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ASUSの「TUF GAMING」とコラボしたアークのゲームPC,その見どころは? CROYDON「CY-IC6Z37A-IWTF」をテスト
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印刷2018/05/01 00:00

レビュー

ASUSの「TUF GAMING」とコラボしたアークのゲームPC,その見どころは?

パソコンショップ アーク CROYDON CY-IC6Z37A-IWTF

Text by 宮崎真一


 20万円を超えるような高価なゲーマー向けデスクトップPCを入手しようという場合,選択の基準として誰しもが考えるのは性能と価格,それに5年程度の長期にわたって問題なく使用できるかどうかではないだろうか。
 内閣府が2018年3月に実施した消費動向調査によると,総世帯のPCの平均使用年数は7年。そこまではいかなくとも,一度PCを買ったら,途中でグラフィックスカードを購入しつつも5年くらいは使いたいというのが正直なところだと思う。

 今回取り上げる「CY-IC6Z37A-IWTF」は,東京・秋葉原のPCショップであるパソコンショップ アークが展開するゲーマー向けPCブランド「CROYDON」(クロイドン)の新作となる製品だ。ASUSTeK Computer(以下,ASUS)のマザーボード新シリーズ「TUF GAMING」とコラボレートし,耐久性と信頼性に特化した製品とのことだが,その見どころはどのあたりにあるのか,詳しく見ていきたい。

CY-IC6Z37A-IWTF
メーカー:タワーヒル(パソコンショップ アーク)
問い合わせ先:アークサポート総合案内
BTO構成価格:27万8770円(税込,送料無料)
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TUF GAMINGコラボでそこら中が光るCY-IC6Z37A-IWTF


101-TUF GAMINGは市販もされているATXミドルタワーケースだ。右側面は黒色で,前寄りのところにハニカムデザインの排気孔がある
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 TUF GAMINGコラボモデルということで,その外観は徹底している。まず,筐体はIn Win Development(以下,In Win)製のTUF GAMINGモデル「101-TUF GAMING」。迷彩柄デザインを採用。筐体前面右下には「TUF GAMING ALLIANCE」のロゴが躍り,さらに強化ガラス製左側板パネルの中からも,大きなTUF GAMING ALLIANCEネオンボード的なアクリルパネルがその存在を強く主張するという,とてつもなく分かりやすいコラボ筐体だ。

筐体前面と天面部が迷彩柄。前面向かって右下にTUF GAMING ALLIANCEのロゴが見える
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本体前面向かって右上部分にはアクリルパネルがあって,「IN WIN」ロゴが光る。電源ボタンはその下だ
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本体側面上部,電源ユニットトレイの側面に,ネオンボードがマグネットで固定してある
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ネオンボードを取り外したところ。光らせるためのLEDは,マザーボード上のRGBヘッダピンとつながっていた

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 筐体各部のLED制御は,「Intel Z370」チップセット搭載マザーボード「TUF Z370-PLUS GAMING」,正確にはTUF Z370-PLUS GAMINGが提供するASUS独自のLED同期技術「Aura Sync」によるものだ。BTO標準構成だと側面には2基,背面には1基,In Win製のAura Sync対応120mm角ファン「Polaris RGB」を排気用として搭載する仕様で,今回入手したモデルは底面部に吸気用のファン3基が追加となっており,いよいよ派手な印象がある。

暗闇で光らせたところ。かなり派手なだけに,CPUクーラー周りの闇がちょっと気になる
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 また,マザーボードの一部,そして搭載するASUS製グラフィックスカード「ROG STRIX-GTX1080-O8G-GAMINGもAura Syncで制御できるため,全体としてかなり統一されたイルミネーション環境を構築可能だ。ここまでやるなら,標準でサイズ製の「虎徹 MarkII」(型番:SCKTT-2000)になっているCPUクーラーも光らせてほしかったような気はする。

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入手した評価機は吸気用のPolaris RGBが3基(※2基セット,1基セット各1)追加となっていた。BTO標準構成にプラス8970円(税込)だ
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ファンと比べるとさりげない光り方だが,マザーボードの縁(ふち)とグラフィックスカードのクーラーも光る

 Aura Sync自体はWindows上で動作するツール「AURA」を使うことで,かなり細かく設定できる。そのすべてを紹介することはしないが,全体を同じ色で統一するだけでなく,場所ごとに異なる色を指定したり,特定のルールで光り方や色を変化させたりすることも可能なので,購入したら試してみるといいだろう。

