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男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ:第381回「ちょうどいい」
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印刷2016/05/26 13:30

連載

男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ:第381回「ちょうどいい」

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著者近影
画像集 No.003のサムネイル画像 / 男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ:第381回「ちょうどいい」
 ゲイのプロレスラーである私,男色ディーノが4Gamerで連載を持って早……何年だっけ? まあ,何年か経ったわ。(※編注:スタートしたのが2007年6月だから……ウッ,頭がっ!)
 今のところ,楽しく軽い気持ちのまま書き続けさせていただいているんだけど。基本的に何の縛りもなく自由に書いていくというスタイルでヤっているの。でもね,自由には責任が付きまとうのが世の常じゃない。だから,自由に書かせてもらうことで生まれる責任みたいなものも,当然あるわけよね。
 この連載の場合の責任は,“読んだ人がどう思うか”。自由に書いていいということは,自由に取り上げるゲイムを選んでいいってことでもある。そうすると,どうしてもタイトルが私好みに偏っちゃうのよね。「ヤりたいゲイムをヤる!」っていうコンセプトだから,それもいいっちゃあいいんだけど。
 とはいえ,そうは言っても私も結局は浮気性だから,いろんなゲイムをヤってみたいの。ほら,人間ってそれぞれいいところがあるでしょ。一人だけに絞り込んで愛するっていうのは,私にとってかなり難しいことなの。
 それぞれの良いところを味わってみたいというか。それのゲイム版。一人を深く掘り下げるというよりは,いろんな人のいろんな考え方や視点に触れて自分に取り込みたい。それのゲイム版。できることであれば,あの人もこの人も全部平らげてしまいたい。それのゲイム版。
 とはいえ現実はなかなか厳しいのよね。私の身体も時間も限りがあるから。だから思ったようにはいかないんだけれども,なるべく多くのゲイムの良い部分を楽しみつつ,それを読んでくれている人に伝えたいの。それもあって,できるだけいろんなジャンルのゲイムに興味を持とうとするんだけど,なかなかねー。
 好きなメーカーがあるのは仕方ないとしても,なるべく偏らないように……とは思っているのよ。あとは読んでくれている人に直接関係ない人間関係を,なるべく持ち込まないようにもしているの。繰り返すけど,自由に書かせてもらってる以上,“読者がどう思うか”は責任としてついてくるからね。

画像集 No.008のサムネイル画像 / 男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ:第381回「ちょうどいい」
 ……はい,言い訳は以上です。まとめますと,「なるべく偏らないように取り上げるゲイムをチョイスしているつもりだけど,ある程度は仕方ないよね! だって人間だもの!」ってことですよ。要はね,ポイソフトの「学友運命共同体」をプレイしましたって話。
 私,ポイソフトのゲイムが本当に大好きで。派手ではないんだけど,とがったところがあって,ちゃんと面白い。だから以前は,よくこの連載で取り上げていたんだけど,昨年の暮れに対談しちゃったのよね。なので,逆にこの連載で取り上げづらくなったというか。いや,私の勝手な1/100の純情な感情がそうさせてるだけなんだけど。
 なんか,あんなことやこんなことになったあとに書かれた記事って,ズブズブ感が出ちゃうじゃない? 私の記事の信用がなくなるというか。自由だからこそ,そういうメーカーさんとの距離感は大事にしなきゃなって思っとるわけですよ。別にこの連載は,私の交友関係というか,ゲイレスラーがゲイム業界の人を食っていく過程をつづる日記じゃないわけ。ゲイレスラーがゲイムをプレイして思った自分の感想を書きなぐる記事なの。
 なので! 決して! 特定のメーカーの人とねんごろになったり……なんてことはございません! ねんごろになったとしても,この連載にはリンクさせません! ……今のところは! あ,別にメーカーの方々とそういう関係になるのがイヤだと言っているわけではないので,シンプルに男としてのオファーであればいつ何時誰とでも戦う準備はできてるよ? 遠慮しなくていいんだよ?

