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【PR】Halo Wars特集記事「部隊はスパルタン多めで!」
まずは質問。「好きなゲームジャンルは?」と聞かれたら,読者の皆さんはなんと答えるだろうか? アクションゲームやRPG,あるいはシミュレーションゲームと,ゲームジャンルにはいろいろな種類があるわけだが,筆者が最も好きなものの一つが,リアルタイムストラテジー(以下,RTS)というジャンルである。
念のため説明しておくと,RTSとは,文字どおり即時にゲームが進行していく戦略ゲームのこと。日本で「戦略ゲーム」というと,「大戦略」や「ファイアーエムブレム」のような,交互に操作するターン制のゲームシステムを連想することが多いのだが,RTSは,そんなターン制のシステムとは異なり,リアルタイムならではの手に汗握る展開や,奥の深い戦略性,そして画面上で繰り広げられる派手な戦闘描写などなど,その独特の面白さによって,世界的には一大人気ジャンルになっている。
代表的なところでいえば,「コマンド&コンカー」や「ウォークラフト」,「エイジ オブ エンパイア」といった,今なお新作が登場する人気シリーズがあり,これらは,いずれも数百万本クラスの売上を誇るメガヒットタイトル。その麻薬的とも言える中毒性の高さで,数多くのプレイヤーを虜にしてきたジャンルなのである。
思い起こせば,筆者がRTSというジャンルに初めて触れたのは,もう10年以上も前の話。なかでも,上に名前を挙げたエイジ オブ エンパイアシリーズには,特別な思いがある。誇張なく「人生に影響が出るほど遊んでしまった」わけなのだが,今まさに筆者がこんな仕事をしているのも,半分くらいはその作品のせい……じゃなくて,その作品のおかげ。ともあれ,RTSとは,そのくらいの魅力が詰まっているジャンルだと思うのである。
今回紹介するのは,そんなエイジ オブ エンパイアシリーズを開発したEnsemble Studiosが,今までの経験を集約し満を持してこの世に送りだすXbox 360専用タイトル,「Halo Wars」(ヘイロー ウォーズ)だ。名前からも分かるように,本作はあの人気FPSシリーズ,「Halo」の世界観をテーマにしたRTS。人類の存亡をかけたHaloシリーズの激闘の20年前の世界を舞台に,人類とコヴナントとの古代文明「フォアランナー」の遺跡をめぐる初期の激闘を体験することとなる。発売日は,2009年2月26日で,価格は7140円(税込)。
さて,RTSというと,PCが主な市場だということもあってか,コンシューマゲーム機が強い日本では,いまいちマイナーなジャンルという位置づけだ。筆者としては,「この面白さを多くの人が知らないのはもったいない」と常々思っていたわけだが,このHalo Warsは,日本に……とくにコンシューマゲーム機主体のプレイヤーに,RTSというジャンルの魅力を知らしめる良いキッカケになる作品かもしれないと思う。
というわけで,今回は既存のRTSファンではなく,あえて「RTSを知らない人」に向けて,本作を紹介していくことにしたい。本記事,そしてHalo Warsを通じて,RTSというジャンルの面白さ(もちろん,Halo Warsの面白さも)をぜひ味わってみてほしい。
本作がHaloシリーズの流れをくむ作品だということは,先に説明したとおりだが,Haloといえば,全世界でシリーズ累計2480万本以上の売り上げを誇る,いわずと知れた人気FPS(ファースト・パーソン・シューティング)シリーズ。本作は,そんなHaloブランドを冠するマイクロソフトの戦略的タイトルでもある。
物語の舞台となるのは,Halo本編の20年前となる2531年。プレイヤーは,UNSC(国連宇宙司令部)の戦艦「スピリット オブ ファイア」のクルーとして,さまざな戦いに参加し,なぜ人類とコヴナントが熾烈な戦いを繰り広げることになったのか,その背景となる真実を体験していくことになる。
