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[E3 2006#045]伝説的作品「System Shock 2」が帰ってきた! 一人称視点アクションアドベンチャー「Bioshock」が初お目見え
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印刷2006/05/12 18:45

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[E3 2006#045]伝説的作品「System Shock 2」が帰ってきた! 一人称視点アクションアドベンチャー「Bioshock」が初お目見え

 「System Shock 2」というゲームを覚えているだろうか。System Shock 2は,1999年にElectronic Artsからリリースされたタイトルで,孤独感にさいなまれつつゲームを進めていくという精神的恐怖の圧迫がよく表現されていた。FPSとADVが組み合わさったハイブリッドな物珍しさが敬遠されたのか,売り上げは大したものではなく,日本語版も登場していないが,ホラーゲームのマイルストーンとして,記憶に留めているプレイヤーは(欧米だと)少なくない。

 そのSystem Shock 2を手がけたIrrational Gamesの新作が,E3 2006で初公開となった「Bioshock」である。
 Bioshockの発売元は「Grand Theft Auto」シリーズでお馴染みの2K Gamesブランド(Take-Two Interactive Software)。System Shock 2とはパブリッシャが異なっているためか,Irrational Gamesも「スピリチュアルな後継」とだけ述べているのだが,果たしてどうだろうか。2K Gamesのクローズドブースで確認できた内容をお知らせしていきたい。

■崩壊した海底都市が舞台のBioshock

 今回はXbox 360版を使った動作デモを見ることができたのだが,ここで明らかになったのは,Bioshockの舞台が,「Rapture」(ラプチャー)という海底都市である点だ。
 海底都市だけに,まるで水族館の中にいるかのような幻想的な光景が広がる。外から漏れてくる薄緑の幻想的な光と,派手なネオンサインが対照的だ。Irrational Gamesでは流水や水面シミュレーションを専門とするプログラマーとアーティストを1人ずつ専属で用意しているとのことで,世界観の表現にはかなり力を入れているようだ。

 海底都市Raptureはユートピアで,時代設定は個人レベルのDNA操作が可能になった近未来。アールデコ風のインテリアで覆われている優雅な雰囲気とは裏腹に,Raptureの住人達は注射一本で安易な人体改造を行うという異様な世界である。
 ただ,デモの説明を行ったIrrational GamesのHogart De La Plant(ホガート・デラプラント)氏によると,このRaptureではゲーム開始直前に大異変が起こったらしく,床は水浸しになっており,内装や家具は破壊され尽くされている。さらに,繁華街には多くの死体が横たわっており,悪夢のような出来事が,つい先ほど起こったことがうかがえる。



 と,そこへ現れたのが,De La Plant氏いわく「Big Daddy」(ビッグダディ)という,人間風の生命体。古めかしい潜水服のようないでたちでゆっくりと徘徊するが,真っ当なコミュニケーションは行えていないように見える。
 そのBig Daddyの背後にくっついていたのが,同じく「Little Sister」(リトルシスター)という,ピンクのワンピースを着た少女。正確を期すと,風貌は本当に少女なのかやや疑問が残る感じだが,デコボココンビはお互い助け合って,この異変を生き抜いているらしい。

 De La Plant氏の操作するキャラクターがピストルを取り出すと,Little Sisterは怯えてBig Daddyの背後に回り,Big Daddyは雄叫びを上げて威嚇してきた。Big Daddyは強力なサブマシンガンを手にしているが,危害を加えない限り,プレイヤーに襲いかかってはこないようだ。
 奇妙なのは,周囲が安全だと確認できると,Little Sisterは注射器のようなもので死体から何か液体を取り出し,それを飲むという行動をしたこと。この液体は「Plasmid」(プラスミッド)と呼ばれているので,遺伝子に何らかのブーストを起こす薬品(遺伝子サンプル?)のようだ。PlasmidはBioshockの世界で金銭のような交換価値を持っていて,少女は体内に貯めて運搬しているという。




 今回のデモでは戦闘シーンも紹介された。プレイヤーが先に進むと,天井から突然「Aggressor」(アグレッサー)と呼ばれる細身の女性風キャラクターが落ちてきた。Aggressorは過度の遺伝子操作のためか異様な姿になっており,気持ちの悪い金切り声を上げながら突進してくる。
 このAggressorも,前出のBig DaddyやLittle Sisterもそうだが,NPCは独自のAIによって,ゲーム世界における日々の活動を行っているという。デモでは,プレイヤーキャラクター自身がPlasmidを使って「Aggressorが攻撃的になるにおい」をBig Daddyにつけ,AggressorとBig Daddyを戦わせている隙に,横をすり抜けるというアクションが示された。また,プレイヤーの動きに反応して動作,攻撃してくるセキュリティボットのようなものもあるようで,これらをいかに排除するかも,パズル的な要素として盛り込まれているようだ。



 Bioshockの開発は始まってからまだ6か月しか経っていないとのこと。プレα版という位置づけだそうで,完成時にはもっと多くの(敵を含む)NPCがRapture内をうろつくことになるだろうと推測できる。

 System Shockシリーズの伝統を受け継ぎながらも,多くの点でユニークな要素の追加や改良が行われているBioshock。De La Plant氏は「ストーリーと表現の倫理的配慮,恐怖感の演出に全力を入れて制作している」とのことだ。期待できそうなタイトルがまた一つ増えたといえるだろう。ちなみに,リリースは2007年中が予定されている。(奥谷海人)

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