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G92×2仕様で消費電力は200W前後に。「GeForce 9800 GX2」続報
InnoVISIONがスペック表を公開
動作クロックなどはまだ未確定?
Inno3Dが公開したスペック表によれば,GeForce 9800 GX2は「65nmプロセスで製造された,ストリーミングプロセッサを128基搭載するGPU」を2基搭載し,GPUごとに容量512MBのGDDR 3メモリが接続される形態になっているとのこと。メモリインタフェースは「256bit×2」とされており,これは会場取材中に複数のグラフィックスカードベンダー関係者が指摘した「GeForce 9800 GX2は,G92×2に過ぎない」という情報と合致する。
Inno3Dはカードのスペックも公開した。クロックアップ版も投入予定となっているのが分かる |
Albatronブースに書かれていた「1GB 512bitメモリインタフェース」という表記は,256bitメモリインタフェース×2という理解でよさそうだ |
まず,PCI Experss補助電源コネクタは6ピン+8ピン仕様。動作クロックにもよるが,GeForce 9800 GX2の消費電力は200W前後とされているそうで,仮にオーバークロック動作もサポートするのであれば,6ピン×2ではなく6ピン+8ピン構成を採用したのもうなずける。
SLIコネクタはヒートシンクカバーに格納されており,3-way NVIDIA SLIをサポートするデュアルエッジタイプではなく,シングルエッジタイプが採用されていた,また,カードそのものを見る限り,かつての「GeForce 7900/7950 GX2」と同じような“2階建て”にはなっていないようだ。
グラフィックスカードの構造についてアップデートが入りました。詳細は2008年3月7日の記事を参照してください。
SLIコネクタはヒートシンクカバーに隠れる形になっている。なおコネクタは一つのみなので,3-way NVIDIA SLIには対応できない |
カードを覗き込んだところ。内部のヒートシンクフィンを楕円にカーブさせることで、熱をカード上方および背面に逃がす仕組みになっている |
市場投入時期や価格については各社とも明確な回答を避けていたため,現時点ではまだ分からない。ただ,向こう1,2カ月のうちに大手OEMメーカーや中小のいわゆるホワイトボックス系メーカー製PCなどのシステム販売を中心に市場投入が始まり,カード単体の発売はやや遅れるという,まさにGeForce 7900/7950 GX2と同じパターンで市場に登場しそうな気配である。
- 関連タイトル:
GeForce 9800
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