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男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ:第220回「変えない勇気」
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印刷2013/03/14 11:00

連載

男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ:第220回「変えない勇気」


 桜の花びらに先立ち,花粉舞う季節がやってまいりました。いかがお過ごしでしょうか。目がかゆい。かゆ うま。
 先に言っておくわね。今回は「レイトン教授」シリーズがどれくらいすごいのか,という話をするわよ。プロレスラーとしての視点で。まだ直接レイトン教授の話には入らないけどね。
 そもそも,私はレベルファイブの「ターゲットの絞り方」がとてもすごいなって,いつも思っているのね。レイトン教授だけでなく,「イナズマイレブン」シリーズもそうだし「ファンタジーライフ」もそう。レベルファイブ作品は,初めてプレイする人のことを絶対に意識しているの。これって,簡単に見えてちょっとできないことよ。
 というのもたいていの場合,作り手って知らず知らずのうちにシリーズファンのことを第一に意識してしまうのね。プロレスもそうで,逆にそこがいいところでもあるの。ほら,歴史が作品に厚みを持たせてる部分って,確実にあるじゃない? ずっとその作品を追い続けている人は,その歴史に勝手に感情移入したりするのね。
 でも,それを作り手が意識しすぎると,初めて体験する人には訳が分かんなくなったりもする。一方,結果的に長くファンでいると,より楽しめるってことが転じて,長くファンでいること自体がステータスになってしまうケースも多々ある。
 これはどのジャンルでもあることなんだけど,常連客が新規客に対して「ニワカが」と侮蔑したりするのがいい例ね。長くその作品や人物のファンでいるなんてことは,楽しみ方がプラスαされるぐらいだという価値として認識していればいいのに,歴史がファンの序列そのものになってしまう。これって本末転倒じゃない。
 かといって作り手は作り手で,常連だけに合わせてもいけないし新規だけに合わせるわけにもいかない。要するに,作り手は新規と常連を合わせた全体のお客さんが何を求めているかを考えなきゃいけないの。長くヤっていればいるほど,そのバランスをとることが必要になってくるわけな。
 その点で,レベルファイブはこういった部分のバランスの取り方が非常に素晴らしい。素晴らしいというか,強い信念と意志を感じるわ。さっきも述べた通り,初めてプレイする人のことを意識してるのね


男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ:第220回「変えない勇気」
 というわけで,レイトン教授の話です。シリーズのファンからすると,最新作の「レイトン教授と超文明Aの遺産」は,「いつもと同様,普通に面白い」っていう感想になると思うの。ここがポイント。正直,新鮮味はないわ。ただ,めちゃくちゃ高いレベルで安定しているの。もちろんプレイすれば,まず間違いなく「面白い」という感想になるでしょうね。だから,総合的な感想としてはきっと「いつものレイトン教授」ってことになると思うのね。
 ……と,ここまではプレイする側の意見。で,ここからが作り手として考えた時の意見なんだけども。ひと言で言って,「よく我慢したな」と。
 たぶん,ここまでシリーズが進むと,作る側としては作品としてひねってみたくなるのよ。新システムを導入するだとか,違う遊びを提供するだとかね。レベルファイブくらいの会社だったら,本来のレイトン教授らしさを残したまま,ゲイム性を変えることだって,きっと可能だと思うの。
 でも,レベルファイブはそうしなかった。理由はきっと,いくつかあるんだろうけど,そのうちの一つは,このシリーズがタイトルに数字を付けていないってことから想像できるの。
 例えば「レイトン教授6」とかのナンバー制度だったら「新システム導入!」って売り方もできるし,そうしたって何ら不自然ではない。でも,「レイトン教授と○○」っていうタイトル展開だから,いつものレイトン教授を貫いた。これは,“レイトン教授というブランド”に相当高いプライドを持っている証拠だと思うのよ。
 「ハリー・ポッター」シリーズもそうだし,大長編「ドラえもん」もそうであるように,同じ設定で同じように面白くないといけない。ただ,ゲイムでそれを貫いているのは本当にすごく勇気のいることだと思うのよ。映画や漫画って,作り手と受け手の間には,作り手が「作った」ものを,受け手が「見る/読む」という関係性しかないの。でも,ゲイムは違う。受け手が「動かして選ぶ」世界を作り手が「作る」わけで,受け手に何をどう選ばせて満足度を上げるかを考えなきゃいけないわけ。

