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  • 発売日:2003/06/23
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「Second Life」のクライアントがオープンソース化
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印刷2007/01/09 17:08

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「Second Life」のクライアントがオープンソース化

 「Second Life」を運営するLinden Labは,同作のクライアントプログラムをオープンソース化して公開することを発表した。Windows版,Macintosh版,Linux版のオープンソースクライアントがまもなく公開される予定だ。
 クライアントプログラム「Viewer」は,サーバーに接続してユーザーの入力を伝え,ワールドの情報を3D表示したり,さまざまなサービスの窓口となるプログラムだ。これのソースが公開されることにより,機能追加や高速化,さらにほかのサービスとの接続など多彩な展開が考えられる。

 Web 2.0時代を代表するプロダクトとして話題を呼んでいるSecond Lifeは,2006年1月には新規ユーザー2万人,10月には25万4000人という高率でアカウントを増やしてきた。ただ,10月に登録した25万4000人のうち,30日後にも接続していたのはわずか4万人だったという。これはSecond Lifeのプレイしにくさに起因するものと,Linden Lab CEOのRosedale氏は分析しているようだ。確かに,UIは独特で,非常に大量の3Dオブジェクトを扱うことからも快適とは言い難い状況であった。こういったものがオープンソース化によって,改善されていくことが期待されている。
 日本のソフト業界やゲーム業界ではピンとこない話かもしれないが,現在,ITの先端的分野では,主要なソフトウェアは,ほとんどがオープンソースで開発されていると言ってよい。オープンソースコミュニティには優秀な開発者が集まっており,Rosedale氏は,オープンソース化で,かつてないほどのペースで機能改善が進むだろうと発言している。
 現状の発表では,クライアント部分の公開に留まっているが,最終的にはサーバープログラムもオープン化される見通しだ。

 Second Lifeでは,ユーザー自身によるスクリプト作りが盛んだ。週に7万行の新しいコードが追加されているという。同じように,プログラマーを熱狂させることができれば,他の追随を許さぬソフトとして生まれ変わるかもしれない。このプロダクトの成果いかんで,今後のゲーム業界の開発スタイルすら一変しかねない。
 Linden Labの英断に拍手しつつ,今後の動向に期待したい。(aueki)

  • 関連タイトル:

    Second Life

  • 関連タイトル:

    Second Life(Macintosh)

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