新作スマホアプリ「アトランティカヒーローズ」「三国志を抱く2PK（仮）」も発表された，「アトランティカ」戦略発表会＆ファン感謝祭をレポート

　VALOFE JAPANは2017年5月27日，東京都内でMMORPG「アトランティカ」の戦略発表会とファン感謝祭を開催した。同作のこれからについての発表が行われたのに加え，新作スマホアプリ「アトランティカヒーローズ」（iOS / Android），「三国志を抱く2PK（仮）」（iOS / Android）に関する情報が公開された。

左から，VALOFE JAPAN日本事業担当の岩崎 聡氏，ゲーム実況者のまっくすさん，声優の秦 佐和子さん，VALOFE JAPAN日本事業担当のイ・チス氏，VALOFEの「アトランティカ」総括企画チーム長のオ・ヒョンギュン氏，VALOFEのCTOであるキム・ジョンイル氏

「アトランティカ」公式サイト

「アトランティカ」はバランス調整や

既存コンテンツのパワーアップを実施

　発表会ではまず，VALOFEのCTOであるキム・ジョンイル氏が登壇。「ヴァロフは2007年に韓国で創立され，2016年には日本法人VALOFE JAPANを設立。将来的にはオンラインゲームコミュニティプラットフォームを築くため，現在はパブリッシングとゲーム開発に注力しています」と同社の活動について説明した。

　続いてVALOFEの「アトランティカ」総括企画チーム長のオ・ヒョンギュン氏と，VALOFE JAPAN日本事業担当であるイ・チス氏が登場。「アトランティカ」の今後についての説明を行った。
　オ氏は同作の現状について「日本や韓国を含めた4か国からのご意見を元に，企画や開発に反映している状態」であると解説。中でもプレイヤーから要望が多かったという三つのポイントについて，イ氏と共に方針を示した。


●キャラクターのレベルキャップについて

　韓国版では既にレベルキャップを開放しているものの，急だったこともあって反応は良くなかった。日本版ではプレイヤーの装備などが調ってから開放しようと考えているが，時期に関しては明言できない。高レベルキャラクター向けのコンテンツも開発中。

●傭兵のバランスについて

　傭兵については，「アーサー」や「グリムリーパー」のスキルが強すぎるなど，いろいろな意見が届いている。スキルのバランスについては現在調整中で，なるべく早いうちに報告を行う予定。

●サーバー統合について

　現時点でサーバー統合の計画はないが，引き続き検討を行っていく。

　オ氏とイ氏は今後の計画についても情報を公開した。2017年上半期にはSteam版をリリースする予定。日本からは日本サーバーに接続でき，既存プレイヤーとSteam版のプレイヤーが一緒に遊べるようになるという。


　「プレイヤーから高評価を受けたコンテンツは強化し，変化が必要なものには改善を行い，さらに今後予定されているリブートに合わせて新規コンテンツを開発する」という方向性のもと，まずは2017年下半期を目標に「釣り」の改善と「オリンポスの塔」の強化を行うそうだ。また，2017年下半期には新装備が，そして冬頃には傭兵コンテストで1位を獲得した「ナインテール」が実装される予定とのこと。

「釣り」の改善と「オリンポスの塔」の強化（上），新装備の実装（中），「ナインテール」の実装（下）といった計画が明かされた

　これに加え，世界観のリブートおよびリニューアルが行われるという。「宿敵『リデラン』が地上へ侵攻を開始した」という設定のもと，これまで以上に激しい戦いが繰り広げられることになるという。時期に関しては明言されなかったが，どのようなものになるのかプレイヤーなら気になるところだろう。


