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ASUSの携帯型ゲームPC「ROG ALLY」の予約が6月2日開始。Ryzen Z1 Extreme搭載の上位モデルは税込約11万円に
税込のメーカー想定売価は順に10万9800円,8万9800円となっている。
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ASUSによると,ROG ALLYは,これからPCゲームに挑戦したい人だけでなく,メインで使うゲーム向けPCのほかに,手ごろなセカンドPCを探している人など幅広い層に向けた製品だという。
ここ2〜3年で,さまざまな携帯型ゲームPCが登場しており,ROG ALLYは後発の立場となるが,ASUSによると,製品開発は5年前にスタートしたそうだ。とくに苦労したのが筐体の形状で,多くの試作を重ねて現在の筐体が完成したという。
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とくに,手に触れる部分には,力を入れている。たとえば,手のひらが当たる部分には傾斜を付けたほか,滑りにくい加工を施すことで,持ちやすさを重視した設計にしたそうだ。
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ディスプレイは,7インチサイズで,解像度1920×1080ドット,最大リフレッシュレート120Hzの横長液晶パネルを採用する。パネルの輝度は500cd/m2と,比較的明るい。表面は,スマートフォン用の化学強化ガラスで知られるCorningのコーティング技術「DXC」により,光の反射を抑えて日差しの強い屋外でも画面が見やすそうだ。
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ディスプレイの両脇に搭載するゲームパッドは,左側にD-Padとアナログスティックを,右側には[A/B/X/Y]ボタンと右アナログスティックを備えたXbox風のレイアウトとなる。[A/B/X/Y]ボタンとD-Padは1000万回,アナログスティックは200万回転の耐久試験をクリアしており,高い耐久性を備えるとASUSはアピールする。
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搭載SoCのRyzen Z1シリーズは,AMDが携帯型ゲームPC向けに開発したプロセッサである(関連記事)。CPUにZen 4アーキテクチャのCPUコアを,GPUにはRDNA 3アーキテクチャを採用しており,高い電力効率を実現したのが特徴だ。
Ryzen Z1 ExtremeとRyzen Z1は,統合GPUの性能が大きく異なっており,Ryzen Z1 Extremeが最大8.6 TFPLOS,Ryzen Z1が最大2.8 TFPLOSと,かなりの差が生じている。
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「GeForce NOW」や「Xbox Cloud Gaming」といったクラウドサービスを利用するなら,Ryzen Z1でも十分に対応できるが,PC単体で快適にゲームをするプレイするには,Ryzen Z1 Extremeを選ぶほうが適切だろう。
ROG ALLYは,強力な冷却機構を搭載しているのも見どころである。薄型の空冷ファンやヒートシンクなど,ASUSがこれまで開発してきたノートPCのノウハウを盛り込む。
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ROG ALLYならではと言えるのが,「アンチグラビティヒートパイプ」の採用だ。ROG ALLYのような携帯型ゲームPCは,さまざまな姿勢で使うことが多く,筐体の向きも一定ではない。アンチグラビティヒートパイプは,筐体がどんな方向を向いていても,冷却液を循環できる仕組みとなっている。これにより,CPUのTDP(Thermal Design Power,熱設計消費電力)は,最大30Wまで設定できるとのことだ。
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なお,ROG ALLYは,ASUS独自の外付けGPUボックス「ROG XG Mobile」にも対応する。ROG XG Mobileは,本製品専用ではなく,もともとは,2-in-1ノートPC「ROG Flow」シリーズ向けの周辺機器だ。PCとはPCI Express 3.0 x8ベースのOCulinkと,USB 3.2 Gen 2 Type-Cポートを組み合わせた専用コネクタで接続して,単体GPUの高い性能を利用できる。
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ASUSの直販サイトでは,ノートPC向け「GeForce RTX 4090 Laptop GPU」搭載の「ROG XG Mobile GC33」と,「Radeon RX 6850M XT」搭載の「ROG XG Mobile GC32L」という2製品が販売中だが,税込価格は順に39万9800円,12万4800円で,費用対効果はいいとは言えない。すでにROG XG Mobileを使っている人以外のメリットは小さい。
ROG ALLYには,独自の設定用ソフトウェアである「Armory Crate SE」を備える。注目したいのは,ゲームのプレイ中に呼び出せる設定パネル「コマンドセンター」で,ゲームを一旦終了することなく,設定を切り替えられるので便利だ。
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そのほかにも,ゲームパッドに,キーボードやマウスのボタン操作を割り当てたり,アナログスティックやトリガーボタンの調整をしたりできる。
最後に,ROG ALLY向けの周辺機器を紹介しよう。1つめは,HDMI出力ポートを備えたACアダプタの「ROG Gaming Charger Dock」だ。ROG ALLYに給電しつつ,外部ディスプレイやテレビなどに,解像度3840×2160ドット/60Hz,または1920×1080ドット/120Hzの映像を出力できる。2023年夏の発売を予定しており,税込価格は9980円となっている。
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2つめは,専用ケース「ROG Ally Travel Case」で,スタンド機能を備えるのがポイントだ。ROG ALLYと同じ6月14日の発売を予定しており,税込価格は3980円となる。
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ASUSのROG ALLYティザーサイト
ASUS日本語公式Webサイト
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