［COMPUTEX 2006＃13］AGP＆DDR SDRAMのままConroeへ？　BIOSTAR，Core 2 Duo対応のIntel 865Gマザーボードを展示

　COMPUTEX TAIPEI 2006では，Intelの大々的なプロモーションもあって，Core 2 Duoと，Intel 975/965 Express搭載の「対応」マザーボードが花盛りだが，そんななかBIOSTAR MICROTECHは，Intel 865Gチップセットを搭載してCore 2 Duoをサポートすると謳う，異色のマザーボードを展示していた。

BIOSTAR MICROTECHのクローズドブースで公開されていたスペック概要と，Core 2 Duo対応のポップ

　製品名は「865G Micro 775」。microATXフォームファクタのマザーボードだ。スペック表にはPentium 4/Dのサポートしかうたわれていないが，ポップからも分かるように「Core 2 Duoをサポートしている」（同社セールス＆マーケティング部 副マネージャー Tomasz Swatowski氏）とのこと。このほかの仕様は，グラフィックスカード用スロットがAGP 8X，メインメモリスロットがDDR DIMM×2と，完全にIntel 865仕様なので，Intel 800世代から，一気にCore 2 Duo世代へ移行するに当たって，必要な投資はなんとCore 2 Duoだけで済んでしまう。
　もちろん，動作したとして，それはIntelの保証外になる。さらにいえば，メモリ性能だけでなく，性能面ではさまざまなボトルネックを抱えることになるはずで，Intel 975/965 Expressマザーボードと，性能面で比較するのは酷だろう。だがそれでも，Intel言うところの“レガシー”システムを使っている人からすれば，ひょっとするとこの製品は福音になるかもしれない。

　ちなみにサウスブリッジはICH5で，Serial ATAポートの数は2。Realtek Semiconductor製「RTL8100C」によって，100BASE-TX LANをサポートしている。
　残念ながら現在のところは発売時期，価格とも未定だそうだが，有形無形の圧力に屈せず（？）ぜひ早期の発売を期待したいところだ。（佐々山薫郁）