プレイレポート
アメコミ的ダークヒーローが天使も悪魔もぶった斬る! 発売が待ち遠しい「DARKSIDERS 〜審判の時〜」
本稿では実際にプレイした感想を交えつつ,ゲームの概要を紹介していこう。
黙示録を仕組んだ真犯人を追う旅
ウォーの豪快なアクションに注目
本作の舞台となるのは,天界と魔界の軍勢によって滅ぼされた世界。倒壊したビル群や,見渡す限りの瓦礫の山。かつては人々で溢れかえっていた都市部も,今では醜悪な悪魔や無慈悲な天使が跋扈している。
主人公のウォーは,世の秩序と調和を保つ“四騎士”の一人として強大な力を誇っていたが,濡れ衣で人類滅亡の責任を負わされ,力の大半を喪失。名誉を挽回し,力を取り戻すため,真犯人を探す旅に出ることになる。
巨大な剣や鎌によるド派手なアクションが特徴の本作。攻撃ボタン連打で簡単に繰り出せるコンボや,溜めや“ラス”の消費で発動する特殊攻撃など,操作方法に関してはそれほど複雑な要素もなく,極めて“王道的”な作りだ。ブロックを移動して足場にしたり,飛び道具でスイッチを押したりする謎解き要素も,アクションゲーム慣れしている人ならばスイスイ攻略できるだろう。
しかし,ボタン連打のみでクリアできるようなヌルいゲームなのかというと,そんなことはなく,非常にタフな強敵もたびたび出現する。そういった相手には,ガードや回避を駆使することはもちろん,乗り捨てられた車を持ち上げて投げつけたり,敵を崖下やマグマの中に叩き落としたりという工夫が必要になる。実際にプレイしてみると,簡単すぎず難しすぎず,良い感じのバランスに仕上がっていることが理解できるだろう。
ウォーの使用する武器にはそれぞれ特徴がある。具体例としては,初期装備の大剣“カオスイーター”は攻撃力が高く,ゲームが進行すると入手できるようになる大鎌“サイス”は,攻撃範囲が非常に広い……といった感じだ。ちなみに,割り当てられている攻撃ボタンは別々なので,戦闘中にわざわざ装備変更をしなくても,瞬時に切り替えることができる。ちなみに武器は,使えば使うほどレベルアップしていく。
道中,さまざまな場面で出会うことになる魔の商人“ヴァルグリム”から,“ソウル”と引き替えに新たなスキルやアイテムを購入することも可能だ。スキルの種類はなかなか豊富で選ぶ楽しみがあり,プレイヤーの好みによって,ウォーの戦い方も大きく変わってくる。まんべんなく習得してもいいし,一点のみに特化させることも可能だ。それ以外にも,ゲームの進行にあわせ,ウォーはどんどん新たな能力を獲得していくので,メリハリの効いたゲームプレイが楽しめる。
壮大な世界観と,綺麗にまとまったゲーム性が光る良作
なお,過去にマデュレイラ氏のインタビュー記事を掲載しているので,興味がある人は本稿とあわせて,そちらもチェックしてほしい。
斬新な設定やシステムでプレイヤーをひきつけるような目新しさはないが,アクションゲームとしての完成度に関しては,metacriticで80点オーバーのポイントを得ていることからも,なんとなく想像できるだろう。例えば,「悪魔城ドラキュラ」シリーズにハマったことがあるようなアクションゲームファンなら,間違いなく楽しめるタイトルなので,興味のある人は発売日を楽しみにしていてほしい。
- 関連タイトル:
DARKSIDERS 〜審判の時〜
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