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男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ:第695回「男色ディーノ45歳。まごうことなきおっさんである。」
そして45歳はまごうことなきおっさんである。
もちろん自覚はある。ただ私は私の人生の主人公なので,たとえさっきこいた屁が人生で最も臭かった45歳でも,格好良く生きなきゃいけないと思っている。まあ屁は何歳の時点でも臭いものだが。
では,私にとってカッコいい45歳とは何だろうか。私はプロレスラーで,プロレスの世界のことでしか話せないけど,こういう人前に出る仕事に関しては新陳代謝が求められる。プロレスに関しては,いわゆる30代が脂の乗った時期と言われるのだが,40代でもまだ第一線で活躍している人はざらにいる。もちろん,50歳を超えてもチャンピオンになる人もいる。そこはまあ個人の話なのでそれぞれが頑張るしかない。
ただね,会社としては若い人が台頭してくるほうが望ましいわけで。なぜなら,「向こう10年は安泰ですよ」っていう長いスパンで楽しめる保証をお客さんに提供できるから。実際は若い選手がいるからといって,必ずしも安泰なわけでもないんだけどね。数年後には若かった選手が辞めちゃうかもしれないし,ほかの会社に行ってしまうかもしれない。何がどうなるかなんて,分かりゃしないのですよ。それでも,有望な若い選手がいるというアピールは,プロレス団体にとって欠かせない。
何が言いたいかというとね,私のような決して強さを維持できているわけではない45歳のおっさんは,会社からさほどの期待はされてないよねって話なのです。プロレス会社は往々にして,おっさんをかませ犬に使おうとします。若い犬とケンカをさせて,若い犬に自信をつけさせようとする。でも。プロレスって相手の技を受ける要素がある以上,ほかの格闘技と比べて駆け引きの要素が強いのですね。反射神経が衰えたとしても,戦いようはある。だから競技寿命が長いのですよ。
で,話を戻すと私にとっての格好良い45歳というのは,業界の流れで噛ませ犬に使われたとしても,どうにか抗って一矢報いる姿を見せられる存在なんですね。もっと言うと,そこが45歳の私が提供できる唯一のもの,と言い換えてもいいかもしれない。いくつになっても,自分のやり方で生きていく。きっとこれからも負けることのほうが多いけど,それでも立ち上がる。そして,一矢報いる。
その年齢なりの戦い方を探すの,楽しいよ。衰えは絶対に来る。でも,じゃあ戦えないかと言われればそんなことはない。だって,会社の意思決定をするのは,だいたい年を取った人じゃないか。みんな戦ってんだ。若い人は年取った人の作った仕組みに対して。年取った人は若い人達の勢いに対して。
お互い怖がるな。両方の長所を使えばいいんだよ。いいものはいい。それでいいじゃないか。経験がないのは仕方がないし,衰えていくのも仕方がない。お互いに敬意を。それで済む話だ。45歳。まだまだ持ってないものもあるし,失っていくものもある。おっさんだけど,まだ道半ば。
そうなのです。ゲイマーにとっての45歳もまた道半ばなのです。我々はだいたいファミコンからゲイムを知った世代。もう少し上の世代はファミコン以前のゲイム機……あるいはゲイムセンターや喫茶店でアーケードゲイムを楽しんでいたそうだけども,私はあまりファミコン以前のゲイムに詳しくはない。一方で最新のスマホゲイムにめちゃくちゃ詳しいわけでもない。
それでも,今この時代に毎週昔のアーケードゲイムを復刻リリースしている「アーケードアーカイブス」は興味深く遊べているし,最新のスマホゲイムもすべては無理だとしてもゲイムライターとしての仕事で携わる以上の熱量で触れてきてはいる。たぶんだけど私,新旧関係なくゲイムというものが好きなのだ。だから,できるだけ多くのゲイムに触れたいのです。
ゲイムコンセプトは「Civilization」シリーズに近いかな。探索して,建築して,研究して技術のツリーを開放していく。こういう壮大なシミュレーションが好きな人にはたまらない作品です。シミュレーション好きに,という前提はあるけども実際私もオススメしたい。一つの欠点にさえ目をつぶることができるならば。
このゲイムの欠点,それは……表示されるメッセージの文字が小さめだってこと。これは老眼ってやつでしょうか。
衰えとは残酷なもので。男色ディーノ45歳。まごうことなきおっさんである。
今週のハマりゲイム
PlayStation 5:「eFootball 2022」
Nintendo Switch:「サバイビング・ジ・アフターマス -滅亡惑星-」
iOS:「ロードモバイル」
iOS:「ウイニングイレブン カードコレクション」
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サバイビング・ジ・アフターマス -滅亡惑星-
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(C)2022 Paradox Interactive. (C)SEGA. All rights reserved.
Developed by ICEFLAKE STUDIOS.
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