの特徴といっていいだろう。
ちなみに,タイトルにある“LIENS”は,フランス語で“絆”を意味する言葉だ。このタイトルからも,ソウルメイトシステムがゲームの大きな柱として位置づけられていることがよく分かる。
ソウルメイトを組んで戦闘を重ね,経験値を稼いでいくと,ステータスウインドウの横にある“りんご”が成長していく。このりんごを金色に輝くまで成長させると,「りんごルーレット」が利用可能になる。
りんごルーレットは,日本オリジナルの要素で,回転する針が止まったマスにより,獲得経験値やアイテムのボーナス,HP/MPの全回復といった効果が得られるというものだ。
また,針が矢印の付いたマスに止まった場合,いわゆる“確率変動”が発生し,もう一度ルーレットを回すチャンスが得られる。これを繰り返すことで,連続10回までルーレットを回すことが可能とのこと。
画面右端中央あたりのソウルメイトウインドウに注目。歯車の中に,小さなりんごが表示されているのが分かる |
ソウルメイトと共に戦闘を重ねるにつれ,徐々にりんごが大きくなっていく。このりんごは,だいたい半分くらいの大きさだ |
狩りを続けた結果,りんごが最大になった! 金色に輝くりんごをクリックしてみると…… |
ルーレットがスタート。運がよければ確変が発生し,連続10回まで回せるので,運試ししてみよう |
日本でのサービスにあたり,ソウルメイトシステムの活用を促進すべく導入されたのが,星座占いの要素を取り入れたマッチングシステムである。
これは,プレイヤーキャラ作成時に選択する「星座」の項目を用いたもので,星座占いは,テレビや雑誌などで活躍しているルネ・ヴァン・ダール研究所が監修しているというから本格的だ。
ビギナーにソウルメイトを組むことを勧めても,そもそも,自分にふさわしいパートナーを探すのは,オンラインゲームにあまり馴染みがないという人にとって,そう簡単なことではないだろう。
だが,星座占い――しかも専門家のお墨付き!――を利用したマッチングシステムが用意されているとなれば,相手探しをしてみようと思う人は多いのではないだろうか。占いをもとに運命の相手を見つけるという設定はなかなかロマンチックで,女性プレイヤーにもウケそうだ。
ソウルメイトのマッチング時に表示される“相性”の根拠となっているのは,ルネ・ヴァン・ダール研究所監修の星座占い |
公式サイトにも,同研究所監修の占いを用いたコンテンツが用意されている。これはミニゲームの画面写真 |
通常の戦闘でゲージを溜めて守護神を召喚!
戦闘のアクセントとなる「ソウルガーダー」
戦闘関連では,守護神を召喚して戦う「ソウルガーダーシステム」が新たに実装される。
ソウルガーダーは,ペットとはまた異なり,戦闘時にプレイヤーキャラを支援する頼もしい味方だ。プレイヤーキャラが転職するごとに,利用できるソウルガーダーの種類が増えていく。つまり,3次職に達しているプレイヤーキャラならば,3種類のソウルガーダーを利用できるのだ。とはいえ,複数のソウルガーダーを同時には召喚できないので注意しよう。
ソウルガーダーは,プレイヤーの職業に応じて外見が変わる。これはウィザード系のソウルガーダーだ |
ソウルガーダーによる攻撃は当然ながら強力で,派手なモーションやエフェクトが楽しめる |
例えば,あるスキルを使うと1次職のゲージが1,2次職のゲージが2溜まる,また別のスキルなら1次職のゲージが2,3次職のゲージが1溜まるといった仕組みになっている。
つまり,1次職のソウルガーダーを早く召喚したいときは,1次職のゲージがより多く溜まるスキルばかりを使えばいいわけだ。
さらに,各スキルの組み合わせと順序を考慮し,ループするように使うことで,複数のゲージを同程度のペースで溜めていける。複数のゲージを100%にしておけば,状況に応じてソウルガーダーを使い分けることだって可能なのだ。
このあたり,少々複雑な仕組みではあるが,ソウルガーダーをどのように使いこなすかを考えることは,戦闘をより楽しいものにするアクセントでもあるし,それぞれのプレイヤーの腕の見せどころともいえるだろう。
それぞれのプレイヤーがソウルガーダーを召喚すると,画面が相当にぎやかな感じに。ただし,処理速度の面ではやや不安な印象 |
プレイヤーが使うスキルには,三つの数字が割り振られている。数字の分だけ,各ソウルガーダーの召喚ゲージが溜まるのだ |
そのほか戦闘では,まれに「アイテムボックス」が入手できる。これは,いわゆるランダムボックスで,表示された複数のアイテムからいずれか一つが手に入るというもの。運がよければ「スペシャルアイテム」を獲得できるが,もちろんその確率は低い。
モンスターがまれにドロップするアイテムボックス。表示されているアイテムのいずれか一つが手に入る |
ソウルガーダーとは別に,ペットも登場。これは凶暴なボスモンスターをペット化したもので,戦闘では頼りになる |
「ソウェル」の概念を変更し,より戦いやすく
CBTで人気を集めた「陣営戦」ももちろん用意
ソウェルは,武器や防具などのスロットにはめ込むもので,等級の概念や,随時交換可能という点は従来どおりだ。しかし韓国/北米版では,ソウェルがないと戦闘でダメージをほとんど与えられないというケースが少なからずあったため,日本版では装備に何かしらのソウェルが最初から付いている。
装備一つあたりの最大スロット数は4個。4スロットすべてに等級の高いソウェルが付加された装備で身を固めると,攻撃力が非常に高くなったり,HPやMPが1000単位で増加したりと,とんでもないことになるそうだ。
装備を修理しているところ。ウインドウ下部には,装着可能なソウェルなどの情報が表示されている |
ベースとなる装備アイテムの生産や強化も,もちろん可能だ。ソウェルスロットの多い装備を生産したい |
評判がとてもよく,同テストでは急きょ3日間開催することにしたとのこと。今後,参加人数が増えることに伴ういくつかの懸念事項があり,今回のテスト以降,陣営戦の実施方法が多少変更される可能性があるそうだ。
運営面ではこれまでの経験を生かし
プレイヤーとの交流を活発に
さて,エヌドアーズエンターテインメントはLIENS Onlineのサービスを展開するにあたり,GMを前面に出し,積極的にプレイヤーと交流を図っていくという運営方針を掲げている。
すでにGMブログが公開されており,またクローズドβテスト時には,GMによるゲーム内イベントが行われた。今後もこの方向性を強く打ち出し,さまざまな展開を図っていくという。
それを聞いた筆者は,「サービス開始前にそのような方針を掲げるパブリッシャは多いが,実際に長く継続できているところは少ないのではないか」と,少々意地の悪い質問をぶつけてみた。
すると同社スタッフからは,そのように認識したうえで準備を進めているとの答えが返ってきた。
LIENS Onlineの運営チームには,ほかのタイトルのサービスを通じ,プレイヤーとの交流の大切さをかみしめてきたスタッフが揃っているという。運営側とプレイヤーとの密接な交流こそ,競合タイトルと差別化するための鍵だと強く認識しているそうだ。
プレイヤー同士の絆,また運営とプレイヤーとの交流を大きなテーマに掲げるLIENS Online。この記事を読んで本作に関心を持った人や,かつてMicMacオンラインをプレイしたという人は,本日スタートするテストで冒険の第一歩を踏み出してみよう。
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