アクションゲームであったHalo本編とはうってかわり,本作でプレイヤーが担当するのは,歩兵や戦車,飛行機などから構成される“部隊”の指揮だ。刻一刻と変化する戦況を見きわめながら,的確な判断を下していかなければならない。
本編にあたる作品はオリジナルのHaloシリーズだが,その世界設定は,ハードコアSF風のかなりしっかりしたもの。「超光速移動」や「星間戦争」というフレーズでビビッ! と来てしまう人は,きっと筆者だけではないはずだ
ちなみに開発を担当したEnsemble Studiosは,古くは名作「シヴィライゼーション」シリーズを手掛けた開発者達が設立した,世界でも有数のゲーム開発会社。同社を率いたブルース・シェリー氏は,日本でもその名が知られるベテランのゲームデザイナー(むろん,世界的にも著名)であり,その丁寧な作り込みは折り紙つき。これまでに発売されてきたエイジ オブ エンパイアシリーズが,すべて100万本以上のセールスを記録している(携帯版などの外伝的作品を除く)といえば,その期待の高さは伝わるだろう。
Haloシリーズの主人公,「マスターチーフ」は,特殊機甲部隊プロジェクト「SPARTAN-II」で開発された兵士(スパルタン)の最後の生き残りだったりする。その20年前となるHalo Warsの世界には,まだ数多くのスパルタンが存在しており,高い戦闘力を誇る彼らをいかに扱うかが,戦いの重要な要素だ
本作は,そんなEnsemble Studiosが“コンシューマゲーム機専用”に開発を行ったタイトルとなる。キーボードではなくコントローラー操作を前提にしたインタフェースやゲームシステムが考えられており,RTSとしては,ある意味画期的とも言える作品に仕上がっている。
というのも,これまでにも同社のエイジ オブ エンパイアをはじめ,PC向けに開発されたRTSタイトルがコンシューマ機に移植されたことは何度かあったのだが,マウスとキーボードを縦横に使わなければならない独特のゲームシステム/インタフェースを,コンシューマ機にそのまま移植するのは困難だった。コントローラーでは思うような操作ができないことが多く,「噂を聞いてコンシューマ機版のRTSを買ってみたけれど,がっかりした」というプレイヤーが少なからずいたようだ。
またリアルタイム制の作品自体は,コンシューマ機版のみというものもいくつかあったとは思うが,いわゆる“RTSの流儀”を実現した作品はほとんどなく,PC的なRTSを楽しめる作品は,これまでコンシューマゲーム市場には存在していなかったのである。
Halo Warsは,そうした課題に果敢に挑戦したタイトルであり,「RTSの裾野をもっと広げたい」というEnsemble Studiosの意気込みがうかがえる作品であろう。文字どおり「RTSを知らない人にこそ遊んでほしい」タイトルに仕上がっているのである。
戦闘に特化したものや,経済にスポットを当てたものなど,PCのRTSにはさまざまなスタイルがあるが,Halo Warsのゲームシステムは,比較的オーソドックスなアプローチを採用している。つまり,資源を集めながら施設やユニットを作り,敵対する勢力を打倒していくというやり方だ。
本拠となる「要塞」には,惑星軌道上にいる戦艦(スピリット オブ ファイア)から物資を受け取るための「物資パッド」や,ユニットや施設の増設に必要なエネルギーを生み出す「リアクター」などの生産施設のほか,「兵舎」や「兵器工場」といった軍事施設を建設できる。資源が限られた序盤などでは,まずどの施設から建設していくかが,戦略の要となるだろう。例えば,「車両デポ」を作って地上兵器重視でいくのか,「エアパッド」を作って空軍主体でいくのかなど,マップや敵に合わせた戦略を考える必要があるわけだ。
登場するユニット(歩兵や兵器)には,「相性」の概念があり,そこも戦略の重要な要素になる。本作には「歩兵ユニット」「車両ユニット」「航空ユニット」の三つのタイプのユニットが存在するのだが,下記に示すとおり,いわゆる“三すくみ”の関係が設定されている。
歩兵ユニットは航空ユニットに強いが,車両ユニットに弱い
