連載
男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ:第380回「本気で人生を楽しみたい」
あちらをタてるとこちらがタたないなんてこと,よくあるのよね。
私はプロレスというエンターテイメントを生業としているんで,まずはその例えから話をしたいんだけども。プロレスってね,“相手が出す技を受け止めなければならない”という不文律があるのよね。いや,避けたらダメっていうルールは一切ないの。実際に避けることもあるし。でも,“相手の技を受け止めてなんぼ”っていう誰が決めたかも分からない空気があって,その空気にあらがえない我々は,痛いと分かっていながら相手の技を受けるの。こういう常人には理解しがたい競技なのよ。
プロレスを見たことのない人は,「ドラゴンボール」の戦闘で想像してもらったら分かりやすいかな。必殺技って,たいていの場合は命中するじゃない。なんなら,それに耐えたうえで,それを上回る攻撃で相手を倒したりする。
もちろん,プロレス同様,ドラゴンボールにも相手の技を避けちゃいけないルールなんてないと思うの。でも,なぜだかきっちり受ける。これがなぜかというと,“そのほうが観客が盛り上がるから”にほかならないと思うわけ。
これは私独自の解釈なんだけど,プロレスにおける“技”って,その人の生き様なのよ。相手が一生懸命に生き様をぶつけてきたならば,それを無視なんてできないわよね。相手の生き様を受け止めて,そのうえで自分の生き様を相手にぶつける。たぶんだけど,プロレスってこういうものなんじゃないかなって思いながら,私はヤっているの。違ったらごめん。
だからかどうかは分からないんだけど,プロレスって勝敗よりも内容が重視される傾向はあるのよね。勝つためにヤっている。でも,盛り上げるためには相手の技を受けなければならない。プロレスにはこの一見相反する価値観が混在しているの。
もっと簡単に言い切ってしまうと,プロレスって客商売だから面白くなければならないし,そのために相手の技を受けることを選ぶわけ。だけど,漫画ではないから耐えきれないことだってある。で,負ける。
ルールに明記されてないからこそ,どこでどう相手の技を受けるか受けないかは,選手によってまちまち。そこを含めて試合運びなんて表現したりするんだけど。ホント,難しい競技なのよね。
まあいいや。何が言いたいかと言うと,ゲイムで遊ぶにあたっても,私のこの思想は生きているってこと。つまり,ゲイムも勝ち負けなんかより,相手の生き様を受け止めたうえで,楽しめればそれでいいやっていう考え方だったのよ。ここ最近までは。先に言っちゃうと,私のこの考え方,覆されちゃったの。ある変化によって。
いや,今でもゲイムは楽しいモノだし,楽しむべきモノだとは思っているわよ。問題は,楽しさの種類。私ね,対戦ゲイムで負けたとしても,楽しければそれはそれでいいって思っていたの。でもね,“勝つ”という楽しみ方もあるんだなって,気付いたのよ。
実は先日,TVを買い替えたの。で,買い替えるときにいろいろと調べるじゃない。すると,ゲイムをプレイするにはどんなTVが適しているのかといった情報も入ってくる。それこそ,遅延がどうこうっていうアレね。
4Gamer読者には釈迦に説法かもしれないけど,要はゲイム機の中で処理された情報が画面に反映されるまでのタイムラグが,TVによって違うと。そりゃ,遅延が大きけりゃ対戦のとき不利になるわよね。画面を見てボタンを押しても,実は一瞬遅れた判断として処理されるわけだから。……っていう説明を受けるわけですよ。TVを買うにあたって。
とはいえね。そんなに大した影響はないだろって思っちゃってたわけ。私,そういう細かいことはあんまり気にしないB型だし。TVの機能に対してとくにこだわっているわけでもないし。でもまあ,言われるがままにゲイムに向いてるっていうのを買ってみたの。今年発売された新型REGZAを。
するとまあ,勝てるではありませんか。あ……「ウイニングイレブン 2016」(PlayStation 4 / PlayStation 3。以下,ウイイレ 2016)の話ね。これまで,レート500ぐらいだったのが一気に650くらいにまで上がったわ。ここ数年,「ウイイレで勝てないなー」と思っていた原因がまさかのTV。そりゃまあそうよね。10年以上前のTVで最新ゲイム機をプレイしていたわけだし……。
というわけで,ゲイムで勝ちたい人は,まずはTVの買い換えを検討してみてはいかがでしょうか?
