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[GDC 2009#番外編]EA DICE,プライベートカンファレンスで,「BF 1943」と「BF: Bad Company 2」を紹介
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印刷2009/04/01 18:59

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[GDC 2009#番外編]EA DICE,プライベートカンファレンスで,「BF 1943」と「BF: Bad Company 2」を紹介

Battlefieldシリーズのエグゼクティブプロデューサーを務めるKarl-Magnus Troedsson氏
画像集#001のサムネイル/[GDC 2009#番外編]EA DICE,プライベートカンファレンスで,「BF 1943」と「BF: Bad Company 2」を紹介
 GDC 2009会期中の現地時間3月25日夜,Electronic Artsは傘下のデベロッパであるEA DICEが2009年内にリリースを予定している2タイトルについての内覧会を開催した。紹介されたのは「Battlefield 1943」(以下,BF1943)と「Battlefield: Bad Company 2」(以下,Bad Company 2)で,いずれも実際に動いているところがメディアに紹介されるのは初めてになる。また,BF1943に関してはプレイアブル展示で,Xbox 360版を実際に遊ぶことができた。ただし,残念ながら内覧会での撮影は禁止されていたので,インゲームのシーンをお届けすることはできない。その点はご理解を。

 ちなみに昨年のGDCでは,同様の内覧会で「Battlefield Heroes」「Mirror's Edge」,そして「Battlefield: Bad Company」の三本が紹介され,Battlefield Heroes以外はすべてリリースされている。ストックホルムのEA DICEはEAの中で最も活発なデベロッパかもしれない。とはいえ,PCゲーマーなら誰もが気になる「Battlefield 3」については,今回もとくに発表はなかった。メディアの間でちょっとだけウワサがあったので,ちょっとだけ期待してのだが,まあ,GDCがらみのイベントなので仕方ないかな。

GDC会場であるモスコーニセンターから1kmほど離れたクラブ「HARLOT」には。氷の戦車(左)も登場。立錐の余地もないほどの関係者が集まったが,ほとんど全員酒飲み状態。いいのか?
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Battlefield 1943


 ともあれ,EA DICEでBattlefieldシリーズのエグゼクティブプロデューサーを務めるKarl-Magnus Troedsson氏が最初に登場し,2タイトルの概要を説明したのである。
 Battlefield 1943については,2月6日に掲載した第一報にもあるように舞台は再び第二次世界大戦となる。もっとも本作に欧州戦線は登場せず,戦場となるのは「硫黄島」「ウェーク島」,そして「ガダルカナル島」の三つで,勢力も連合軍と日本軍の二つになる。選択できるクラスも三つに減り,PC版でもマルチプレイの最大参加人数が24人と,従来作を楽しんできたPCゲーマーの中には物足りないと思う人もいるだろう。

画像集#006のサムネイル/[GDC 2009#番外編]EA DICE,プライベートカンファレンスで,「BF 1943」と「BF: Bad Company 2」を紹介

 実際,Troedsson氏も本作を「コンパクトなプロジェクト」と呼んでおり,「爆撃」などの新たなフィーチャーが含まれてはいるものの,お手軽さを前面に押し出したカジュアルなBattlefieldになっている。
 リリースは2009年夏が予定されているが,すでにプレイアブルであることからも分かるように,開発は順調。また,こちらも既報だが,パッケージ版を販売する予定はなく,EA STORE,PlayStation Store,そしてXbox LIVE Marketplaceでのダウンロード販売のみになる。

画像集#008のサムネイル/[GDC 2009#番外編]EA DICE,プライベートカンファレンスで,「BF 1943」と「BF: Bad Company 2」を紹介
画像集#007のサムネイル/[GDC 2009#番外編]EA DICE,プライベートカンファレンスで,「BF 1943」と「BF: Bad Company 2」を紹介

 実際に遊んでみた感覚は間違いなくBattlefieldで,航空機の挙動がちょっとヘンだったこと以外,撃ってやられて撃たれて撃って,という戦場のドタバタ感を満喫できそうだ(参加プレイヤー数が少なかったため,なんともいえないところもあるが)。いずれにしろ,Battlefieldシリーズの入門用として,あるいはシンプルなオンラインマルチプレイFPSとして,存在感を示してくれそうな雰囲気がある。ライバルはさしずめBattlefield Heroesといったところだが,2008年の東京ゲームショウ以来,とんと音沙汰のないHeroes。Troedsson氏に聞いたところ「やってるよ」とは答えてはくれたが,ちょっと心配かも。

