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[TGS 2008#034]ホロリと泣けるストーリーも?「PostPet DS」(仮称)発表会詳細レポート
これを受けた十時氏は,ソネットと共に成長してきたPostPetが,ニンテンドーDSという舞台に挑むことになった背景を説明。1997年に誕生したPostPetが2007年に10周年を迎えたことをきっかけに,新しいことへ挑戦しようという機運が高まっていたことなどを挙げた。
ソネットと同じソニーグループにはプレイステーションポータブルという携帯型ゲーム機がある。にもかかわらず,ニンテンドーDSでのリリースとなったのは,ユーザーから求められていたのがニンテンドーDS版であったためと,と十時氏。「ユーザーのためになるのであれば寛容になれる」のだそうだ。
ペット達と同じ世界で遊べるPostPetをDSで
気になる販売目標は?
和田康宏氏 |
ちなみに販売目標本数は,「10万本……と言ったら和田さんに少ないと言われた」(十時氏)ということで,「思い切って100万本と言いたいのですが,現実的に考えて30万本」(和田氏)と語っていた。
十時裕樹氏 |
本作の企画は1年ほど前,八谷氏が,タッチペンインタフェースのあるニンテンドーDSで,ペット達と同じ世界で遊べるPostPetを作りたい,と考えたところから始まったのだそうだ。
この話を八谷氏とマーベラスエンターテイメントで進めている途中,西氏が「ゲーム部分の監督」に就任。ポストペットランドという,今なのか昔なのか,日本なのかそうじゃないのかも分からないような,ゆるい空気の閉じた世界を舞台に,物語を楽しめるような作品にする,という方向性が決まったという。
西 健一氏 |
八谷和彦氏 |
面白エピソードが満載の物語は,最後にホロリ?
ゲーム自体は,プレイヤーの分身となるアバターを作り,四季のあるポストペットランドで11種類のペット達のお世話をしたり,一緒に冒険をしたりといった共同生活を楽しんだりするものになるらしい。ペットのお世話というものは,PostPetシリーズで共通する部分だが,ニンテンドーDSのタッチペンを使うことで,よりフィジカルな触れ合いを楽しめ,それによってペット達と同じ世界にいる感覚を味わわせたい……という狙いがあるようだ。
八谷氏曰く「本作の『毒』担当」である西氏は,「本作のストーリーのキーワードは夢で,「かなり面白いエピソードを入れつつ,最後はホロリとなるような」ものを目指しているという。「PostPetは可愛いだけでなく,シュールでダークな面もあるので,これを生かしたい」とも語っていたので,西氏流の解釈がどのような物語に結実するのか,いまから気になるところである。
大渕善久氏 |
杉本晃子氏 |
さて,こうなってくると気になるのは,2008年5月に発表されたPCオンラインゲーム「PostPet type-M」についてだ。なんとなく,「ペットが暮らす世界でプレイヤーも一緒に生活をする」というコンセプト自体が似通っており,2008年冬にサービス予定とアナウンスされていたものの,発表以来音沙汰がないことから,「ひょっとして,type-Mの企画が頓挫してニンテンドーDSに?」などと裏を読みたくなってしまう人もいるのではないだろうか。
実際には,PostPet DSの企画は1年ほど前にスタートしていたので,あまり関係はなさそうである。
マーベラスエンターテイメントの担当者の話では,Wi-Fi通信を利用してほかのプレイヤーと交流するといった仕様も,PostPet DSで検討されているそうだが,あくまでも主軸は「プレイヤーとペットがニンテンドーDSの中で直接触れあえる」こと。プレイヤー同士の交流といった部分は,実現するとしてもあくまでサブ的な要素になるようだ。
またPostPet DSは,PCになじみのない人や,かつてメールソフトとしてPostPetを使ってきて,現在は子供がいるような人が,親子二代で楽しむといった遊び方も視野に入っているという。
PostPetというコンテンツがまず確固たる存在であること,DSにしろtype-Mにしろ,八谷氏が関わっていることを考えれば,世界観や雰囲気がある程度似通ってくるのは,偶然というより必然であるぐらいに思っておけば良さそうだ。
「PostPet DS」(仮称)速報記事
「PostPet DS」(仮称)公式サイト
→http://ds.postpet.jp/- 関連タイトル:
PostPetDS 夢見るモモと不思議のペン
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PostPet TM (C)2009 So-net Entertainment Corporation (C)2009 So-net Entertainment Corporation / Marvelous Entertainment Inc.