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話題の“プロゲーマー専門学校”ってぶっちゃけどうなの? DetonatioN FMのゲーミングハウスにて,代表の梅崎氏とSANKOの鈴木氏に聞いてみた
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印刷2015/05/18 12:01

インタビュー

話題の“プロゲーマー専門学校”ってぶっちゃけどうなの? DetonatioN FMのゲーミングハウスにて,代表の梅崎氏とSANKOの鈴木氏に聞いてみた

 国内のe-Sportsシーンが変化の時を迎えている。MOBA「League of Legends」(以下,LoL)のプロチームであるDetonatioN FocusMeが,所属選手全員への月給支払いをスタートさせて,これまで格闘ゲームが中心となっていた“日本におけるプロゲーマーの在り方”に一石を投じ,おそらく日本初となる「プロゲーマーを目指すための専門学校」(正確には東京アニメ・声優専門学校の専門課程)の2016年春開校の発表が,さまざまな反響を呼んだことも記憶に新しい。

 今回4Gamerは,DetonatioN FocusMeのメンバーが共同生活を送るゲーミングハウスで開かれたパーティーにて,DetonatioNの代表・LGraNこと梅崎伸幸氏,そして件の専門学校「e-Sports プロフェッショナルゲーマーワールド」に協力しているというSANKOの代表取締役社長・鈴木文雄氏にインタビューする機会を得た。

 ゲーミングハウス設立の経緯や,その環境がプレイに与える影響について聞いているほか,記事の後半では,「プロゲーマーを目指すための専門学校」設立の経緯やその意義などについても,さまざまな質問をぶつけている。日本の競技ゲームシーンは今後どのように展開するのか,気になっている人はぜひ読んでほしい。

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パーティーでは,兄弟チームであるDetonatioN FocusMeとRabbitFiveのエキシビションマッチも行われた。LJLでの試合とは違い,かなり和気藹々とした雰囲気
リーグ・オブ・レジェンド

LEAGUE OF LEGENDS JAPAN LEAGUE 公式サイト

DetonatioN公式サイト



約440㎡のゲーミングハウス。設立までの経緯とその影響


4Gamer:
 ゲーミングハウスの設立,おめでとうございます。かなり広い一軒家ですね。

梅崎伸幸氏(以下,梅崎氏):
 はい。1人に1部屋をあてがうために9LDKぐらいの広さが必要なことと,オフラインイベントのことを考えて,1時間程度で都心部に移動できることを条件に物件を探したんです。その結果なんとかこの家が見つかったのですが,どうやら競争相手がいたらしいこともあって,審査はかなり難航しました。

ゲーミングチーム DetonatioN代表・LGraNこと梅崎伸幸氏(右)SANKO代表取締役社長・鈴木文雄氏(左)
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4Gamer:
 それでも何とか契約にこぎつけたんですね。

梅崎氏:
 不動産会社の担当の方に,うちの取り組みの資料をお見せして,「世界で戦うためにこの物件が必要なんです!」と熱意をアピールしたら,「自分もゲームが好きなので,ぜひ応援したい」と。その方がオーナーさんを説得してくれたおかげで,無事に審査が下りた次第です。

4Gamer:
 おお,それはイイ話ですね。いつから入居しているのでしょうか。

梅崎氏:
 審査が下りたのは2月3日で,選手たちには2月17日から来てもらっています。かなりバタバタでしたが,なんとか生活しながらゲームができる環境を整えて今に至る,といった感じです。

DetonatioN FocusMeゲーミングハウスの間取り。37畳あるリビングに練習環境を設置してプレイしているという。ちょっと気になったので,月々の電気代について聞いてみると,「7〜8人で毎日ゲームをプレイして,7〜8万円くらい」とのこと
リーグ・オブ・レジェンド
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4Gamer:
 となると,選手たちがゲーミングハウスに入居したあと,LJL2015では3試合が行われたことになりますね。入居前と入居後で,チームの動きに変化はありましたか?