男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ:第220回「変えない勇気」 男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ:第220回「変えない勇気」
男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ:第220回「変えない勇気」 男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ:第220回「変えない勇気」

 その中で,レイトン教授は“ナゾトキ+ストーリー”に面白さを絞ったのね。もちろん,サブゲイムもあるのよ。毎シリーズ違う遊びが入っている。今回だと,「きせかえファッション」「ころころナッツ」「おはなみガーデン」がそれに当たるわ。
 でも,これらはあくまでおまけであって,このゲイムが一番見せたいのは「ナゾトキ」の面白さでしょ。そして,サブゲイムがそこを邪魔することはない。だから印象として,「いつものレイトン教授」になってしまう。
 逆に言うと,レイトン教授シリーズ以外では,こうした芸当はできないのかもしれない。結局,変化をつけるのって作り手のエゴなのよ。そのエゴが必要な場合もあるし,不必要な場合もある。変えるのも勇気がいるし,変えないのも勇気が必要なの。ま,受け手としては面白ければ,それだけでいいんだけどね。
 そういう意味で,今回のレイトン教授はやっぱり面白い。さりげなく操作周りでプレイしやすくなってるしね。新鮮味はないけど,それは大きな問題ではない。例えば,今回のレイトン教授で過去作に興味を持ったとして,どれを始めてもいいでしょう。
 シリーズを追うごとに,若干,絵が洗練されてきているとしても,「のび太の日本誕生」を読んだあとに「のび太と恐竜」を読んで楽しめるのと同じように,レイトン教授シリーズは,過去のどの作品にも戻れるんですよ。
 変わらないものの強みがそこにある。そしてそれが狙いでもあるだろうから。

男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ:第220回「変えない勇気」 男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ:第220回「変えない勇気」
男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ:第220回「変えない勇気」 男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ:第220回「変えない勇気」

 プロフェッショナルには色んな形があるのよね。レベルファイブ作品に触れると,いつもそう感じさせられるわ。私,客観的に見たら今までこの連載で「金もらってんのか!」ってほどレベルファイブを褒めてると思うの。いや,原稿料以外で金もらえるほど私の意見に影響力はないんだけどね。
 ただ,作り手の視点に立って考えてみると,レベルファイブを褒めざるを得ないのは事実なのよ。ま,それこそほとんどのゲイマーにとっては関係ない話ではあるが。あと,私はゲイムを作っちゃいないが。
 ただ,これまた客観的に見て,レベルファイブ作品が相対的に面白いのも事実で。もちろん好き嫌いがあるのは分かるわ。我々ゲイマーは,数あるゲイムの中から自分に合った作品を選びたいもの。その嗅覚って,それこそ長くゲイムをプレイしてきた経験から研ぎ澄まされていくものじゃない?
 でも,ゲイム初心者が何をプレイすればいいか分からないってときは,とりあえずレベルファイブ作品を薦めておけばいい気がする。そういう意味で,私はレベルファイブには絶大なる信頼を置いているの。行きつけの飯屋みたいなもの。好き嫌いはともかく,確実においしい。そういう店を一つは知っていると,何かと便利よね。そんな感じ。最近は花粉症で食欲ないけどな。

 ちなみに,今週の文中のは,そのくだりを書いているときにくしゃみをしたという印であります。なんとなく季節感を出すために記してみました。読みにくかったらすまん。ではまた来週。

今週のハマりゲイム
(文字通りゲイムスロットにハマっているゲイム)
PlayStation 3:「真・三國無双7
PlayStation Vita:「デモンゲイズ
PSP:「グラス ハート プリンセス
Wii U:「ZombiU(ゾンビ U)
Wii:「ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族 オンライン
ニンテンドー3DS:「レイトン教授と超文明Aの遺産
Xbox 360:「トロピコ4 日本語版

■■男色ディーノ(プロレスラー)■■
ディーノ選手が所属するDDTプロレスは,3月20日(水)の春分の日に,後楽園ホール大会「Judgement 2013」を開催します。ディーノ選手は,大石真翔選手&がばいじいちゃん選手とのタッグで,アントーニオ本田選手&佐々木大輔選手&火野裕士選手が保持するKO-D6人タッグ王座に挑みます。ちなみにディーノ選手,「そんなことよりPCが壊れちゃったのがねぇ……」と,試合どころじゃない様子でした。
  • 関連タイトル:

    レイトン教授と超文明Aの遺産

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