 てなわけで話を元に戻すと,ポイソフトのタイトルは比較的多く取り上げてきたけれど他意はない,ということをお伝えしつつ,感想に移らせていただければと思います。
 で,学友運命共同体。ニンテンドー3DSのダウンロード専用のRPGなんだけど。ハッキリ言いましょうか。“ちょうどいい”RPGよ,これ。重くなく,軽すぎもしない,ちょうどよさ。今のところまだ5時間しかプレイできていないんで,あくまでその時点での感想だけどね。
 ストーリーなんてあってないようなもんだし,システムも難しくはない。なのでさっきの表現になるのよね。“ちょうどいい”RPGって。

画像集 No.004のサムネイル画像 / 男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ:第381回「ちょうどいい」 画像集 No.005のサムネイル画像 / 男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ:第381回「ちょうどいい」

 正直に言うと,今までのポイソフトのタイトルに比べるとクセはないわ。特筆すべきは「クラス全員がゲイムの世界に入り込んだ」っていう設定くらいで,ゲイム運び的にはそこまで奇をてらった内容ではないの。仲間にできるクラスメイト30人を探していく楽しみはあるにせよ,普通っちゃあ普通のRPG。でも,それが面白くないのかというと,そういうわけではない。RPGとして,まっとうに面白いのよね。
 これ,ゲイマーあるあるだと勝手に私が思っている現象なんだけど,ある日突然,無性にRPGがプレイしたくなることってない? 私なんかだと,楽しみにしているタイトルが来週発売で,来週まで何をプレイして過ごそうかねーってタイミングでそんな瞬間がやって来がちなんだけど。このゲイムは,そういうときに“ちょうどいい”のよ。値段も手ごろだし。
 あ,もちろんいい意味よ。RPGの面白さをコンパクトに抽出できているってことだから。とにかく全部ひっくるめて“ちょうどいい”。コストパフォーマンスに優れているという言い方をしてもいいんだけど,そう言ってしまうとこぼれてしまう何かがある程度に“ちょうどいい”って思ってもらえればと。

 あとね。ポイソフトのゲイムを初めてプレイしてみようかなって人にとっては,クセのある部分が少なめな分,オススメしやすい気がするの。ポイソフトのゲイムなのにクセがないっていうの,逆に野心的だと思うのよね。だから私,こういうゲイムもアリだと思ったわ。
 人間もそう。個性の強い人は確かに注目されるけど,ヤるべきことをまっとうにヤってる人もまた尊敬に値する。そういう生き方があってもいいし,そういうゲイムがあってもいい。まあ,別問題としてエンターテイメントの場合,注目を集めてなんぼの側面もあるから,そこは一概には言えないけどね。ただ,そういうスタンスのゲイムがあってもいいとは思う。
 もし学友運命共同体が,ポイソフトらしいクセを詰め込みながら作られたのだとしたら,けっこう失礼なことを言っちゃってる気もするけど。とにかく,“ちょうどいい”面白さのあるゲイムだから,気軽にプレイしてみてほしいわね。

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 そんな感じで今週は学友運命共同体をプレイした感想を述べてみました。決して今週発売の「ドラゴンクエストヒーローズII 双子の王と予言の終わり」PlayStation 4 / PlayStation 3 / PlayStation Vita)へのつなぎでプレイしたってわけじゃ,ありませんから! ありませんから! 今回はマルチプレイができるのよねーとか,思ってませんから! 思ってませんから!
 ではまた来週!

今週のハマりゲイム
(文字通りゲイムスロットにハマっているゲイム)
PlayStation 4:「実況パワフルプロ野球2016」「ウイニングイレブン 2016
PlayStation 3:特殊なDVD ※死亡確認→復活予定
PlayStation Vita:「実況パワフルプロ野球2016
PSP:「サモンナイト5
Wii U:「Splatoon(スプラトゥーン)
Wii:「ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族 オンライン
ニンテンドー3DS:「妖怪三国志」「学友運命共同体
Xbox 360:「剣の街の異邦人 〜白の王宮〜

■■男色ディーノ(プロレスラー)■■
ディーノ選手が所属するDDTプロレスは,今週末の5月29日に東京・後楽園ホール大会「Audience2016」を開催します。ディーノ選手は,ジョーイ・ライアン選手&アントーニオ本多選手とのタッグで,大鷲 透選手&平田一喜選手&ワンチューロ選手,大石真翔選手&勝俣瞬馬選手&井上麻生選手,マサ高梨選手&梅田公太選手&赤井沙希選手との4WAY6人タッグマッチに出場します。それにしても「4WAY6人タッグマッチ」という試合形式,文字だと意味が分かりませんね。という話をディーノ選手にしたところ,「そういう疑問もすべて内包できるのが,プロレスの強さなの」とのことでした。納得するしかない。
  • 関連タイトル:

    学友運命共同体

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