梅崎氏:
 ものすごくありましたね。やっぱり,メンバーが常にフェイストゥフェイスでいられるので,チームとしての意識を養うには素晴らしい環境です。みんなで円陣を組み,気合いを入れてから臨んだ試合には全て勝っていますから。あと,周囲に気兼ねなくゲームに集中できるのも大きいですね。例えば,Topを担当するBonziN選手なんて,これまでは実家の廊下でノートPCを広げて試合に参加していたらしいんですよ。

※1……LoLにおける現在のメタ(戦略)では,Top,Jungle,Mid,ADCarry,Supportという5つのロールがあり,それぞれ違ったプレイスキルが求められる。Topは主に体力や防御力に優れたTank系チャンピオンを使用し,マップ上側のレーンを担当する。

4Gamer:
 廊下ですか(笑)。

梅崎氏:
 音が反響するらしくて,家族からうるさいと怒られていたみたいですね。全然声が出せなかったらしいんですが,TopのプレイヤーはTeleport※2を使うときや,集団戦でイニシエート※3するときに,チームへのかけ声が重要になるじゃないですか。

※2……サモナースペルのひとつで,若干の詠唱ののち,自軍のミニオンやワードにテレポートできる。
※3……口火を切る,という意味。Topのプレイヤーが操作するチャンピオンには,相手に状態異常を誘発するスキルを持つものが多く,チームメイトはTopの行動に合わせて戦闘を開始するのがセオリー。


4Gamer:
 そうですね,そこの善し悪しで試合が決まってしまうことも珍しくないですから。

梅崎氏:
 実はチームへの声がけがうまくできていなかったBonziN選手には,来シーズンから入れ替えの話も出ていました。ですが,ゲーミングハウスに入居してからは思うままに声を出せるようになり,集団戦で必ず仕事ができるようになるなど,チームワーク面での成長が著しいのです。

4Gamer:
 ゲーミングハウスという環境を手に入れた影響はすでに出ていると。

梅崎氏:
 はい。練習のスケジューリングもしやすいですし,試合に負けてもその場で反省点の洗い出しができます。こうしたサイクルをしっかりとやっていけば,世界でも勝てるチームになっていくはずです。

LJLのOzone Rampage戦におけるBAN&PICKの考察が,ホワイトボードに残っていた。LoLでは,相手が選択した禁止チャンピオン(BAN)や使用チャンピオン(PICK)の順番からチーム構成の狙いを読み,そこに有利となるチームをぶつけることがセオリーとなる。そのため,試合前から相手チームが得意とする戦略を徹底的に分析することが重要なのだ
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4Gamer:
 チーム戦のゲームでは,こういった環境作りが何より大切なのかもしれませんね。ところで,梅崎さんもこのゲーミングハウスにお住まいなんでしょうか。

梅崎氏:
 はい。住み込みながら,フルタイムで選手たちの管理をしているんですが,これが想像していた以上に大変で……。チームのスケジューリング,外部との対応,会計に買い出しといった雑用も含めると,それだけでほぼ1日が終わってしまうほどです。そのうえで,選手達の練習や取り組みをチェックし,評価をしていかなくてはなりませんから。

4Gamer:
 選手の評価も仕事なんですね。

梅崎氏:
 はい。月給をもらう,つまり仕事である以上,不真面目な選手は解雇される可能性があります。そこをしっかりと判断することが,マネージャーの大切な仕事です。
 あとは“教育”もありますね。選手達の平均年齢は20歳ぐらいで,これまではみんな実家暮らしでしたから,当たり前のことができないんですよ。例えば,食事のあとに食器を下げなかったり,使っていない電気を消さなかったり(笑)。

4Gamer:
 ああ,トイレを使ったあとにドアを閉めなかったり。

梅崎氏:
 そうそう(笑)。そういうのって誰かが言ってあげないとダメなんですよね。

選手達の寝室も案内してもらった。布団の上にはプロゲーマー関連の書籍が
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4Gamer:
 選手のみなさんがゲーミングハウスに入居するとなったとき,親御さん方の反応はどうでしたか。

梅崎氏:
 選手の親御さんとは直にお話をさせていただいたんですが,とある選手のお母さんはものすごく不安に思われていたようで,僕の身元を証明してほしいだとか,今回の件についての資料一式を用意してほしいといったことを言われました。その一方で,実家がフランスにあるKazuXD選手の親御さんからは,「息子が進みたい道なので,精一杯サポートしてやってください」と逆に頭を下げられるなど,さまざまな反応がありましたが,どちらかというなら,否定的な声の方が多かった印象はあります。

