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「LoL」「SFV」などのイベントが同時開催された「RAGE 2018 Winter」レポート。「LoL」のレジェンド・Faker選手とBang選手も参戦
「ストリートファイターリーグ powered by RAGE」公式HP
「ストリートファイターリーグ powered by RAGE」は,プロ選手6名(ウメハラ選手,板橋ザンギエフ選手,ネモ選手,ときど選手,マゴ選手,ふ〜ど選手)をリーダーとして,3名1組のチームで戦う「ストリートファイターV アーケードエディション」(PC / PS4)の公式リーグ戦だ。
チーム内の3名はエクストリームクラス(プロ選手),ハイクラス(プロライセンス非所持者),ビギナークラス(初心者)とカテゴリ分けされており,実力のまったく違う3名が協力して戦っていく変則的なルールとなっている。
本会場で行われていたのは,その「ハイクラス」部門のトライアウト。ここで10名まで絞られた選手達は,のちに行われる最終選考のステージへと進むことになる。
トーナメントを勝ち上がり,最終選考へ駒を進めたのは以下の10名となる。
オニキ(かりん),さかがみ(バイソン),こばやん(アビゲイル),もっちゃん(ファン),あんまん(ユリアン),ひびき(リュウ),きのこボクサー(バイソン),いかはら(キャミィ),かわの(コーリン),makinomaki(バイソン)
「AbemaTV」配信アーカイブ
「OPENREC.tv」配信アーカイブ
「ストリートファイターV アーケードエディション」公式サイト
一方,会場の奥ではLoLのオフラインイベント「RAGE League of Legends SUMMONER’s FEVER」が開催されていた。タレントのケイン・コスギさんや日本のプロ選手など,数多くのゲストが参加していた本イベントだが,目玉となっていたのは,韓国からのゲストであるFaker選手,Bang選手の両名だ。ともに世界的なスター選手だが,スケジュールの都合上,海外のこういったオフラインイベントに参加することは滅多にない。そんな二人の姿を一目見ようと,会場には多くのファンたちが詰めかけていた。
また,会場内には抽選に当たった人がプロ選手と1vs1モードで対戦できるコーナーや,専属コーチにレッスンしてもらえるコーナーなどが設けられており,こちらもたくさんのファンたちで賑わっていた。
14:30から特設ステージで開催された「ケイン・コスギのパーフェクトマッチ」では,タレントのケイン・コスギさんを中心とするストリーマーチーム vs プロ・アマ混合チームの対決が行われた。
ストリーマーチームは,ケイン・コスギさん(ボット),スタンミさん(ジャングル),象先輩(サポート),JACKPOT TEEMOさん(トップ)の4名に,ゲストのFaker選手(ミッド)を加えた5名。
対するプロ・アマ混合チームは,Ceros選手(ミッド),hachamecha選手(ジャングル)というプロ2名に,会場から抽選で選ばれたファン3名を加えた5名,という体制で戦いに臨む。
各プレイヤーの腕前にばらつきがあるため,どんな展開になるかまったく予想がつかなかった本イベントだが,ストリーマーチームの立てていた作戦は「相手チームの中心となるであろうCeros選手を徹底的に潰す」というものだった。
「混合チームの中心となるのは,Ceros選手,hachamecha選手の両名になるのは明白。ならば,ジャングラーであるhachamecha選手と違い,常にレーンに姿を見せているCeros選手を狙っていこう」ということだろう。そして用意されたのが「Faker選手のルブランによるオールイン + スタンミ選手のノクターンのパラノイア(R) + 象先輩のカーサスの鎮魂歌(R)」というあまりにも無慈悲な即死コンボ。序盤にFaker選手をソロキルするなどして見せ場を作っていたCeros選手だが,3人がかりで襲いかかられてはお手上げ状態だ。
キルを重ね,強力な装備をそろえたFaker選手のルブランが暴れまわり,誰にも止められなくなったところで試合が決まり,見事,ストリーマーチームが勝利を収めた。
試合後には重大発表があるとして,株式会社CyberZ 取締役の青村陽介氏と,Riot Games Korea eSports 統括責任者のオ・サンホン氏が登壇。2019年1月より,Abema TVとOPENREC.TVにて,韓国のLoLプロリーグ「LCK」のオリジナル日本語実況解説つき公式放送が放映されることが発表された。
世界最高レベルの試合が行われているLCKだけに,試合の詳細な解説を聞きたかった日本のファンは多いはず。また,LCKとAbema TV,OPENREC.TVに関するさらなる取り組みについても現在話が進められているそうで,続報に注目しておきたい。
「OPENREC.tv」配信アーカイブ
「AbemaTV」配信アーカイブ
また,同会場では17:30からスペシャルエキシビションマッチが開催され,Faker選手,Bang選手のほか,ファン投票によって選ばれたプレイヤー8名を交えたチーム戦が行われた。
こちらの試合はその大半がプロの選手ということもあり,2試合先取形式でスクリム(プロの練習試合)さながらのハイレベルな戦いが繰り広げられた。
この日,最高潮の盛り上がりを見せたのは2試合目。集団戦でFaker選手のゾーイがクアドラキル(一人で4人をキル)を達成し,さらにCeros選手をキルしてペンタキル達成……という場面で,味方であるhachamecha選手がそれを阻止してしまったのだ。
プロ同士ならではのハイレベルな攻防の応酬となり,1勝1敗でもつれ込んだ最終戦。この試合では,カイ=サをピックしたBang選手がスーパープレイを連発してチームを勝利へと導き,2勝1敗にてBangチームの勝利となった。
こうして大盛況のうちに幕を閉じた「RAGE League of Legends SUMMONER’s FEVER」。印象に残ったのは,ゲストであるFaker選手,Bang選手をはじめとするゲストたち全員が,とにかく楽しそうにLoLをプレイしていたことだ。
大会の合間に行われたインタビューで,「LoLというゲームの魅力は何ですか?」と問われたFaker選手とBang選手は,「プレイしていて面白いところ」と答えていた。LCKや国際大会などの試合では,試合に勝っても表情を動かさず,淡々としているイメージの強い両名だが,本日のイベントで見せていたのは,無邪気な少年のようにゲームを楽しむ姿だった。「さっきのインタビューで答えていたのは,本心から出た言葉だったんだな……」としみじみと思わされた次第である。
そして……同じチームで約5年間をともにしてきたFaker選手とBang選手だが,来シーズンは別々のチームで道を歩み始めることになる。――彼らの挑戦は,まだ終わらない。
「リーグ・オブ・レジェンド」公式サイト
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