AURA。LEDの光り方は「常時点灯」「ゆっくり点滅」「カラーサイクル」「レインボー」「コメット」「流れる点滅」「ウェーブ」「グロウイングヨーヨー」「星空」「すばやく点滅」「スマート」「ミュージック」の12とおりから選択できる
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 なお,「出荷状態の色に戻す」機能はないので,TUF GAMINGコラボモデルっぽい「錆のような橙色」に戻したい場合は,「R」が255,「G」が78,「B」が0と憶えておきたい。

上段左から順に赤,緑,青,黄。下段左から水,紫,白と光らせたところ。色の出方はかなりきれいだ
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出荷状態だと,ATX電源がオフの状態ではマザーボードの縁にあるLEDがうねうねと七色に色を変えるようになっていた。もちろんこれも変更できる
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 ここまでの写真で想像ができた読者も多いだろうが,CY-IC6Z37A-IWTFは底面排気,側面および背面排気という仕様だ。背面はPolaris RGB×1のほか,アクリルパネルの“裏”にあるCyonic製電源ユニット「AU-650X」の底面側吸気ファンも排気用として使っている。

底面排気ということで,簡単に脱着できるダストフィルタを標準装備
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 本体両側面のパネルは,ネジを必要としないツールレスデザインになっており,いずれも天面寄りのところにあるビスを回すと取り外せる。左右のパネルはいずれも,底面側に2か所ある差し込み口とビスとで筐体に固定する仕様で,いずれも開け閉めが容易なため,メンテナンスは相当にしやすい。

In Winロゴ入り手回しビスを回すだけで側面パネルは外せる。試した限り,緩めただけでパネルがいきなり開いてくるということはなかったが,緩めるときは念のため片方の手でパネルを押さえておこう
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本体底面側2か所の穴に側板側の突起を差し込むタイプ。かなりしっかりと固定できるようになっていた
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 内部でアクセスできるドライブベイは3.5/2.5インチシャドウ×2,2.5インチシャドウ×2。イマドキのゲーマー向けPCケースらしく,ドライブベイを削って冷却とメンテナンスのしやすさに振ったデザインだ。それとは別に,TUF Z370-PLUS GAMING側にはM.2スロットが2基あり,CY-IC6Z37A-IWTFのBTO標準構成だとLite-On Technology製のNVM Express接続SSD「Plextor PX-512M9PeG」(容量512GB)を搭載するのみとなっている。

2基の3.5インチベイは本体前方天面寄り。とくにファンの風が当たったりしないデザインなのがやや心配だ。トレイをツールレスで引き出せるのはいいが,反対側は天面部のインタフェース(右)用ケーブルと干渉気味なのも気になった。In-Winとしては3.5インチドライブの利用をあまり想定していないのかもしれない
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マザーボード側にM.2スロットが2基あり,その片方にPlextor PX-512M9PeGが差してある。Serial ATA 6Gbsポートは6基。写真下側のポートがBTOオプションの底面ファンと干渉するのは気になるところだ
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本体右側面のパネルを開けたところ。マザーボードの裏側に2.5インチシャドウベイがある。ケーブルの取り回しはゆったりしているので,あとからカスタマイズしやすい
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TUF Z370-PLUS GAMING
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 最後にマザーボードのTUF Z370-PLUS GAMINGだが,ASUSによると,電源周りにMIL規格に準拠した「TUFチョークコイル」,通常の固体コンデンサ比で+20%の温度耐性と5倍の長寿命を実現した「TUFコンデンサ」,それにMIL規格に準拠し低RDS(on)を誇る「TUF MOSFET」を採用しているとのこと。また,LANポートやPS/2ポート,それにUSBポートにはダイオードを組み込むことで静電気放電による損傷を防いでいるという。
 2本あるPCI Express x16スロットのうち,CY-IC6Z37A-IWTF標準でROG STRIX-GTX1080-A8G-GAMINGの差さっているほうは,金属製シールドを採用することで,一般的なスロットと比べて垂直方向に1.6倍,水平方向に1.8倍高い強度を獲得したとされる「SafeSlot」にもなっている。