4Gamer:
 うーん,なるほど。自分の子供がゲームをしていることは知っていても,それがどういう世界なのかはなかなか分からないでしょうしねぇ。

梅崎氏:
 ただ,プロゲーマー専門学校の件でうちのCeros選手がテレビに取り上げられたことで,ようやく我々のやっていることが伝わったようで,親御さんたちの反応がものすごくポジティブになりました。うちのスタッフのお母さんから「あなたたちがやっているのはそういうことなのね。応援するわ!」ってことで,差し入れが届いたりもしましたから。

国内最高のMID Leanerと名高いCeros選手。ほかゲーミングハウスでは,LJLでのスターティングメンバーであるBonziN選手,Astarore選手,Ceros選手,KazuXD選手,そしてスタッフ達が生活しているとのことだ
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話題の「プロゲーマーを目指すための専門学校」,設立の経緯とその意義


4Gamer:
 ちょうど話題が出たので,「東京アニメ・声優専門学校 e-Sports プロフェッショナルゲーマーワールド」についても聞かせてください。これにはSANKOも協力しているとのことですが,発表に対する反響はいかがでしたか?

鈴木文雄氏(以下,鈴木氏):
 いやあ,SNSでは9割がたが批判の声でしたねえ(苦笑)。我々が協力することになったきっかけをお話すると,弊社は広告代理店なので,2014年の夏頃,うちの若い子が東京アニメ・声優専門学校へ広告の営業にいったんです。その話の中で,「SANKOはe-Sports事業もやっています」と「LEAGUE OF LEGENDS JAPAN LEAGUE」の資料を見せたらしいんですが,その日のうちに担当の方が弊社運営施設のe-sports SQUARE AKIHABARAに来られて,「実はプロゲーマー学科を作りたいんです」と。

4Gamer:
 えっ,いきなりですか?

鈴木氏:
 はい。「世界ではプロゲーマーが流行っているから,これから日本でも来るんじゃないか」という相談を受けたんですよ。はじめは冗談かなと思いましたが,すごく真剣でした。

4Gamer:
 驚きました。個人的な印象ですが,日本では「プロゲーマー」よりも「YouTuber/人気ニコ生主専門学科」の方がフックがあったんじゃないかって思っていました。トークやイベントの企画運営といったスキルを学べる,といった感じで。

鈴木氏:
 学校側の企画の全体像としては,そうした要素も含まれていました。昨今,ニコニコ生放送あたりを中心に,これまでとは違ったタレントが出てきていますよね。その中で「プロゲーマー」ということばがキャッチーだ,という風に考えていたんじゃないかと。

4Gamer:
 話題になりやすいという意味なら,たしかに成功だったのかもしれませんが……。

鈴木氏:
 私からも「このまま“プロゲーマー専門学校”という形で出すのは危ないですよ」とは伝えたんですが,少子化のこの時代,専門学校ってものすごく競争が激しいんですよね。その中で,ヒキのある学科を作らなくちゃいけない部分はよく分かります。

4Gamer:
 確かにその通りだと思います。

鈴木氏:
 実は,こうした学科の相談に来られたところはほかにも幾つかあって,そういう意味では世相なんだろうと思います。ただ,完全に発想ありきですから,学校側は当然e-Sportsの実態を把握できていない。最初の頃に上がってきた学科内容なんか,ゲームのジャンルごとに分けられたりしていて,本当に大丈夫だろうか? と心配になりましたから。

4Gamer:
 う,うーむ。

鈴木氏:
 そもそも日本には,まだプロゲーマーってほとんどいないじゃないですか。それで「この内容では協力できない」と答えたら「大枠だけでもSANKOさんに提案してほしい」と言われ,そこから全面的にお手伝いすることになった,という次第です。

4Gamer:
 そんな経緯があったんですね。そうして決まった学科には,総合プロゲーマー専攻,ビジネス&宣伝プロモーション専攻,ゲーム実況・MC&声優専攻,イベント&テクニカルスタッフ専攻の4つがありますが,どうしてこの形になったのでしょうか。