■公開されたコンセプトアート
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Battlefield: Bad Company 2


Bad Company 2のプレイをしてくれた,シニアプロデューサーのPatrick Bach氏
画像集#009のサムネイル/[GDC 2009#番外編]EA DICE,プライベートカンファレンスで,「BF 1943」と「BF: Bad Company 2」を紹介
 さて,期待作であるBad Company 2は,会場に設置されたモニターに,EA DICEの担当者が操作する実際のプレイシーンを表示するという形式で行われた。まず映し出されたのは吹雪の舞うロシアの寒村。前作にも登場した4人組が本作にも登場し,なにやらまた能天気な悪巧みをしてくれるようだ。
 さて,前作「Battlefield: Bad Company」はコンシューマ機向けにのみリリースされているため,筆者を含めて「あまり詳しくない」という人もいるかもしれない。簡単に説明すると,Bad Companyとはシングルプレイに力を入れたBattlefieldだ。前作の主人公は,中央アジアに派遣された問題兵士4人組で,はみ出し者というか,消耗品扱いで前線に投入される第222大隊B中隊(バッドカンパニー)に所属している。そんな彼らが,敵地の奥深くに大量の金塊が隠されていることを知って集団脱走。国家のためでも正義のためでもなく,自分達のために大活躍するというアクションとユーモアあふれる物語だ。
 ボリュームたっぷりのシングルプレイだけでなく,最大24人のプレイヤーが参加できるマルチプレイモードはさすがにBattlefieldゆずりで,EA DICEが開発したゲームエンジン「Frostbite」と物理エンジン「Havok」による大量のオブジェクトの破壊が可能だった。

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 というわけで,再び話はロシアの寒村へ。4人組が村に侵入すると,ロシア兵達が何かが入った箱をトラックに積み込んでいるのが分かる。前作の金塊に対し,今回プレイヤーが何を狙うことになるのかは教えてもらえなかったが,主人公達はその何かを強奪するため,ロシア軍との戦闘を開始する。
 次々と現れる敵兵を撃ち倒しつつ村を進んでいくと,目標をそれたロケット弾が一軒の家に命中し,その家は音を立てて崩れ落ちていく。前作では確かに多くのオブジェクトを破壊できたが,例えば建物の壁を撃ち抜くことは可能であっても,それはアニメーションによる表現で,建物自体が壊れることはほとんどなかった(柱だけになって建っている)。その点が,例えば「Crysis」などのリアルな破壊に比べてやや拍子抜けだったのだが,今回はちゃんと物理効果を伴って建物全体が崩壊するようになるらしい。
 また,彼らが「マイクロディストラクション」と呼ぶ効果により,あちこちに積みあげられた箱などの小さなオブジェクトも,銃撃を長く受けると次第に壊れていったり,グレネードの爆発によって物理的に正しく吹き飛んでくれたりする。


 銃撃戦のあとは,謎の荷物を積んだトラックを強奪。すると敵の車両がこちらのトラックを追ってくるので,後部座席からグレネードランチャーを使って,そいつらを撃退するスピーディなシーンが展開する。このあたりは比較的カジュアルな雰囲気で,グレネード一発で派手に吹き飛んでいく敵車両が見事。前作同様,敵兵士との撃ち合いだけでなく,対戦車,対ヘリコプターなど,プレイヤーを飽きさせない,バラエティに富んだシーンが用意されているとのこと。
 既報のとおり,Bad Company 2はコンシューマ機だけでなく,PCでのリリースも予定されている。もともとマルチコア用のゲームエンジンだったFrostbiteだが(関連記事),PCのマルチコア化が急速に進んだことからPCでもリリースされることになったのだろう。
 コンシューマ機版は前作同様,最大24人のプレイヤーによるマルチプレイが実現されるが,PC版は未定。もしこれが32〜64人で,しかもマルチプレイでオブジェクトの全面的な破壊が可能ということになれば,PCゲーマーにとっては,噂のBattlefield 3並みのインパクトをPCゲーマーに与えてくれるかもしれない。

 Troedsson氏によれば,Bad Company 2のリリースは2009年末頃になりそうで,ゲームの詳細は6月上旬にロサンゼルスで開催されるE3(Electronic Entertainment Expo)までおあずけ。というわけで,6月予定の続報をお楽しみに。
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