男色ディーノのゲイムヒヒョー：其の伍「ゲーム育ちのリセット世代」

著者近影

　ようやく書ける日がやってきたわ。
　そう，「プロサッカークラブをつくろう！ONLINE」略してSTO（一般的にはサカつくONLINEだけど，一応プロレスラーってことでこの略称でイクわ）について。

　ぶっちゃけ毎日プレイしてるから，これまでもずっと書きたかったのよ。でも，メインで使っていたアカウントは，私が連載コラムを持ってる電撃的な媒体さんに用意してもらったものだったので，なんていうか義理と人情を重んじて私が勝手に他媒体では書かないようにしてたのね。
　それがここに来てバッチリ解禁！　なぜかといわれれば，もう一つアカウントを自力で取得したから！　自分マネー！　どんだけハマってんだ私！　まあ厳密には友人との共同出資なんだけど。
　ともかく，自分のお金を使ってるから自由に書けるわけよ。やっぱりゲームもそうなんだけど，エンターテイメント全般は，ちゃんと自分で対価を支払うべきだと切に思うわ。タダだったら文句を言えないけども，お金を払うことで文句を言う権利も買えるわけだから。……いや，タダでもらえるもんは遠慮なく頂きますがね。

　というわけでSTO日誌を書くわけだけども，このゲームのいいところを一言で表すならば「ながらプレイ」ができるとこだと思うわけよ。基本的に常にやるべきことに溢れているゲームではないから，ほかのゲームをやりながらでもプレイできるし。この間なんて，テレビでアジアカップを見ながらSTOも見てたわ。どんだけサッカーが好きなのって話よ。
　で，今の私のプレイ状況は，イングランドリーグDiv8なのね。Div8の“Div”はディビジョンって意味だから，すなわち今ディビジョン8なんだけど，ハッキリ言ってアマチュア。
　さんざん遊んでいるアピールをしてきたくせに，「なぜそんなにレベルが低いのか？」なんて疑問を抱く人もいると思うので言っておくけど，リセットしたのよ，私。一時期はイングランドリーグDiv1まで上り詰めたものの，どうにも行き詰まりを感じてね……。そして最初からプレイし直している次第。なぜリセットしたのか？　そこには一言で言い表せない人間ドラマがあるのよ……。



　ところでこのゲームのキモは，カードや選手をほかのプレイヤーと交換あるいは売買する点にあるわけ。これをうまくやれば，チームの強化がスムースになっていく，という仕組みね。
　しかしながらこれは，私にとって不利な仕様でもあるの。だって，売買をするにはチャットなどを駆使しなければならないじゃない。私にとって他人とのコミュニケーションは，まるでクリープを入れないコーヒーなのよ。あ，苦々しい思いをするって意味ね。だからホントは，オンラインゲームが苦手なの。やっといて言うのもアレだけど。
　なもんだから，売りに出されたスコールズを「買います」って言い出せずに苦々しい思いをどれだけしてきたことか。まさにコーヒー。

　そもそも他人とうまくコミュニケートできないから，ゲームの世界で自分と語り合って生きてきたのに，何が楽しくて他人と文字で会話せねばならんのだ？　……でも，私頑張る。スコールズ欲しいもん。ランパードも欲しいもん。ベッカム……はとくにいらないけど，まあそんなに言うなら揃えてやらなくもないわ。だから，私，生まれ変わる！　今までの自分とは別れて，「スコールズ買います＾＾」って軽い顔文字つきでチャットメッセージを送れるようになるわ！　今までの私，さようなら！



　……って意味を含めてのリセットなわけよ。いわば自分ごとリセットということ。っていうか，スカウトが探してきた選手を金で売り買いしてるそのサマは，客観的に見ると完全にブラックマーケットね。青少年に悪い影響を与えなきゃいいけど。
　というわけで，生まれ変わった気分で今後ともSTOに励んでいきますので，新生男色ディーノを皆さんどうぞよろしく！

■■男色ディーノ（プロレスラー）■■ “生まれ変わった，まったく新しい”（あちこちのプレゼン資料に書いてありそうな表現）男色ディーノ選手は，8月5日（日）正午から東京・水道橋の後楽園ホールで行われる「DRAMATIC STYLE 2007」において，KO-D無差別級選手権試合に挑む予定。4人が同時にリング上で相まみえる4WAYマッチで行われるこの試合，対戦相手はKoo（王者），HARASHIMA（挑戦者），諸橋晴也（挑戦者）と強敵ぞろい。ディーノ選手は，約1年4か月ぶりの戴冠なるか？