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【Mac】来春リリースの次期OS“Leopard”,10の新機能
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印刷2006/08/09 20:58

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【Mac】来春リリースの次期OS“Leopard”,10の新機能

64bit対応を語るスコット・フォアステル氏
 「World Wide Developer's Conference」の基調講演では,Mac OS Xのメジャーバージョンアップにあたる「Mac OS X v10.5“Leopard”」(以下Leopard)の初お披露目も行われた。今回,WWDCのキーノートスピーチで公開されたLeopardの新機能は以下の10点。これらの機能を,スコット・フォアステル氏とスティーブ・ジョブズが交互に紹介した。

フル64bit対応(32bit互換)
Time Machine(バックアップ機能)
Complete Package
Spaces(仮想デスクトップ機能)
進化したspotlight
Core Animation
読み上げはまるでネイティブ? ユニバーサルアクセス
進化したMail
自分で作るDashboard
人にプレゼンや動画も見せられるiChat


●64bit

 Leopardは,コアUNIXはもちろんのこと,表示周りも含めて64bit化されている。つまりCarbon,CocoaといったUI系のフレームワークをフルに64bit化し,かつ32bitコードに対しても互換性を持つようにするという形だ。そのため,32bitと64bitアプリケーションは一緒に動作する。


●「Time Machine」(バックアップ機能)

 Time Machineは,削除したファイル,アプリケーション,写真を始めとする各種ファイルを,時間をさかのぼって探し出せる独特の機能だ。
 Time Machineは,Macに保存されたすべてのコンテンツを外付けHDD,もしくはMac OS X Serverに自動的にバックアップする。そして,何らかの理由でファイルを失ってしまった場合,時間軸ベースのビジュアルで時をさかのぼり,そのファイルを検索できるのだ。Macに保存してあったお目当てのコンテンツを見つけ出せたら,それらはクリック一つで復元できる。

●上段左から
・Time Machineについて語るスコット・フォアステル氏
・Time Machine使用前のディレクトリ
・Time Machine起動
・時間をさかのぼる
・失ったファイルを復元できた
・これを応用すればAddress Bookで,一度消してしまった友人の連絡先を検索することも可能


●Complete Package

 三つ目に紹介されたのは,“Complete Package”。これは,今までに紹介されてきた「BootCamp」(Windows起動機能),PhotoBooth(内蔵iSightを利用した写真撮影ソフト),Front Row(リモコンで操作に対応したメディアビューワ)などをひとまとめにした呼び方。各ソフトのバージョンアップ版が,OSに添付されるとのことだ。

Complete Packageを語るスティーブ・ジョブズ


Spaces操作前
●Spaces

 Spacesは,一つのデスクトップで複数のデスクトップを持つことができる仮想デスクトップ機能だ。Linuxなどでは一般的なもので,似た機能を持つオンラインソフトはあるが,Mac OS Xでは初めての標準搭載となる。
 ユーザーは,任意のスペースに1回のキーボード操作,もしくは1回のマウスクリックで簡単に移動できるなど,Finderでの直感的な操作性に溶け込んでいるところが特徴だ。
 ちなみに,操作が簡単な機能だからか,この機能のプレゼンはスティーブ・ジョブズ氏自らが行った。

・Spaces移動(上から下へ)
・Spaces操作前(斜め下へ)
・Spacesの俯瞰ビュー。ここでウインドウの別のスペースへの移動も可能だ


Spotlightの進化を語るスコット・フォアステル氏
●Spotlight

 デスクトップ検索機能であったSpotlightは,同じネットワーク内の別のマシンも検索対象にできるようになる。サーバーの検索,アドバンスドサーチ,そして,アプリケーションランチャー機能も搭載されるそうだ。