鈴木氏:
 相談を受けたとき,プロゲーマーだけではなく,e-Sportsの競技シーンを作っていける人を育てる学科にしてほしいとお願いしたんです。そうであれば,例えばうちの施設であるe-Sports SQUAREを使ってもらって,学生さん自身で選手を集めて,営業して,運営もしてといったように,ゼロからe-Sports大会を作ることへの協力もできますし,そもそもe-Sportsはプレイヤーがいるだけでは絶対に成り立ちませんから。

4Gamer:
 個人的には,競技ゲームの面白さを伝えていける人がまだまだ少ないと思っているので,メディア専攻もあるべきではと思ったのですが,どうでしょうか。

鈴木氏:
 おっしゃる通りで,e-Sportsをさらに盛り上げていくためには,メディア側の視点も必須だと思っています。その辺りはビジネス&宣伝プロモーション専攻に組み込まれていくんじゃないかと。

4Gamer:
 では,カリキュラムや講師はどうなるのでしょうか。先日,入学希望者に向けて梅原大吾氏の特別講義が開かれましたが。

鈴木氏:
 カリキュラムについてはまだまだ検討中なのですが,講師については,DetonaitoNさんはもちろん,今現在国内のe-Sportsシーンに関わっている人達を広く学校側に推薦しようと思っています。それで,e-Sportsシーンの輪を広げていってくれたらと。

4Gamer:
 プロゲーマー専門学校の発表時,梅崎さんは「DetonatioNとしてできる限り尽力する」と発言していましたよね。前回のインタビューでは,「引退後の就職斡旋などの施策も考えている」とも話されていましたが,専門学校の講師職もその中に含まれるわけですか。

梅崎氏:
 いえ,前回お話ししたのは,あくまでもDetonatioNメンバーの引退についてのサポートであって,とある企業との提携が決まっています,というものでした。ただ,今後国内のLoLシーンを大きくするためには,DetonatioN以外のチームにも就職斡旋のシステムを持ち込むなどして,みんなが安心してプレイに集中できる環境を作っていく必要がありますよね。そこで,例えば専門学校さんと協力したうえで,そうした仕組みを広げていくことも,DetonatioNの役目なんじゃないかとは考えています。

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4Gamer:
 もう一点,卒業後の就職先についてはどう考えているのでしょう。反響の中には,そうした部分を気にする声も多くあったように思います。

鈴木氏:
 それについては,学校側にゲーム関係の会社を紹介したりしているところです。反響から考えると意外に思われるかもしれませんが,そういった会社からはむしろ「学校を紹介してほしい」と逆に声をかけていただいている状況ですね。少子高齢化の時代なので,やっぱり人手に困っているみたいで,なるべくゲームに興味がある若い人たちを採用したいという会社も少なからずあるんです。我々もやる気のある学生がいれば,ぜひe-sports SQUAREのスタッフとして採用したいと思っています。それに,LoLで見込みのある生徒は,DetonaitoNからスカウトされることもあり得ると思うんですが……,どうですか梅崎さん?(笑)

梅崎氏:
 もちろん。むしろ,DetonaitoNだけではなくて,ドラフト会議のように,LJLに参戦しているプロチーム同士で取り合えるというのが理想ですよね。

4Gamer:
 3年後には,そういった就職実績が付くかもしれないと。こういう言い方は失礼かもしれませんが,先のことをちゃんと考えられているようで,少し安心しました。

鈴木氏:
 我々としても,関わっている以上は責任があるので,出口についてもできる限り協力をしていくつもりです。ただ,専門学校を出たからといっても,その先が保証されているわけではありませんから,しっかりと羽ばたけるのは元から熱量のある学生達だけかもしれない。

4Gamer:
 うーん,確かに現実はそうかもしれません。

鈴木氏:
 SANKOとして,専門学校に関わるのは今回が初めてですが,マーケティングの部分と,教育のあり方という部分で,ギャップを感じることは多いんです。まあ,何をやるにしても,チャレンジには批判が付きものです。我々の世代からすれば,“大学でマンガを学ぶ”なんてあり得ないんですが,今ではいくつもの大学にマンガに関連する学科があるわけですからね。

