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ズー,3D RTS「モスクワトゥーベルリン 〜ドイツ軍最後の戦い〜」を2006年1月27日に発売
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印刷2005/12/06 16:16

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ズー,3D RTS「モスクワトゥーベルリン 〜ドイツ軍最後の戦い〜」を2006年1月27日に発売

 ズーが2006年1月27日に発売予定の「モスクワトゥーベルリン 〜ドイツ軍最後の戦い〜」は,第二次世界大戦におけるドイツとソビエトの戦い,いわゆる東部戦線の開戦から終戦までを史実に沿って辿るリアルタイムストラテジー。ドイツのINtex Publishingが開発し,Monte Cristo Multimediaがパブリッシングする「Mockba to Berlin」の日本語ローカライズ版だ。
 1941年のドイツによるソビエト侵攻作戦「ヴァルヴァロッサ」の開幕から,ゲームのモチーフとしては定番のスターリングラード攻防戦,そして,守勢に立たされた後のドイツ軍による反攻作戦「ツィタデレ」(城塞)におけるクルスクの大戦車戦を経て,ドイツ軍の退却とベルリンの陥落までを描く。
 上述したヒストリカルな展開は,シングルプレイモードにおける3本のキャンペーン(計20ミッション)で扱われる。そのほかに最大4人のプレイヤーによるマルチプレイモードを備え,こちらでは征服モード,CTF(キャプチャー・ザ・フラッグ)モード,デスマッチモードが楽しめる。



 本作の特徴は,AIのルーチンおよびルールが,戦闘のさまざまな局面に合わせて細かく設定されていることだ。本作における兵士は状況に応じて退却したり,降車脱出したり,絶望的な戦況で自主的に降伏したりするほか,予備兵力の概念も再現されている。
 長大なスクリプトに基づいて行動する兵士は,自分が対峙している目標の性質を判断し,破壊不能と判断するや,その敵の射程外に逃れるべく行動する。また,戦車や自走砲に便乗している歩兵は,乗車が攻撃を浴びると即座に降車/展開し,手持ちの火器で反撃を開始する。そして極めつけは“降伏”だ。とうてい勝ち目のない状況に追い込まれた兵士は,敵であれ味方であれ,ときに両手を挙げて降伏し,マップから消えていく(捕虜になる,ということだろう)。従来のストラテジーゲームの兵士は,どこまでもプレイヤーの命令を守るという意味で機械のように勇敢(=無神経)だったわけだが,このゲームではある種リアルで人間くさい行動を見せてくれるのだ。
 そのほか,例えば本来の任務と近接戦闘で行動様式が大きく変わる対空砲(対戦車砲としても機能する場合がある)には「兵器モードの自動切り替え」ルールが用意されていること,戦場広域で発生する危機に即応し,任務遂行後は所定の位置に戻る「予備兵力」が設定可能であることなどによって,より現実に近い柔軟な任務設定が可能となっている。また,攻撃命令一つとっても,戦車のキャタピラや砲塔を選んで攻撃させるなど,細かな指定が可能だ。



 本作に採用されているグラフィックスエンジン,物理エンジンはDigital Reality社が開発した「デザートラッツ 〜 砂漠の鼠 vs 北アフリカ軍団 〜」「D-DAY 〜ノルマンディー上陸作戦〜」のエンジンをベースにしたもので,リアルな爆発エフェクトや,すべてのオブジェクトに適用されるリアルタイムシャドウ,ピクセルシェーダ(Pixel Shader),頂点シェーダ(Vertex Shader)を活用した水面の表現など,美麗なグラフィックスも見逃せないポイントだ。
 前述のように発売日は2006年1月27日で,価格は8190円(税込)。必要なCPUスペックはPentium 4/1.40GHz以上(Pentium 4/2.50GHz以上推奨),メインメモリは256MB以上(512MB以上推奨),グラフィックスメモリは64MB以上と,要求スペックはさほど高くない。WWIIモチーフが好きな人,ウォーストラテジーを愛好する人は,来年の発売を楽しみに待っていてほしい。(Guevarista)

  • 関連タイトル:

    モスクワトゥーベルリン 〜ドイツ軍最後の戦い〜

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