車両ユニットは歩兵ユニットに強いが,航空ユニットに弱い
航空ユニットは車両ユニットに強いが,歩兵ユニットに弱い
これはつまり,一つのユニットばかり作っていては,強い軍隊には育たないということだ。相手の戦術,作る兵器などを見きわめ,出方を予想しながら適切なユニットを揃えていくという駆け引きは,本作の(というか,RTS全般の)醍醐味の一つだ。
また,ユニットの中には「アビリティー」と呼ばれる特殊アクションが行えるものも用意されており,それらを使いこなすことで戦況を有利にできる。通常はマシンガンを装備している「海兵隊員」にグレネードを投げさせたり,軽装甲車で体当たりさせたりなど,各ユニットごとに特徴のあるアクションが用意されているのだ。また各アビリティーは,研究開発によってアップグレードすることもでき,海兵隊員のグレネードをより射程の長いロケットグレネードに置き換えることなども可能となっている。
どんなユニットを作り,どこへ向かわせるかの戦術要素(=思考性),そして戦闘時の瞬間的なユニット操作(=アクション性)。RTSとは,思考とアクションが巧みなバランスで組み合わされたシステムであり,Halo Warsもまたその流れに沿っているのである。
Halo Warsに登場する勢力は,大きく分けて「UNSC(国連宇宙司令部)」と「コヴナント」の二つだが,それぞれの陣営で個性的なキャラクターが存在する。ここでは,主要な登場人物を紹介しつつ,各勢力の概要を説明していこう。
UNSC(United Nations Space Command)は,22世紀に設立された統一宇宙政府の軍事組織だ。治安維持のほか,あらゆる攻撃から人類を守ることを目的としている。兵器類はオーソドックスで,扱いやすい。ゲーム中に登場するユニットや施設は,惑星上空で待機している戦艦から送られた降下部隊という設定だ。
戦艦スピリット オブ ファイアの司令官で,本作の中心人物の一人。もともと植民星へ機材や入植者を輸送する輸送艦だったスピリット オブ ファイアだが,戦争勃発と共に兵器が搭載された。非常に優れた資質を持つ軍人だが,キャリアより家庭を優先し,後方勤務に甘んじていた
勇猛かつ大胆な行動で,数々の表彰を受けた優秀な兵士。……なのだが,命令不服従に暴言,加えて上官への暴行などにより,3度の降格を経験している。そんな彼の評判は「戦場ではこのうえなく頼りになるが,妹には絶対に紹介したくない男」
コヴナントは,高度なテクノロジーを有する複数のエイリアン種族の共同体だ。当初は,いくつかの種族がお互いを守るために寄り集まった小さな集団に過ぎなかったが,今では,銀河系オリオン腕の大部分を支配するほどになった。異なる種族の慣習や信仰が融合した結果,神政主義的な独自の階級社会を築き上げている。
コヴナント軍の前線を統括する指揮統制センター
ユニットをリーダーの元にテレポートさせる便利な施設
より高度なテクノロジーを利用するために必要な施設
さて,最後にRTSの醍醐味の一つでもある,オンライン対戦についても触れておこう。
先ほど,RTSが思考ゲームとアクションゲームの両方の要素を併せ持つ,奥の深いゲームジャンルだと書いたが,そんなゲームルールをベースにした「対戦プレイ」も,RTSというジャンルでは人気の高い遊び方だ。もちろん,Halo WarsにもXbox LIVEを利用したオンラインマルチプレイモードが用意されている。
最大3vs.3,計6人による団体戦が楽しめるマルチプレイでは,人類側しか選べないシングルプレイと異なり,コヴナント側も選択できる。彼らのユニークなユニットを使って戦えるのは大きな魅力だ。
また,対戦とはちょっと異なるが,キャンペーンモードの「協力プレイ」も可能となっている。最近のコンシューマ機向けタイトルでちょっと流行している感のある協力プレイだが,PC版RTSではほとんど見られないフィーチャーだけに興味深い。「いきなり対戦はちょっと……」という人は,まずこの協力プレイでフレンドと遊んでみるのがよいだろう。