さて。価値観の話に戻るけども。今のこの時代,いろんな価値観があっていいと思うのよ。でも,勝負というモノがベースにある場合,勝とうとする意志もまた,一つの商品になり得るのよね。何をヤってでも勝てばいいっていうのも,価値観の一つ。一方で,人を楽しませることを第一に考えるのも,また別の価値観としてあっていいわ。ただし,その価値観で勝とうとしなければいけない。
もうハッキリ言ってしまいましょうかね。一般的な価値観とは別の特殊な価値観を持っているのであれば,その価値観で勝ちを目指さなきゃいけない。別の価値観を持っただけで勝った気になっちゃいけない。それは価値観に逃げてるだけなのよ。個性を持つのはいいけども,最終的にはその個性を持ったまま一般社会に調和しなきゃいけない。一般社会から目を背けるのは,個性という言葉に逃げてるだけなの。これは私がよく言っていることだけど,人間なんて社会の歯車なんだから。
たぶんそれはエンターテイメント産業でも同じで,商売としてヤっているのであれば,たとえ個性的なモノを提供していても人々に届かなければ意味はないんでしょうね。だから私も,もっとプロレスを見てもらえるように,と頑張っているわけです。面白いことには自信があるんで,あとはどう届けるか。まあ,それが一番難しいんだけど……。
しかも先週,「実況パワフルプロ野球 サクセススペシャル」(PlayStation 4 / PlayStation 3 / PlayStation Vita)について語ると予告したのに,一切触れていない。なので,ここまでの流れには一切沿ってないけど,これにも触れさせてもらうわね。
要するに,スマホ版「実況パワフルプロ野球」(iOS / Android)のゲイム機バージョンって感じなのよね。もちろん基本プレイは無料。だから,コストパフォーマンス的には最高の部類よ。ゲイムの軸としてはパワプロシリーズ名物の「サクセス」モードと,そのサクセスで作ったキャラを集めたチームで戦っていくモード「パワチャレ」の二つで構成されてるわ。
課金要素もあるにはあるんだけど,ヤり込めばお金を使わなくたってまったく問題なく戦える感じが魅力ね。とりあえず,プレイすることをおススメするわ。繰り返すけど無料だし。タダでこのクオリティのゲイムが遊べる時代が来たんですね……って思えるくらいには楽しめると思う。私はPS Vita版もPS4版もダウンロードしたわ。
ただ正直に言うと,「実況パワフルプロ野球2016」(PlayStation 4 / PlayStation 3 / PlayStation Vita)本編のPS4版とPS Vita版でばっかり遊んでいるんだけどな。
てな感じですよ。人生の価値観なんていっぱいあるわ。でもそれって結局自分の人生を楽しむための価値観なわけであって。価値観にこだわるあまり人生を棒に振るんじゃ意味はないからね。
まあこれも私の価値観だから正解ではないのかもしれないけど。自分が決めつけた自分の価値観に固執するんじゃなくて,これからの自分の行動を決めるために今の自分の考え方を直視する。いろんな価値観がある中で,こだわって潰されて,時にはほかの価値観とすり合わせて。そうやって生きてきて,積み上げてきた考え方こそがその人の本当の価値観というものではないでしょうか。
今はこういう価値観だけど,将来は変わるかもしれない。TVを買い換えるだけで変わるかもしれない。いずれにせよ,勝ったときに本気で喜んで,負けたときに本気で悔しがって。本気で人生を楽しめるといいよね。……と,この記事が載る頃には39歳になっている私は思うわ。また来週。
今週のハマりゲイム
(文字通りゲイムスロットにハマっているゲイム)
PlayStation 4:「実況パワフルプロ野球2016」「ウイニングイレブン 2016」
PlayStation 3:特殊なDVD ※死亡確認→復活予定
PlayStation Vita:「実況パワフルプロ野球2016」
PSP:「サモンナイト5」
Wii U:「Splatoon(スプラトゥーン)」
Wii:「ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族 オンライン」
ニンテンドー3DS:「妖怪三国志」
Xbox 360:「剣の街の異邦人 〜白の王宮〜」
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一般社団法人 日本野球機構承認 プロ野球フランチャイズ球場公認 ゲーム内に再現された球場内看板は、原則として2015年プロ野球ペナントシーズン中のデータを基に制作しています。 (C)Konami Digital Entertainment
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阪神甲子園球場公認 ゲーム内に再現された球場内看板は、原則として2015年のデータを基に制作しています。 (C)Konami Digital Entertainment
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