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[TGS 2011]「メタルギア」キャスト陣と須田剛一さんがゲストとして登場したKONAMIブースの超豪華ラストステージ「Kojima Productions SPECIAL STAGE」をレポート
小島秀夫監督に加え,「メタルギア」シリーズの声優陣やグラスホッパー・マニファクチュアの代表取締役である須田剛一さんなど,豪華ゲストが一堂に会した同イベント。本稿では,その模様をお伝えしよう。
小島監督作品を形作る豪華キャスト陣が
「メタルギア」に関する思い出を振り返る
そして,現在のキャスト陣を起用したきっかけや印象深かったエピソードなど,あらためて「メタルギア」シリーズ全体の歴史を振り返っていく形で,さまざまなトークが展開された。中でも,「METAL GEAR SOLID 4 GUNS OF THE PATRIOTS」でビッグ・ボスのモーションは大塚明夫さんが演じ,その声を(明夫さんの)父である大塚周夫さんが吹き込んでいるのだが,アテレコのあと,電話で
「ちょっとお前,(演技が)クセぇなぁ」(周夫さん)
「いいんだよ集大成なんだから!クサくないとお客さんが納得してくれないんだよ」(明夫さん)
といったやり取りをしたというエピソードは非常に興味深かった。
また,「印象に残ったセリフ」についても聞かれた大塚さん。少し悩んでから「なんて言った俺?」とトボケて見せたが,小島監督に何やら耳打ちされると「無限バンダナだ」と,「メタルギアソリッド2 サンズオブリバティ」の名台詞を披露して観客を沸かせた。
一方,カズヒラ・ミラー役に決まる前から小島監督作品の大ファンだったという杉田さんは,「METAL GEAR SOLID PEACE WALKER」を友人の中村悠一さんと一緒にやり込んだというエピソードを披露したうえで,「尖ったプレイや大人の下ネタをシレっと入れてくるのが,小島監督作品の特徴かなと思っています」とコメント。さらに,「カズラジ」でパスを演じた水樹奈々さんの歌う「恋の抑止力」に合いの手を入れた件について触れると,会場ではドッと笑い声が上がっていた。
次に,「ザ・ボス役に決まったとき,最初はその立ち位置の重要さにどうしようかと思いました」と振り返った井上さん。そこで小島監督も「『スナッチャー』を作ったとき,僕はまだ新参者だったので,収録の際には声優さんに散々イジメられました。でも,その中で唯一優しくしてくれたのが井上さんだったんです」と思い出を語っていた。喜久子お姉ちゃんマジ女神。
そしてMGS4でレイヴン,MGSPWではストレンジラブを演じた菊地さんは,「小島監督とは10年以上前に初めて出会いまして,私は仕事で少し会った人にも年賀状などを送る性質なのですが,その中でも小島監督は,唯一返事をくれる人ですごく感激したんです」とコメント。それを聞いて「ええ人でしょ?」とドヤ顔の小島監督に対し,間髪入れずに大塚さんが「下心ちゃいますの?」とキツいツッコミを入れ,会場に大爆笑を巻き起こしていた。
小島監督作品と須田剛一さんが奇蹟のコラボ
スダッチャーの制作に関する裏話を披露した
スダッチャーが生まれた経緯については,そもそも須田さんが原作「スナッチャー」の大ファンで,小島監督に「一緒に新しいスナッチャーのゲームを作りませんか?」という話を持ち掛けたのがきっかけであるという。そこから色々と企画を練った結果,ラジオドラマにすることにしたとのことだ。
そしてなんと,会場にはスナッチャーのグラフィックスデザインを担当した吉岡さんもプライベートで来ており,急遽サプライズゲストとしてステージへ。吉岡さんはスダッチャーでも同様にグラフィックスデザインを担当しており,「当時の雰囲気を再現しようと,イラストをドット絵で送ったらボツにされた」などと制作秘話を語ってくれた。
さらにはなんと,小島監督と須田さんも声優として参加しており,小島監督はリトルジョン役,須田さんは現時点ではまだ役名が伏せられている“トイレの男”役だった。
なお,リトルジョンを小島監督が演じていることに関して,脚本を執筆した須田さん曰く「小島監督にあまり喋らせるのも悪いので,出番は少なくしようと思ったんですが,バディ物なのでどうしても,ジャンとリトルジョンの掛け合いが多くなってしまった。でも,すごくアフレコが上手いんですよね」とのこと。一方で,須田さんのアフレコに関しても菊地さんが「嫌になっちゃうくらい上手い!」とコメントしていた。
そしてイベントも終了時間が近づき,司会の森さんがまとめに入ろうとしたとき,「コラコラコラコラ! まだいけるまだいける!」という声と共に,アメリカザリガニの柳原哲也さんが登場。
スダッチャーには柳原さんも,スティーボ役の声優として参加しており,今回の役柄については「僕,こんなちゃんとした人間の役初めてなんですよ。経験上,カラスとオウムとペンギンとカッパと……それしかないねん!」とコメント。さらには「本番は大塚芳忠さんと子安武人さんの間にやらされたんですけれども,こんなことあるか!? 正直M1より緊張したっちゅうねん!!」とも語っていた。
なおイベントの最後には,スダッチャーが2011年の12月14日にドラマCDとして発売されるという情報を発表。加えて,「メタルギア」25周年記念商品についても続々と告知された。
TGS2011期間中に実施された中でも,特に大きな盛り上がりを見せた同イベント。「メタルギア」が25周年を迎える来年は,一体どのような展開が待っているのか……今後とも,小島監督の果てしないエンターテイナー精神に期待していきたい。
- 関連タイトル:
METAL GEAR SOLID 4 GUNS OF THE PATRIOTS
- 関連タイトル:
METAL GEAR SOLID PEACE WALKER
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