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「リーグ・オブ・レジェンド」の国内プロリーグ「LJL 2019 Spring Split」プレイオフ セミファイナル レポート。USGが3連勝でCGAを下す
プレイオフは5月1日から行われる国際大会「2019 Mid-Season Invitational」の出場チームを決める戦いで,セミファイナルの対戦カードはレギュラーシーズン2位のCrest Gaming Actと,3位のUnsold Stuff Gamingだ。
そしてこの試合の勝者がレギュラーシーズンを1位で通過した王者DetonatioN FocusMe(DFM)と戦うことになる。
レギュラーシーズン中はBO1形式(1試合で勝敗を決める)だったが,プレイオフはBO5形式(5試合中3試合先取で勝利)で争われる。
Crest Gaming Act(シーズン成績:15勝6敗)
ロール | 選手名 | チャンピオン使用回数TOP3 |
---|---|---|
Top | Nap | アーゴット(4勝2敗) エイトロックス(4勝1敗) サイラス(1勝1敗) |
Jungle | hachamecha | シン・ジャオ(4勝1敗) リー・シン(2勝2敗) スカーナー(3勝0敗) |
Mid | Luna | アカリ(3勝1敗) サイラス(3勝0敗) ルブラン(2勝1敗) |
ADC | Art | カイ=サ(4勝1敗) ヴェイン(1勝2敗) ブラッドミア(2勝0敗) |
Support | Grendel | ブラウム(5勝2敗) スレッシュ(4勝0敗) タム・ケンチ(2勝2敗) |
「LJL 2018 Summer Split」では最下位(3勝7敗)という結果に終わったCGAだったが,今シーズンでは破竹の快進撃を見せ,15勝6敗という好成績を残している。
その原動力となったのは,チームに新たに加わったLuna選手とArt選手の「KRコンビ」だろう。ともに集団戦でのパフォーマンスが素晴らしく,Luna選手が敵の陣形を崩し,Art選手が討ち取るという連携で,数多の集団戦に勝利してきた。
また,Art選手の使用するチャンピオンはカイ=サ,ヴェイン,ブラッドミアといったレイトゲーム寄りのものが多い。そのためチーム全体のプレイスタイルとしては「序盤はじっくりとファームをし,必要な装備が整うまで耐える」という傾向が強くなっている。
Unsold Stuff Gaming(シーズン成績:12勝9敗)
ロール | 選手名 | チャンピオン使用回数TOP3 |
---|---|---|
Top | apaMen | アーゴット(4勝3敗) エイトロックス(2勝2敗) サイオン(1勝2敗) |
Jungle | Tussle | エイトロックス(3勝2敗) ザック(2勝1敗) カミール(2勝1敗) |
Mid | Dasher | ゾーイ(2勝2敗) コーキ(2勝0敗) アジール(2勝0敗) |
ADC | Keymaker | エズリアル(3勝3敗) ルシアン(3勝1敗) シヴィア(2勝1敗) |
Support | Enty | スレッシュ(3勝3敗) ガリオ(1勝3敗) ブラウム(3勝0敗) |
USGは,LJLで毎シーズン2位,3位争いをしている強豪チーム。今シーズンでは,圧倒的な技量を持つDasher選手の加入などによって好調な滑り出しを見せていたが,シーズン途中からはDasher選手,Keymaker選手に対する「ターゲットバン」(得意チャンピオンを狙い撃ちでバンすること)が行われることも多くなり,思うような試合運びができず苦しむ姿が見受けられた。
だが,シーズン後半ではapaMen選手がナーやフィオラといったスプリットプッシュ系のチャンピオンをピックし,Dasher選手がコーキ・アジールといった継続ダメージの出るチャンピオンをピックする戦術を取り入れ,勝ち星を重ねることに成功した。
第1試合
そして始まった1試合目,この試合で分水嶺となったのは,試合開始から14分頃に起きたドレイク前での集団戦だった。CGAはNap選手がケネンのフラッシュインからR「雷撃の大嵐」を狙ったのだが,そこに対してUSG Enty選手のモルガナのQ「ダークバインド」が当たってしまい,ダメージを出せずに反撃を受けてしまう。
この戦いでUSGは4キル(0デス)とMidタワー1本を獲得。その後はUSG側がレーンを押し続ける一方的な展開となり,CGAに1本のタワーも渡さないパーフェクトゲームでの決着となった。
第2試合
第2試合,試合が大きく動いたのは試合開始24分のバロン前での集団戦。USGのTussle選手が孤立しているのを見逃さなかったCGAは,ジャーヴァンIVとアッシュのR「クリスタルアロー」で戦闘を仕掛ける。しかし,この攻撃に対してUSGは素早く反応し,全員が合流して反撃に転じていく。
ここでCGAにとって大きな障壁となったのは,USG Enty選手のブラウムだった。CGAは,ブラウムのR「氷河の裂溝」によって陣形を分断されてしまったうえ,Art選手がフラッシュインからKeymaker選手のルシアンを倒しにいった瞬間にブラウムのE「不破の盾」を張られて,ダメージをカットされてしまったのだ。
瀬戸際の集団戦に勝利したUSGはその後バロンを獲得し,CGAのインヒビターを2つ破壊することに成功。さらにUSGは,スーパーミニオンが湧いている間に2度目のバロンを獲得していく。最後はDasher選手,Keymaker選手がテレポートしてバックドアを決め,CGAのネクサスを破壊することに成功した。
第3試合
USGは2試合めまでとはチーム構成を変え,序盤から猛攻をかけていく。CGAはライズやコグ=マウなどレイトゲーム寄りのチャンピオンをピックしていたこともあり,後手に回る展開となってしまう。
大きな差がついたのは,試合開始12分頃のリフトヘラルド前での戦いだった。USGは,apaMen選手が敵のオーンからコピーしたR「鍛冶神の呼び声」を使ってエンゲージし,CGA Luna選手のライズをキル。一方で,CGA Nap選手の放ったR「鍛冶神の呼び声」はUSG Enty選手のブラウムの盾で防がれてしまい,CGAは陣形が崩壊してしまった。CGAは「ヘラルドを攻撃するのか,反転して集団戦を行うのか」という判断で迷ったのも災いし,2キルを奪われる結果となった。
圧倒的に優位な状況となったUSGはその後も攻め手を緩めることがなく,試合開始24分でバロンを獲得。そして27分には大量のミニオンとともにCGA陣営のベースに攻め入り,ネクサスを破壊し試合に勝利した。
蓋を開けてみればUSGは強豪CGAに対して,無傷の3連勝で勝利を収めるという結果となった。USGはここ数週間で,試合を重ねるたびに強くなっているような印象を受ける。レギュラーシーズンとは別チームのような戦いぶりを見て,驚いたファンも多いのではないだろうか。
だがUSGが4月13日のプレーオフ ファイナルで戦うことになるのは,20勝1敗という驚異的な成績でレギュラーシーズンを終えたDFMだ。圧倒的な強さを見せ続けてきたDFMの牙城を切り崩すのは至難の業に思えるが,今回の戦いをみた今なら「ひょっとしたら……」と期待せずにいられない。
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