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[TGS2005#32]動物が可愛く変身? 台湾産コミカルMMORPG「Holy Beast Online」
今年(2005年)の同ブースは,昨年のTGS2004(記事は「こちら」)より出展企業を減らしていたのが残念だが,その代わり質は向上したといえるだろう。その中でも,前回も出展していたEASYFUN Entertainmentの「Holy Beast Online」は,2005年8月に台湾でクローズドβテストを終えており,かなり完成度が高い状態での出展となっていた。
本作の特徴は,なんといってもアジア地域で受け入れられやすいようなキャラクター達。最近流行となっているトゥーンレンダリングを使った,コミカルで可愛らしいグラフィックスとなっている。ゲームエンジンは,同社が開発した「Sphere」で,ネットワーク周りの技術が優れているとのことだ。
スクリーンショットを見ると,動物と獣人がいるのが分かると思うが,動物はペットではなく,獣人が動物に変身したのでもない。実は動物(一部,竜とか鳥類がいるが)がキャラクターの本来の姿で,「獣人に変身」するのである。初めて本作を見た人は,逆をイメージしてしまうのではないだろうか。
神と妖(あやかし)が同居する幻想的な世界が舞台で,キャラクターとして,水の竜族,火の鵬族,木の犬族,土の猿族,風の牛族,金の虎族の6種類の動物から選ぶことになる。
職業は,戦士,盗賊,射手,封魔師,仙法師,治療師,召喚者,布陣師,商匠の計9種類が用意されているが,種族によって制限が設けられている。スタッフに話を聞いたところ,今後のアップデートで,種族も職業も追加していくようだ。
操作は,マウス左クリックで移動/ターゲット/攻撃などで,右クリックは視点変更という最近のオーソドックスなスタイルを踏襲している。インタフェースがどこかしら「ラグナロクオンライン」を感じさせるのは否めないが,これもある意味"標準的"といえるものだ。
また,クエストが受けられるNPCの頭上に"!"が浮かんでいて,ひと目で分かるようになっているのも,最近よく見る技法だ。独創性/意外性はないが,このようにリサーチして流行をつかみ,良いものを吸収していくスタイルは,素直に評価したいと思う。
本作の開発進行度は80%とのことで,現在は,クローズドβテストでテスターから集められた意見を反映させている段階という。なお,2005年10月には2度めのクローズドβテストが台湾/香港で行われ,2005年内にはオープンβテストの実施が予定されている。
戦闘の軽快さや,一般的な操作体系を採用していることから,ライトゲーマー層をターゲットとしたタイトルに思われるが,感情移入しやすいグラフィックスは,日本人の誰もが好感を持てるだろう。同社がうまく日本でのパブリッシャを見つけて(探しているところとのこと),本作の国内サービスが実現するのを期待したい。(Seal)
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ホーリービースト
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