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「ARAD PARTY 2023」レポート。「アラド戦記」国内サービス17年目のファンの集いで,次期アップデートについて開発陣がトークを展開
ファンが楽しめるさまざまなアクティビティが用意されていたほか,開発陣のトークイベントでは,最新のアップデート情報も明らかにされた。本稿ではこのイベントの模様をレポートする。
「アラド戦記」公式サイト
この11月で国内サービス開始から17年を迎えた「アラド戦記」。会場には大勢のファンが集結し,イベントを楽しんでいた。事前に募集されたファンアートの展示に加え,「ARAD PARTY賞」への投票を行える「第14回アラド芸術祭」,アーチャーのように弓を射ってマトの中央に当たると賞品がもらえるフィジカルミニゲーム,来場者が寄せ書きをする「ARAD PARTY 2023記念寄せ書きフラッグ」,過去のイベントのミニゲームを楽しめるPCミニゲームコーナーなどが用意され,それぞれを体験するとスタンプがもらえるスタンプラリーも行われていた。
会場のステージではスペシャルゲストの石川利恵さんと松田慶三選手(プロレスラー)を交え,ゲームやトークが展開された。来場者参加型の2択ゲームでは,プレイヤーがうなる難題続きのゲームにまつわる○×クイズが出題されていたのだが,その最後はなんと松田選手 vs. 開発スタッフ2名による腕相撲勝負に。松田選手の勝利を予想した来場者が若干多い印象だったが,対する開発スタッフがスポーツ経験者だったこともあり,結果は松田選手の敗北に。
ステージイベントの後半では,ライブディレクターのパク・ジョンミン氏と,開発チームのエル氏による開発者トークが行われた。
日本でのサービス開始から17年が経過する現在も,開発陣はゲームを面白くするために,冒険者の要望に応えるアップデートを重ねてきたが,パク氏は2023年を「まだまだ足りない部分があった」と振り返る。「異名」や「キャラクター名変更券」などの近年実装された機能や,17周年イベントの内容などを例に挙げつつも,プレイヤーの希望を満たせない部分はまだ存在するとし,なかなか追いつけてはいないものの,今後も改善を続けていくことを約束。今回のようなオフラインイベントの応募時に寄せられた冒険者からの声にも耳を傾け,引き続きアップデートしていくと述べた。
また,この11月から2024年にかけての最新アップデートの内容も明らかにされた。最初に披露されたのは,アラド4番目の大陸で空の下の一番目の地「仙界」について。これに合わせて2024年2月には,さまざまな要素がアップデートされるとのこと。
このほか,「分離されていたオプションレベルの統合」「一般成長と完全成長の統合」「現在の装備に有効なオプションの新表記」といった細かな機能改善もあり,詳細は今後,開発ノートで触れていくという。
仙界には魅力的なNPCや神獣,モンスターも登場。画像の「シュム」は仙界の都市や村で紛争を管理する「ランドキーパー」だ。好き嫌いがはっきりした性格で,相手を敵と見なせば猛烈な敵対心を見せるという特徴を持っている。そのかたわらにいるのは神獣の「ウム」で,彼らは仙界人と助け合いながら生活をしている存在だ。仙界を歩いていると,さまざまな神獣が冒険者に付き添ってくれ,その種類によって発生する相互作用が異なるといった要素もあるそうだ。
仙界には伝説的なミューズ「スピリティア」の名を冠した場所が存在する。スピリティアを尊敬して集まったミューズ達や,その歌声を聴く観客であふれる場所で,冒険者は毎週末にここを訪れることでキャラクターが踊り出し,ちょっとしたバフも獲得できるという。この「週末」は現実の日本時間にも対応するという。
仙界のアップデートは少し先となるが,この11月にもアップデート行われる予定で,それが「コードネーム:ゲイボルグ」だ。これはアカウントごとに週4回の報酬獲得制限のある特殊ダンジョンコンテンツで,新規に追加される徽章やジェムの昇級や強化に必要な材料をファーミングする内容となる。最大4段階まであるダンジョンで,最高難度の4段階目では,巨大ゲイボルグと直接戦闘することも可能だ。
そのほか,「エピックロード」なる要素も実装。パク氏いわく,「これまでにない超高速成長により,何も考えずにキャラクターを育成できる」ものであるとのこと。エピックロードで入手したエピック装備を成長材料とすることで,成長に必要なゴールドやゴールデンベリル,力の精髄といった材料が必要なくなるというのだ。すべてにおいて完全成長が適用され,イスフィンズ,次元回廊,機械革命の融合装備がドロップされることが明かされると,客席からはどよめきが上がった。
このエピックロードを進めれば,現在の最新コンテンツのバカルレイドまで超高速成長で到達できる。つまり,これからゲームを始める冒険者や,しばらくゲームから離れていた冒険者向けのコンテンツで,仙界アップデートまでの期間にプレイできるとのこと。これらのアップデートは11月22日に実装される予定だ。
そして年明けは「仙界の前兆&ファストトラック」(1月),「桜イベント」(3月),「仙界レギオン 暗い島」(4月)といったアップデートコンテンツが予定されていて,中でも最後の「暗い島」は,仙界地域初のレギオンダンジョンで,これまでにない高難度に設定され,やり込んでいる冒険者にも挑戦し甲斐のあるコンテンツであるとのこと。パク氏がこれについて,「本当に難しいです」と念押しをしていたのが印象深い。
最後に11月22日のアップデートにあたり,パク氏から冒険者に向けてゲーム内アイテムや,同時進行イベントの報酬が用意されることも発表された。エピックロードの無制限入場券のほか,キャラクターの装備を充実させるための各種アイテムも配布予定で,初心者からベテランまで満足できるアップデートとなるようだ。
説明を終えたパク氏は「皆さんに長い間ご一緒していただいている『アラド戦記』は,これからも20周年,30周年とたくさんの方と素晴らしい経験ができる面白いゲームを皆さんと一緒に作っていきたいです。その過程で最も重要だと思うことは,冒険者の皆さんの満足です。思い出がある懐かしい友達や新しい仲間達にもぜひ来てほしいと勧められて,面白いと感じてもらうことが私達の仕事です。まだまだ足りない部分もありますが,もっとたくさんの思い出が作れるよう最善を尽くします」と来場者に向けてメッセージを贈った。
開発陣によるトーク終了後も,「ARAD PARTY賞」の発表や来場者のビンゴ大会でひとしきり盛り上がりを見せ,イベントは終了となった。
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