連載
男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ:第509回「私を救ってくれた『アサシン クリード オデッセイ』」
……となると家にいる時間も多くなって,TVを視聴することも増えていくわけでございます。ま,「M-1グランプリ2018」を見ましたって話なんだけど。録画ではなく,リアルタイムで見るのは何年ぶりかしら。
あれ,すごい緊張感よね。本来は漫才って見ている人を笑わせるためにヤるわけだけど,アレに関しては競技としての漫才なわけで。漫才の面白さだけでなく,勝負としての面白さがあるわよね。
ある意味では,eスポーツにも似ているなぁって思ったわ。ゲイムって基本的には楽しむためのものだけど,eスポーツは人生をかけて勝負としてゲイムの腕を競うわけじゃない。いくらうまい人でもその日の流れによって,優勝できないこともあるっていう点も含めて。
やっぱり,人生を変えようと勝負に臨む人達って面白い。面白いって言うと誤解を生みそうだけど,見ている人の心を打つわよね。そういうぶつかり合いは,コンテンツとして面白いのですよ。私にとってのプロレスの面白さも同じですがね。まあ,大会の頻度による緊張感だったり,賞金だったりはプロレスのほうがけた違いに少ないけど。
でも,プロレスにおいてもプロレスラーが少なからず人生をかけているのは間違いなくて,基本的には人生をプロレスにかけてる感じの選手が面白い選手なんだと私基準では思っております。今後プロレスを見る機会があれば,そこに注目してご覧くださいな。
この連載では,比較的最近発売されたタイトルを取り上げることが多いんだけど,これは2か月前に発売されたタイトルなのよね。それをなぜ今か,というと……。
私,10月21日にプロレスでビッグマッチのメインイベントを務めたのよ。両国国技館。9000人ぐらい集まるとこ。これがね,思っていた以上のプレッシャーがあったみたいで。無駄遣いすること風の如し,切り崩すこと林の如し,収支合わないこと火の如し,それが気にならないこと山の如し。浪費風林火山。プレッシャーから逃げるようにゲイムを買ってはプレイしていたの。
その結果,両国大会の記憶はないんですけどね。どうやらいろんな人に怒られるようなことをヤッたみたいで。プロレス界の大御所にも怒られたんだけども,記憶がないから分かんない。M-1で下ネタをヤって上沼恵美子さんに怒られた芸人さんって,こういう気持ちなのかしらね。まあ,怒られるであろうことをヤって,案の定怒られた。正しい因果応報ですね。すみませんでした。何が? って覚えてはいなくて。覚えていたら反省するのかもしれないけど,記憶がないもんは仕方がない。
いや,面白いのよ。難度はもちろんイージーだけどね。それでも適度に死ぬことがあるから,ある程度の緊張感を持ってプレイできるのがいい。でも,決して難しくはないの。
このゲイムはオープンワールドのアクションRPGで,行けるエリアがめちゃくちゃ広いの。で,ちゃんとエリアごとに推奨レベルが明記されてるから,難度はその都度選べるようなものなのよね。それがいい。仮に敵が強くて死んでも「まあ自分で選んだわけだからしょうがない」っていう納得ができるのね。だから,難度によるストレスってのはないわ。
そして,武器を集めていく作業も楽しい。このゲイムでは,性能やレアリティが違う武器がやたらと手に入るの。でも,自分のレベル以上の武器や防具は装備できないから,必然的に今の自分に合ったレベルの武器を使うことになる。ところが自分のレベルが上がっていくと,それまで使っていた装備はレベルが劣ってしまうわけで,さらに上のレベルの新たな武器を手に入れなきゃいけなくなるのね。
これも人によって意見は分かれるだろうけど,私にとっては良かったわ。というのも,開き直れるのよ。「どうせいい武器を手に入れてもすぐに時代遅れになるわけだから,ひとまず先に進もう」って。
結果,ストーリーに集中できるの。そして,このなんだかんだでストーリーに集中できるっていうポイントが,数か月前の私の精神状態にマッチしたわけ。たぶん,普通にプレイしても面白いんだろうけど,私は断然,なんだかプレッシャーがある人や,よく分かんないけどストレスを抱えている人に対して,オススメしたい。なんとなくヤッていられて,それでいてちゃんと「面白い! 爽快!」っていう感想も持てる。
正直,ストーリーについては古代ギリシアでまた家族で集まるべく各家族を追いかけまわす話なんだなってこと以外,細かい部分あんまり覚えていないんだけども。でも,それで十分なのですよ。ゲイムって楽しむためのものじゃん? リアルさとか時代考証の正確さとか,グラフィックスや音楽のクオリティだとか。いろいろな魅力はあるけども,プレイする人の状態によって受け取る感動も変わってくるわけです。作る側の皆さんはきっとベストを尽くしてくれている。あとは,プレイする我々がどうとらえるかなのよね。
そういう意味では,プレッシャーを感じている追い込まれた私でも楽しめた作品よ。追い詰められた人,全員が救われるわけでは決してないけど,少なくとも私は救われた。そして,ちゃんと怒られた。これもひとえに私を現実逃避させてくれて,結局はいい精神状態で勝負のときを迎えさせてくれた,アサシン クリード オデッセイのおかげだと本気で思っているわ。ありがとう。世界中にいろんなプレイヤーがいるなかで,このソフトに救われた具合では世界屈指なんじゃないかと勝手に思っているぐらい。
ま,何が悲しいってこれだけ救われたって言っておきながら試合はバッチリ負けたんだけどね。負けたうえに怒られるとか……。ま,何はともあれアサシン クリード オデッセイ,オープンワールドもので何か遊ぼうかなと思っている人は,ぜひ選択肢の一つに加えてみてはいかがでしょうか。
さて,今週も土日がお休みです。どんなゲイムをプレイしましょうかね。せっかくなんで,ジャンルを問わず気になったものを手に取ってみましょう。
逆に,いつも土日はゲイムをヤッてる皆さんも,タイミングが合うならばぜひプロレスを見てみてはいかがでしょうか。今なら試合中全裸になるような不届き者はいませんので。ではまた来週。
今週のハマりゲイム
PlayStation 4:「ゆらぎ荘の幽奈さん 湯けむり迷宮」
Nintendo Switch:「シドマイヤーズ シヴィライゼーション VI」
iOS:「龍が如く ONLINE」
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(C)2018 Ubisoft Entertainment. All Rights Reserved. Assassin's Creed, Ubisoft and the Ubisoft logo are registered or unregistered trademarks of Ubisoft Entertainment in the U.S. and/or other countries.
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