プレイレポート
大人も子供も楽しめる,「エレビッツ カイとゼロの不思議な旅」プレイレポート
そして,カイの冒険の相棒として活躍するのが,元の世界にいたころの街が大停電になったときに出会ったエレビッツ「ゼロ」。エレビッツというのは,エネルギーを生み出す不思議な生き物で,この世界の人々はエレビッツ達のおかげで石油やガスなどがなくても,お湯を沸かしたり,車を走らせたりしているという大変便利なヤツだ。ちょっと憶測が入っているが,たぶんそんなに間違ってはいないと思う。
すぐに元の世界に帰ろうするカイ達だったが,G.G.は元の世界に帰る道が分からないという。思わず,「なんだって,このポンコツバスが!」と前言を撤回しそうになった筆者だったが,どうやら地図があれば元の世界に戻れそうだという。そういう大事なことは先に言ってくださいよ,というわけで(?),異世界を冒険して地図を探すことになるのだった。
ちなみに,本作は全7ステージ構成で,一つの世界で地図を見つけてボスを倒すとステージクリアとなり,次の世界に移動するという仕組み。また,探検中にバスに戻ると,体力の回復とセーブが行えるので,小まめに利用するといいだろう。
タッチペン操作で逃げ回るエレビッツを捕まえよう
エレビッツは木の枝や岩の下など,いろいろな場所に隠れており,グラビティガン(=タッチペン)をスライドさせて枝を揺らしたり,岩を動かしたりすると驚いて飛び出してくる。飛び出てきたエレビッツ達は,「キャー」といわんばかりの可愛らしいしぐさで逃げ出してしまうので,そこを素早くタッチペンでタッチしていくのだ。
エレビッツをタッチすると画面下に「捕獲ゲージ」が表示され,みるみる短くなっていくので,ゲージがなくなるまえにゼロ(もしくは,ほかのお供エレビッツ)をタッチすると,ゼロがバビューンと走り回ってタッチしたエレビッツをすべて捕まえてくれる。
エレビッツを吸収すると「ワット」というエネルギーが溜まり,仕掛けを動かしたり,冒険を進める過程で仲間になっていく特殊能力を持ったエレビッツを成長させたりといった用途に使用できる。一度にたくさんのエレビッツを捕まえるとコンボが発生し,音階が上がっていく効果音とあいまって非常に気持ちがいい。入手できるワットも増えるので,積極的にコンボを狙っていきたい。
多彩な能力を持つ「オメガエレビッツ」を集めて成長させよう
例えば,「火」の力を宿す「ファイヤーオメガ」の火炎放射で,行く手を邪魔するツタを焼き払ったり,「冷気」の力を宿す「アイスオメガ」で,川の水を凍らせて先に進んだりと,その場に応じて仲間になるオメガエレビッツを切り替えていかなくてはならない。
オメガエレビッツはなんと50種類以上もあり,その能力も多種多彩。どこでどのオメガの能力を使うのかが,ゲーム攻略のカギとなっているのだ。
また,先ほども触れているがオメガエレビッツは,集めたワットを使って成長させることもできる。成長したオメガは姿が変わったり,エレビッツを捕まえたときに入手できるワットが増えたりするので,どんどん成長させよう。
アイスオメガ |
ファイヤーオメガ |
マグネットオメガ |
一見,子供向けだが,大人も楽しめる良質のアクションゲーム
しかし,では本作がまったくの子供向けで,大人が遊んでも楽しめないものなのかというと,それは間違いだ。まず,本作の基本アクションともいえる,タッチペンでのエレビッツ集めがやたらめったら気持ちよく,単純なだけに思わず夢中になってしまう。筆者は,「ボタンで操作できることは,ボタンでやればいいじゃん」という,タッチペンを持つことさえ面倒くさがる怠け者で,これまではタッチペンを使ったゲームがあまり好きではなかったのだが,本作は別だ。本作では,タッチペンならではの操作性が,ゲームシステムと非常にうまくマッチしている。
そして今回は紹介しきれなかったが,本作にはDSワイヤレス通信/ニンテンドーWi-Fiコネクションを使って,最大四人で対戦を楽しめる「マルチプレイ」や,ゲーム中で見たことがあるムービーやオメガエレビッツの紹介が見られる「おまけ」モードも用意されているので,長く楽しめるゲームといえそうだ。
クリスマスプレゼントに,子供からゲームソフトをねだられているサンタクロースなお父さん/お母さんは,本作をチョイスしてみてはいかがだろうか。
「エレビッツ カイとゼロの不思議な旅」
- 関連タイトル:
エレビッツ 〜カイとゼロの不思議な旅〜
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