●進化するCore Animation

 新しいグラフィックス技術であるCore Animationにより,派手な視覚効果やアニメーションを容易に作成できるという。Core Audio,Core Image,Core Videoに次ぐものとして紹介されたこの機能は,スタートとゴールのキーフレームを用意することで,自動的にアニメーションを作成できる技術(API)だ。
 この一例として,iPodの宣伝に使われている,レコードジャケットがダイナミックにビルになったり,カーペット上に並ばせたりする映像を,視点を操作しながら見せるというデモが行われた。

・Core Animationを語るスコット・フォアステル氏
・見覚えがあるレコードジャケットが並んでいるところ
・カーペット上にフォアステル氏の操作で並んでゆく


●読み上げはまるでネイティブ? ユニバーサルアクセス

 ユニバーサルアクセスについては,ジョブズ氏がプレゼンを行った。これまでも,すべての人が等しくコンピュータの恩恵が享受できるよう,Appleはユニバーサルアクセスについても重要視してきたが,Leopardではとくに,Voice Over(読み上げ)機能が進化している。このVoice Over機能では,今までと比べ,格段に自然で流暢な英語の読み上げが可能になっており,視力が弱いユーザーでも,言葉や文章の意味を理解しやすくなっている。

(1)Mac OS X v10.4“Tiger”
(2)Windows Vista
(3)Mac OS X v10.5“Leopard”
(4)Mac OS X v10.5“Leopard”(Fast)

 なお,上記のリンクには音声ファイルをUpしてある。これらは,スティーブ・ジョブズ氏が自ら壇上でデモをしたものだ。それぞれの違いを,自分の耳で確かめてほしい。


●Mailの進化

 LeopardのMailは,コミュニケーションツールとしてさらに進化をしようとしている。今回発表になったのは「Stationery」「Notes」「To Dos」といった機能だ。

 Stationeryでは,自分のiPhotoなどから取得した写真や画像を使ってHTMLメールを簡単に作成できる機能だ。30以上のカスタマイズ可能なステーショナリデザインが用意されている。テンプレートには,フォトコレクション,招待状,誕生日カードなど,MacとWindows PCのいずれでも美しく表示できる各種グリーティングカードが含まれている。

・画像の付いたキレイなグリーティングカードを作成できる
・テンプレートの種類


 またNotesは,Mailを使って,思いつきやアイデアを書き留めたり,画像や添付文書などを追加して,それらのメモを電子メールメッセージのように管理できる機能だ。電子メールメッセージやメモから,To Doリスト(To Dos)を作成し,iCalで閲覧したり,友人や同僚に送信できるようにもなっている。

 さらにRSSニュースフィード対応となったため,最新ニュースや記事更新の通知を,受信トレイで受け取ることが可能だ。

・Notesを使ってMail内でメモを残すことが可能になった
・NotesからTo Dosの項目に変換することができる。変換したTo Dosの項目は,To Dosで確認することが可能だ


●Dashboard

 Dashboardの追加機能としては,DashcodeとWebClipが発表された。
 Dashcodeは,Dashboardの開発環境であり,少ないコードでDashboardアプリケーションを作成できる。



 WebClipは,Webの一部分を切り取り,ダッシュボードで見ることができる機能だ。ローカルに保存する機能ではないため,Webページが更新されれば,そのクリップも更新される。

WebClipを使うスコット・フォアステル氏


●人にプレゼンや動画も見せられるiChat

 10個挙げられた新機能の最後がiChatの進化。これについてはジョブズ氏がプレゼンを行った。今までもマルチビデオチャットなど,着実に進化を続けてきていたが,今回搭載された機能は,主に二つ。一つが,Photo Boothのエフェクトを使って画像やビデオをバックグラウンドに表示させる機能。そしてもう一つが,動画,プレゼンテーション,画像などをチャットの相手に見せる機能だ。

・自分の顔をPhoto Boothで加工しながらiChatで話すフィル・シラー氏
・プレゼンテーションをチャット相手に見せる
・動画をチャット相手に見せる
  • 関連タイトル:

    Mac OS X v10.5“Leopard”

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