　今後のスケジュールをまとめると，以下のとおりだ。

●2017年上半期
　Steam版リリース

●2017年下半期
　「釣り」の改善
　「オリンポスの塔」の強化
　新装備実装

●2017年冬頃
　　傭兵「ナインテール」実装

●時期未公開
　世界観のリブート及びリニューアル

新たなスマートフォンアプリ

「アトランティカヒーローズ」「三国志を抱く2PK（仮）」

　オ氏とイ氏に替わって，VALOFE JAPAN日本事業担当の岩崎 聡氏が登壇。新作スマートフォンアプリについての発表を行った。

　「アトランティカヒーローズ」は，「アトランティカ」と世界観を同じくするスマートフォン用アクションRPG。「アトランティカ」同様にさまざまなキャラクターでパーティを編成し，アトランティスの謎を解き明かすための冒険に挑む。パーティは主人公＋パートナー＋サポーター×2の合計4人で，主人公以外はAIが制御する。リアルタイムで協力プレイやレイド戦を楽しめるのに加え，ギルドの仲間同士で力を合わせて装備を作ったり，PvPを楽しんだりとさまざまなコンテンツが用意されているという。



　また，かつてネクソンがサービスしていたシミュレーション「三国志を抱く（仮）」（BROWSER / iOS / Android）をVALOFEが展開。同作と同じ世界観を持つ戦略シミュレーション「三国志を抱く2PK（仮）」のサービスが行われることも明かされた。

「三国志を抱く（仮）」はVALOFEがサービスを展開

　「三国志を抱く2PK（仮）」には180人の武将が登場。プレイヤーは彼らを部下とし，自分の領地を発展させていく。タイトルの“PK”とは「プレイヤーキル」の略で，プレイヤー同士の対戦がメインとなる本作の性質を現しているという。


　「アトランティカヒーローズ」「三国志を抱く（仮）」「三国志を抱く2PK（仮）」は，いずれも2018年のサービスが予定されている。なお「アトランティカ」と「アトランティカヒーローズ」，「三国志を抱く（仮）」と「三国志を抱く2PK（仮）」はそれぞれ世界観を同じくしているが，プレイデータの連動などは予定されていないとのこと。

「アトランティカ」ファン感謝祭は

クイズやPvPで盛り上がる

　発表会の後は，ゲーム実況者のまっくすさんと声優の秦 佐和子さんが司会を務める「アトランティカ」のファン感謝祭イベントが行われ，○×クイズやPvP大会で盛り上がった。また，Q＆Aコーナーでは，イ氏が来場者からの質問に答えた。


●「ランダムポン」の確率改善と内容の見直しを希望する

イ氏：
　アイテムの出現率を公開する準備を進めており，夏が過ぎるまでにはWeb上で公開できるようにしたい。

●今後のイベントやダンジョンについて教えて欲しい

イ氏：
　開発チームのキャパシティもあって新規ダンジョンは確約できないが，リブートに伴って既存のダンジョンに新たなモンスターを追加したり，バランス調整を行ったりする予定。イベントに関しては，過去に人気だったものを早い段階で復刻したい。

●過去の傭兵をイベントや有料販売で出す予定はあるか

イ氏：
　人気だった傭兵を期間限定で再販売してきたが，こうした取り組みは今後も続けていく予定。イベントで登場した傭兵に関しては，バランスを調整したあとに再び獲得イベントを展開したい。また，新規プレイヤーが傭兵を手に入れられる機会も増やしたい。

●レベルに合わせた狩り場が増える予定はあるのか

イ氏：
　先ほどのダンジョンの件と同様，リブート時に既存の狩り場に変更を加えていきたい。

●対人環境のバランス修正は行われるのか

イ氏：
　ぜひとも調整をしたいと考えている。日本独自の調整になるのか，それとも各国版の「アトランティカ」に適用されるものになるかは未定。

○×クイズでは多くのプレイヤーが正解を出した

PvP大会では，まっくすさん＆会場のプレイヤーがイ氏と対決し，見事に快勝

新サーバーの名前がユーザーから募集され，投票の結果「セレネ」に決定

　最後にイ氏は「今後もこういったオフラインイベントを開きたいです。また，PvPのバランスが取れたらオフラインの対戦大会も開きたいですね」と今後の抱負を語ってイベントを締めくくった。

「アトランティカ」公式サイト