いずれにせよ,本作は,コンシューマゲーム機に特化して作られた希有なRTSタイトルである。PCゲーマーにとっても,老舗のEnsemble Studiosが長い時間をかけて開発したという点で,ぜひとも注目しておくべきタイトルといえるだろう。
日本でこそいま一つふるわないが,RTSというジャンルそのものの持つ魅力は保障できるので,気になっている人は,ぜひ一度プレイしてほしい。
戦略系のゲームというと「なんか難しそう」という印象を受けるかもしれないが,細やかなアニメーションと共に画面上を動き回るユニットを見ているだけでも,最初はかなり楽しい。むしろ,普通の戦略ゲーム(ターン制)はちょっとタイプではないという人にこそ遊んでほしい作品である。
戦況が目まぐるしく変わり,あっちもダメでこっちもピンチという「テンパってしまう面白さ」はRTSならでは。発売は2009年2月26日とまだ少し先だが,最初の2ステージに加え,1vs.1でCPUとのスカーミッシュ(対戦)が楽しめる体験版がすでに配信されているので,興味がある人はそちらもチェックしておくとよいだろう。
- 発売元:マイクロソフト
- 開発会社:Ensemble Studios
- 発売日:2009年2月26日(木)
- 希望小売価格:通常版:7140円
:リミテッドエディション:7770円 - ジャンル:RTS
- 対象年齢(CERO):B区分(12歳以上対象)
- スペシャルユニット「ファイアボール ワートホグ」のゲーム追加コンテンツ ダウンロードコード
- 対象製品を予約購入または早期購入された方限定(数量完了まで)
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- ・対象製品:「Halo Wars」(通常版)
:「Halo Wars リミテッド エディション」 - ・配布方法:店舗にて製品購入時にお渡し
- ・対象製品:「Halo Wars」(通常版)
- 本特典は初回生産分のみの配布となり,数に限りがあります
- また,一部店舗では実施していない場合があります。詳しくは店舗にお問い合わせください
- 本特典をダウンロードするには,Xbox LIVEへの接続が必要です
- 本特典はゲームの中で使用できるユニットです
- ・グラフィックノベル “Halo Wars : Genesis”(※)
- コヴナントが惑星ハーベストに侵攻する理由を調査するUNSC艦スピリット オブ ファイアの任務と、激闘の背景を知ることができる特製グラフィックノベル。Phil Noto氏(イラストレーター)、Graeme Devine氏(ゲームデザイナー)、Eric Nylund氏(Halo ノベル作家)が制作に携わっています
- ・リーダーカード(※)
- マルチプレイ対戦時に役立つリーダーの特徴が記載された特製カード
- ・“スピリット オブ ファイア“ パッチ
- スピリット オブ ファイアの正規クルーのみに与えられる特別なラバー仕上げのパッチ
- ・「Halo Wars」用ゲーム追加コンテンツ
- コヴナント装甲機「レイス」の特別仕様版ダウンロードコード
- ・「Halo 3」用マルチプレイヤー新マップ
- Mythic マップパックに含まれる3つの新マップ(Assembly/Orbital/Sandbox)のダウンロードコード
- 「Halo Wars リミテッドエディション」は数量限定生産品で、初回生産分のみの販売となります
- 「※」が記された特典は英語記載の特典です。日本語解説書が付属します
- Mythic マップパックは、Xbox 360専用ソフト「Halo 3」用マルチプレイヤー追加マップパックの名称です。Mythic マップパック本体の配信は2009年内を予定しています
- 「Halo Wars」用ゲーム追加コンテンツ、「Halo 3」用マルチプレイヤー新マップをダウンロードするには、Xbox LIVEへの接続が必要です
- 関連タイトル:
Halo Wars
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