4Gamer:
 それを考えると,マスコミの取り上げ方は非常にポジティブでしたよね。

鈴木氏:
 テレビで肯定的に取り上げられたことは,業界全体のことを考えると良かったんじゃないかと思います。e-Sportsを運営する立場から言わせてもらうと,ほかの企業さんの支援は絶対に必要なんですよ。支援しやすい環境を作るには,一般層にプロゲーマーの活動をもっと知ってもらうことが何より大切ですから。

4Gamer:
 国内の競技ゲームシーンが現在直面している問題が,まさにそこかもしれません。スポンサーのほとんどがゲーム関連企業で,業界外ではRedBullぐらいでしょうか。対して北米や韓国のe-Sportsシーンでは,ゲーム業界以外のスポンサーもかなり多いと聞きます。

鈴木氏:
 そう,野球やサッカーのような環境を作るためには,ゲーム業界の外にいる企業からの支援が不可欠なんです。なので,うちも今年からPRのプロを付けて,一般の企業にも正しい情報を発信できる体制を作っているところです。

4Gamer:
 そういうフェーズに来ているということですね。確かに,ここ1〜2年で国内のe-Sportsシーンも大きく変化していますから。さて,話題は尽きないのですが,そろそろ時間も迫ってきましたので,最後に,専門学校の第1期生が卒業する3年後を見据えた,お2人のビジョンを教えてください。

梅崎氏:
 DetonatioN FMのマネージャーとしての視点ですが,今はまだ,LJL参加チームのすべてが安心してプレイできる環境にあるとは言えません。今は,DetonatioN以外のチームにも助言をしていますが,そちらにもたくさんのスポンサーが付くように体制を整えて,国内LoLシーン全体でプロ化を進めていければと考えています。

4Gamer:
 どんな競技でも,強豪同士のせめぎ合いがあってこそ,エンターテイメントとして成り立ちますからね。

梅崎氏:
 ほかのチームにもさらに強くなってもらうには,スポンサーや給与の問題を解決するのはもちろん,ゲーミングハウスのような環境を広げ,それを維持していけるような人材も育てなくてはなりません。今年は先駆者としての姿をしっかりと見せて,来年以降はそうしたノウハウを横に広げていけたら良いなと。

鈴木氏:
 運営側の目標としては,先にも言いましたが,e-Sportsをスポーツ文化として認めてくれるような,一般企業の支援者を見つけることです。日本のe-Sportsシーンの現状って,言ってしまえば欧米の盛り上がりがあってこそ,言い換えればすでにe-Sportsに関わり,e-Sportsに理解のある欧米の企業に支援されているから成り立っているようなところがありますよね。でも,それじゃ情けないし先に進めないんです。

4Gamer:
 確かに。

鈴木氏:
 だから,理想ではありますけど,日本国内だけでもすべてが回るような仕組みを構築したいですよね。そのためにも,イベントを開催することを目的にするのではなく,スポーツとして認知してもらうという確固たるビジョンを掲げたうえで,今後も運営や支援先探しを続けていくつもりです。

4Gamer:
 期待しています。本日はありがとうございました。



 「果たしてゲームを学校で習う意味はあるのか」「教えられるほど知識の体系化が進んでいるのか」「卒業後に就職先があるほどパイが大きい市場なのか」などなど,さまざまな反響があった“プロゲーマーを目指すための専門学校”。筆者としても思うところの多い話題ではあったが,今回鈴木氏と梅崎氏に話を聞いて,目指している場所については,「スタート地点がアレな割には,かなり現実的な落としどころなのではないか」という印象を持つに至った。

 国内ではまだまだ定義の曖昧なプロゲーマーという職業ではあるが,実際,ここ数年で国内の競技ゲームシーンは大きく変化しているわけで,1期生が卒業を迎える3年後にどんな状況となっているかは予測できない。インタビューで両氏が語っていたように,競技ゲームシーンの一般化においての一助となるのであれば,我々ゲーマーにとっても実のある話となるかもしれない。今はただ,こうした取り組みが,将来の競技シーンにとって良い方向に向かってくれることを願うばかりである。

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