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「鉄拳6世界大会 GLOBAL CHAMPIONSHIP FINAL」レポート:「鉄拳6」初の世界王者の栄冠は誰の手に?
「鉄拳6 世界大会」公式サイト
「鉄拳6」公式サイト
「鉄拳」シリーズは,1995年に第1作「鉄拳」が発売されて以来,シリーズの世界累計出荷本数は3700万本を突破しており,日本のみならず世界中で愛され続けている,名実共に3D対戦格闘ゲームを代表する作品である。なお最新作「鉄拳6」は,PlayStation 3版とXbox 360版が2009年10月29日に,PSP版が2010年1月14日に発売されている。
当日は,Webでの事前申込枠および当日申込枠から抽選で選ばれた,多数の選手達が世界大会への切符をかけて戦った“JAPAN ROUND”(日本予選),日本代表を含む世界の強豪16名が,世界一の座を賭けて戦う“GLOBAL CHAMPIONSHIP FINAL”(世界大会)の2部構成という形で行われた。本稿では当日の模様をお伝えしていく。
なお,本イベント中に映画「TEKKEN-鉄拳-」公開記念のステージイベントも行われたが,こちらについてはのちほど別途レポート記事を掲載する予定だ。
世界大会への切符はわずか4枚!
白熱の“JAPAN ROUND”
続いては,ソニー・コンピュータエンタテインメント名誉会長の久夛良木 健氏,マイクロソフト 執行役 常務 ホーム&エンターテイメント事業本部長の泉水 敬氏,エンターブレイン代表取締役社長の浜村弘一氏からのビデオメッセージが上映された。以下に,久夛良木氏と泉水氏のビデオメッセージ全文を掲載しておこう。
久夛良木 健氏 | 泉水 敬氏 |
鉄拳15周年おめでとうございます。ソニー・コンピュータエンタテインメントの久夛良木です。プレイステーションといえば鉄拳,鉄拳といえばプレイステーション,最初に鉄拳が出てきたときは本当に驚きました。我々が想像していたプレイステーションの能力を120%かそれ以上しぼり出して,あんな凄いゲームを1995年に発売したんですよね。それ以来,シリーズを重ねるごとに凄いゲームにどんどん育ってきました。そんな鉄拳の成長に合わせて技を磨いて,いよいよ今日,ジャパンラウンドに皆さんが挑戦されます。このジャパンラウンドに勝ち抜いて,そして世界大会にいくということで,いよいよこの鉄拳の頂上対決ということになるわけですが,皆さん頑張ってください。本日はおめでとうございます |
マイクロソフトの泉水です。鉄拳15周年おめでとうございます。世界中のファンの皆さんや,バンダイナムコゲームスの皆さんに心からお祝いを申し上げます。思い起こしますと,私がXboxの仕事を始めた数年前から,当時のナムコさんに鉄拳シリーズのXboxでの展開をお願いしておりました。その結果,一昨年の東京ゲームショウで,皆さんに鉄拳6の360での発売を発表していただくことになりまして,非常に嬉しく思ったことを昨日のように覚えております。そして15周年を迎えるということで,本日の世界大会ということになりますが,今後も20年,30年とバンダイナムコゲームスさんに鉄拳シリーズを展開していただき,360のユーザーの皆さんに楽しんでいただければと思います。本日は世界中から鉄拳の武者たちが集まっていると伺っております。ぜひ世界一を目指して,皆さん頑張ってください |
鉄拳6世界大会は,PlayStation 3版とXbox 360版それぞれで,世界一を決めるというもの。JAPAN ROUNDでは,両部門で2名ずつの計4名が世界大会への出場権利を獲得できた。
両部門ともA〜Lの12ブロックに分かれており,ブロックごとに16名のトーナメント方式で行われた。勝負は3ラウンド先取の1ファイトマッチだ(※1ラウンドは60秒)。
決勝トーナメントでは,両部門ともブロックでの優勝者に4名の敗者復活枠を加え,合計16人によるトーナメント戦が実施された。そして,以下の4人が日本代表として世界大会への切符を手にした。
■PlayStation 3部門
優勝:ユウ選手
(使用キャラ:フェン・ウェイ)
準優勝:ゼウガル選手
(使用キャラ:ボブ)■Xbox 360部門
優勝:ノビ選手
(使用キャラ:ドラグノフ)
準優勝:にんにん選手
(使用キャラ:吉光)
北米/欧州/アジア/日本代表の計16名による
「鉄拳6」初代世界王者の座をかけた戦い
鵜之澤氏は,「鉄拳」シリーズはアーケードだとアジアが強いイメージだが,家庭用ゲーム機向けの「鉄拳6」では,ワールドワイドで330万本を出荷したうちの9割を北米/欧州が占める,海外で非常に強いタイトルであると述べた。そこで今回は,家庭用ゲーム機にスポットを当てた世界大会を実施することになったと説明。最後に大会出場者および来場者に感謝と激励のメッセージを贈った。
鉄拳6世界大会は,北米/欧州/アジア各地域の代表選手がPlayStation 3/Xbox 360部門で各2名ずつの計12名,それに加えてJAPAN ROUNDで勝ち残った計4名の合計16名で行われた。出場選手は以下のとおり。
■PlayStation 3部門
・北米代表
chetchetty選手[アメリカ]
aris選手[アメリカ]
・欧州代表
GeN1us選手[フランス]
STEVE88選手[イタリア]
・アジア代表
JDCR選手[韓国]
SHIN選手[シンガポール]
・日本代表
ユウ選手
ゼウガル選手■Xbox 360部門
・北米代表
MrNAPS選手[アメリカ]
insanelee選手[アメリカ]
・欧州代表
lucho_83cor選手[スウェーデン]
Michael選手[イスラエル]
・アジア代表
NIN選手[韓国]
boradoldol選手[韓国]
・日本代表
ノビ選手
にんにん選手
世界大会のルールは3ラウンド先取のファイトを2回先取したほうが勝利という,最大3ファイトマッチだ。
また,トーナメントはダブルエリミネーション方式で行われた。 勝ち上がる者を決める通常のトーナメント(Winner's block)と同時に,1回戦/2回戦/3回戦で敗退したプレイヤーの敗者復活トーナメント(Loser's Block)を行う。それぞれの勝利者同士でプレーオフを行い,Winner's Block側は1勝,Loser's Blockは2勝したほうが,世界一の称号を手に入れられるという仕組みだ。
ざっくりと説明すると,「対戦で2敗」したプレイヤーがトーナメントから除外される方式である。たとえ1回戦で負けても,以後1敗もしなければ優勝も可能なので,組み合わせの有利不利に左右されにくい試合方式である。
そして決勝戦に勝ち上がったのは,PlayStation 3部門が日本のユウ選手(Winner's Block)と韓国のJDCR選手(Loser's Block),Xbox 360部門はともに韓国のプレイヤーで,NIN選手(Winner's Block)とboradoldol選手(Loser's Block)の2人だ。
そして,Xbox 360部門を制したのは,スティーブ・フォックスを使うNIN選手,PlayStation 3部門を制したのは,三島平八を使うJDCR選手だ。優勝者にはトロフィーと副賞の世界一周旅行,準優勝者にはトロフィーと副賞のホームシアターセットが贈られた。
表彰式のあとは,「鉄拳」シリーズのプロジェクトリーダーである原田勝弘氏がステージに上り挨拶を行った。原田氏は,初の家庭用ゲーム機での世界大会だったが,できることなら毎年開催したいと感想を述べ,また来場者に向かって感謝の意を伝えて大会を締めくくった。
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(c)1994-2009 NBGI
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