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NVIDIA,Windows RTに対応した「Unreal Engine 3」のデモをドイツのイベントで公開
NVIDIAの公式blogに掲載された記事によれば,デモはTegra 3を搭載したASUSのタブレット「Vivo RT」を使い,Epic Games製技術デモ「Epic Citadel」を動かせてみせたという。別撮りだと思われるが,その様子を収めたムービーも公開されている。
今回の移植により,Unreal Engine 3を使ったゲームタイトルのWindows RT対応が進むことになるのか注目したい。
NVIDIA Brings Unreal Engine 3 to Windows 8 and Windows RT
####以下,NVIDIAによる公式blogの日本語訳####
NVIDIA、Windows 8とWindows RTに対応した
Unreal Engine 3を発表
NVIDIAは、今朝、Tegra搭載のWindows RTタブレットで、『Epic Citadel』というUnreal Engine 3のフラッグシップ・デモをおこないました。
今週、IFA 2012がベルリンで開催されていますが、このデモは、そこで開かれたASUS Vivo Tab RT(いままでTablet 600と呼ばれていた製品)の記者会見で公開されました。Unreal Engine 3採用のアプリケーションがWindows RTプラットフォームで動く様子が公開されたのは、今回が初めてのことです。
Windows 8およびWindows RTに対するUnreal Engine 3のポーティングは、NVIDIAとEpicが共同で推進し、その成果が、先週、開発者に提供されました。
Unreal Engine 3は、『Gears of War』や『Infinity Blade』といった人気のゲーム・シリーズを制作しているEpic Games社が開発したもので、技術的な賞を20以上も獲得するなど、カテゴリーをリードする製品として高く評価されています。対応プラットフォームは9種類を数えますし、20種類以上の技術が統合されており、225を超えるゲームタイトルにライセンス供与されています。
トップクラスのゲームエンジンが開発者に提供されたこともWindowsエコシステムにとって大きな一歩だと言えますが、これがフルのPC実装である点にも注目すべきでしょう。つまり、PC用やXbox用のゲームをモバイルプラットフォームへポーティングしたり、その逆にポーティングしたりといったことがかつてないほどしっかりサポートされたわけです。
Epic Games社の副社長、マーク・レイン(Mark Rein)氏は、次のように述べています。「Unreal Engine 3を採用した、Windows RTタブレット用『Epic Citadel』デモでは、シェーダーやマテリアルなども含めてDirectX 9パイプラインをフル実装していますし、すべてがTegra 3上で完璧に動いています。NVIDIAとEpicでは、モバイル用に別バージョンを用意するのではなく、エンジン全体をポーティングしました。つまり、Unreal Engine 3なら、世界の開発者の方々に、Windows RT、Windows 8、NVIDIAのTegra 3プロセッサーで最高のコンテンツを実現していただけるわけです。Windows RT用のコードはEpicのライセンシーに提供を開始しています。もうすぐ、すばらしいゲームが生みだされてくるはずで、その日を我々も心待ちにしています。」
NVIDIAでは、このほかにもさまざまな製品についてWindows RTプラットフォームへの対応を進めています。10月26日に予定されているWindows RTの発売に向け、今後もさまざまな発表をしていく予定です。どうぞお楽しみに。
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Unreal Engine
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