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HW短評:Kingston「HyperX Cloud II」(1)バーチャルサラウンド出力対応ヘッドセットを2chステレオで聞いてみる
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印刷2015/04/21 12:00

テストレポート

HW短評:Kingston「HyperX Cloud II」(1)バーチャルサラウンド出力対応ヘッドセットを2chステレオで聞いてみる

総試用時間:4時間
短評(3)短評(2)

HyperX Cloud II
メーカー:Kingston Technology
問い合わせ先:00531-88-0018(平日9:00〜19:00)
実勢価格:1万3000〜1万4100円程度(※2015年4月20日現在)
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 米Kingston Technologyのからこの春発売になったゲーマー向けヘッドセット「HyperX Cloud II」は,先に短評をお届けした「HyperX Cloud」の後継機ではなく,USB接続でバーチャルサラウンドサウンド出力に対応した,バリエーションモデルとなっている。
 外観はオリジナルモデルとほぼ同じで,先に「大きすぎ」と指摘したマイクのポップフィルターが少し小さくなっているが,それ以外に大きな変化は感じられない。53mm径のネオジムドライバーを搭載する点や,合皮製と起毛素材製のイヤーパッドを付け替えられる点は変わらずだ。

マイクのポップフィルター(スポンジ)は,HyperX Cloudと比べると小さくなったが,正直,まだ大きい印象だ。幸いにしてマイクブームは優秀で,狙ったところにマイクを設置できるから,装着したときは,口元より下,視界から外れたところに“置く”のがいい
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 一方,ケーブル周りには大きな変化がある。本体から伸びる全長1mのケーブルは4極の3.5mmミニピン端子となり,そこにつながるインラインリモコンがUSBサウンドデバイス機能を内蔵したのだ。ヘッドセット自体は引き続きアナログ接続のうえ,スマートフォンでお馴染みの端子なので,スマートフォンやPlayStation 4などでも変換アダプターなしで利用できるようになった。

本体と付属品。本体側のインタフェースが変わったことでHyperX Cloudに付属していた3極×2→4極×1変換ケーブルがなくなったが,それ以外の付属品点数はほとんど変わらない。ただ,リモコンがUSBサウンドデバイス内蔵となり,大型化している
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リモコンはUSBサウンドデバイスを統合したものになった。正面中央の[7.1]ボタンがバーチャルサラウンドサウンド出力の有効/無効切り替え用で,向かって左がヘッドフォン出力,右がマイク入力のボリューム調整用だ。背面にはクリップが,そして側面にはマイクミュートの有効/無効切り替えスイッチがそれぞれ用意されている
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ドライバー部分も含め,見た目はHyperX Cloudとほとんど同じ。全体的にしっかりした作りなのは前作どおりだ。遊びやぐらつきが少ないのは好印象である
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 今回はバーチャルサラウンドサウンド機能を無効化のうえ,USB接続でPCから「iTunes」を用いた音楽試聴を行ってみたが,基本的な音質傾向は同じだ。おそらく,アナログ部分はHyperX Cloudと同じなのだろう。ただ,USBサウンドデバイスを経由するためか,高域がなまったりはせず,むしろ“どストレート”に超高域まで再生しており,ノイズも少ない。一部にはPC本体のノイズを拾うUSBサウンドデバイスがあったりするが,PCケースのフロント端子でもノイズは乗らなかったので,この点は安心してよさそうだ。
 ただ,外部給電がないため,低域の駆動能力と比較して高域のほうが相対的に大きく,少々高域寄りの周波数特性に感じられるのは気になった。

イヤーパッド変更で別物の音質傾向になる。標準の合皮だと,中低域が少し凹んだ軽いドンシャリで,プレゼンス(※2kHz〜4kHz付近)と高域が低域比でやや強く感じられる。一方,布製イヤーパッドは筆者が「汗蒸れが気になる」と感じる,密度の高い布素材で,布製らしく低域がスコーンと弱まった結果,さらにプレゼンスと高域が強調された感じになる。ただ,重低域までちゃんと聞こえており,フィルリングされたような感じにはならない。相対的に中低域より低い周波数帯域が大幅に弱まる印象だ
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 イヤーパッドを問わず,低域がやや弱めではあるものの,1万円台前半で購入できるUSB接続型ヘッドセットとして,ステレオの音質傾向が持つコストパフォーマンスは良好だと言えるだろう。

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Kingston TechnologyのHyperX Cloud II製品情報ページ


※HW短評に関する注意
  • HW短評(ハードウェア短評)は,各執筆者が,テスト経過時点でのインプレッションをまとめたものです。最終的な評価の掲載を目的とするわけではないため,次回以降のHW短評,もしくは別途掲載されるレビュー記事などとは異なる評価が掲載されることもあります
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