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[G-Star 2011]「Guild Wars 2」プレイレポート。キャラクターメイキングやパーソナルストーリー,ダイナミックイベントに触れてみた
RPGモードのゲーム展開としては,プレスカンファレンスで紹介したムービーとほぼ同じ。本稿では,実際に操作してみて気付いたところを中心に,前作の比較なども交えつつ紹介したい。
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まずはキャラクター作成から。作成時に選択できる種族は,今回は残念ながら全5種族のうち「Human」のみであったが,Profession(クラス)は未公開の一つを除く7種類の中から選べた。
外見に関するカスタマイズ項目は,身長,体格,髪,そして顔に関しては目・鼻・唇,顎など。特筆すべきは,“色”に関して指定できる箇所がやたらと細かいことだ。例えばブレストプレートなら,鎧の部分とは別にアンダーウェア(いわゆる鎧下)や装飾などが別々に設定できる。しかもそれが上半身・下半身・靴などで別々に設定可能だ。
外見の後にバイオグラフィー(生い立ち)を設定すると,それに基づいたキャラクター別のカットシーンがただちに生成される。この瞬間から自分だけの「パーソナルストーリー」が紡がれていくのだ。
パーソナルストーリーによって,プロローグ内容はそれぞれ異なるものになるが,ゲームの開始直後は,村の自警団とのやりとりのすえ,ケンタウロスから村を防衛するためほかのプレイヤーキャラクターと共に奮闘することになる。
マップ全体の広さとしては,拡張パック「Eye of the North」までを一通り網羅しているようだ。Human以外の種族を選んだ場合は,どのように冒険エリアが進展していくかが気になるところ。やはり南へ向かっていくのだろうか。
村の防衛時は,同じエリア内にいるプレイヤーキャラクターが自動的にみんなで参加できる仕組みだ。このあたりはインスタンスエリアではなく,しっかりとMMO的な処理となる。この際,強制的にパーティが編成されたりはしないのだが,ほかのプレイヤーと同じ目的を遂行しているためか,自然な形で連帯感が得られるようになっている。協力プレイがしたくなったとき,パーティを組まなくても手軽に実現できるシステムは好印象だ。
例えば“昏倒”(死亡ではない)しているキャラクターは,全員のミニマップ上にドクロマークで目立つように表示され,それを見たほかのプレイヤーがすぐ救出に向かえる。大規模バトルの際は,ドクロマークを探して蘇生作業に専念する,“衛生兵”的なプレイも楽しめそうだ。もちろん,従来のMMORPGのようにきちんとパーティーを編成して,より深く遊ぶこともできる。
ついでにもう一つ,本作では“死”に対してユニークな解釈をしている。HPがゼロになってもいきなり死ぬのではなく,“Downed Mode”に切り変わる。この状態では,弱々しく石を投げるなどして身を守りつつ,復活のチャンスを窺うのだ。要するに悪あがきなわけだが,このときにほかのキャラが助けに来てくれると,なんだか妙に嬉しい。
従来のMMORPGなどの場合,衛生兵のようなボランティア活動で経験値は入らないものだが,本作ではイベントの参加者全員が平等に経験値などを得られる。衛生兵的な遊び方も現実的な選択肢の一つとして用意されており,プレイスタイルの幅がなかなか広いと思えた。
というわけで,この世界ではさまざまなきっかけで無数のイベントが発生し,プレイヤーはそのイベントに自由に参加できる。そして,各イベントに自分がどのように関わったかが,プロフィールウィンドウの「My Story」に記されていく。あとで振り返ったとき,これはマイキャラの自伝そのものとなりそうだ。
とはいえ,第一印象では同時に,「Guild Warsらしさが少ないのでは?」と感じたことも確かだ。今回はRPGモードが中心のプレイアブル構成となっており,またスキルスロット数が10に増えたので,制限下でスキルをやりくりするというカードゲームらしさはなくなっている。前作と比較すると,ゲームシステムがあまりにも変わりすぎているのだ。
しかし,オンラインRPGとして新しいことにチャレンジする姿勢もまた,“Guild Warsらしさ”ではないだろうか。かつてGuild Warsが登場したときは,革新性の塊ともいえるタイトルであり,個人的には今もその評価に変わりはない。そして,Guild Wars2のダイナミックイベントやパーソナルストーリーにも,同じ可能性を感じている。このタイトルがArena.netによって今後どのように開発され,そしてNCsoftによってどのように展開されていくのか。これから長い目で見守っていきたいと思う。
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