筐体から取り出したROG STRIX-GTX1080-A8G-GAMING。100mm角相当のファンを3基備えるオリジナルクーラー「DirectCU III」を搭載するのと,動作クロックがベース1670MHz,ブースト1809MHzで,リファレンスと比べて順に63MHz,66MHz高いのが特徴だ。補助電源コネクタは8ピン,6ピン各1
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 一方,オンボードのHD Audio CODECは,Realtek Semiconductor製の「ALC887」で,ASUSのゲーマー向けマザーボード上位モデルが採用する「SupremeFX」と比べるとスペック的に落ち,今となってはかなり貧弱であったり,背面のUSBポートがUSB 3.1 Gen.2 Type-A×2,USB 3.1 Gen.1 Type-C×1,USB 3.1 Gen.1 Type-A×2,USB 2.0×2で,やはりASUSのゲーマー向けマザーボード上位モデルと比べて少なかったり,電源フェーズ数が小さかったり,2-way SLIに非対応だったりと,エントリークラスのマザーボード然とした部分はある。このあたりは製品の立ち位置なりといったところだろう。

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 そのほかBTO標準構成の主なスペックは以下のとおり。搭載するCPUは6コア12スレッド対応の「Core i7-8700K」(以下,i7-8700K),採用するメモリモジュールはパソコンショップ アークがイチオシするサンマックス・テクノロジーズ製の「SMD4-U16G48M-26V-D」だった。BTOオプションとして,「TUF GAMING ALLIANCE認定モデル」とされるPC4-24000モジュールセットも選択可能になっている。
 SMD4-U16G48M-26V-Dは,1.2駆動のMicron Technology製チップを採用したモデルで,1枚8GBのモジュールを2枚装着することにより総容量16GBを実現している。

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3年前そして5年前想定のデスクトップPCと比較

最新世代のデスクトップPCはどこまで速いか?


 CY-IC6Z37A-IWTFの性能を推し量るにあたって,i7-8700KとGTX 1080で組んだ自作システムと比較しても,大差のないスコアが並ぶだけなのであまり意味はない。そこで今回は比較対象として,3年前および5年前のゲーマー向けハイエンドPC相当のマシンを用意し,これと比較することにした。当時のPCからCY-IC6Z37A-IWTFへ買い換えた場合にどれだけの性能向上があるかを確認しようというわけである。

 とはいえ,完全に当時と同じマシンを用意するのは難しいため,ストレージや電源ユニットなどは共通にしたうえで,「3年前のPC」としては「Core i7-6700K」(以下,i7-6700K)と「GeForce GTX 980」(以下,GTX 980)のペア,「5年前のPC」としては「Core i7-4790K」(以下,i7-4790K)と「GeForce GTX 780」(以下,GTX 780)のペアをそれぞれ用意することにした。厳密にきっちり3年前,5年前のものを選んだというよりは,その当時の代表的なハイエンド構成を選んだと理解してもらえれば幸いだ。

 OSはCY-IC6Z37A-IWTFのみ64bit版Windows 10 Homeで,比較対象機は64bit版Windows 10 Proとなるが,エディションの違いが性能に与える影響はないため,問題はないと考えている。
 グラフィックスドライバは「GeForce 397.31 Driver」で統一。そのほかのテスト環境は表2のとおりである。

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 テスト方法は4Gamerのベンチマークレギュレーション21.0準拠。解像度は,CY-IC6Z37A-IWTFがハイエンド市場向けGPUを搭載しているため,3840×2160ドットと2560×1440ドット,1920×1080ドットの3つを選択した。


高解像度で真価を発揮するCY-IC6Z37A-IWTF。描画負荷が高いほどGTX 1080の力が活きる


 以下,文中,グラフ中ともに,「3年前のPC」を「i7-6700K+GTX 980」,「5年前のPC」を「i7-4790K+GTX 780」と表記することを断りつつ,「3DMark」(Version 2.4.4264)の結果から順に見ていこう。

 グラフ1は3DMarkの「Fire Strike」における総合スコアをまとめたもの。CY-IC6Z37A-IWTFのスコアはi7-6700K+GTX 980比で173〜181%程度,i7-4790K+GTX 780比に対して230〜253%程度という,圧倒的なスコア差を示している。

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 続いてグラフ2はFire Strikeから事実上のGPUベンチマークとなる「Graphics test」の結果を抜き出したものだ。CY-IC6Z37A-IWTFのスコアはi7-6700K+GTX 980の1.7〜1.8倍程度,i7-4790K+GTX 780の2.4〜2.6倍程度となった。純然たるGPU性能でこの程度高速であるという理解で理解でいいだろう。

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 一方,CPU性能のテストとなる「Physics test」の結果がグラフ3となる。長らく4コア8スレッド対応であり続けてきたこともあり,i7-6700K+GTX 980とi7-4790K+GTX 780のスコア差は6〜7%程度しかないが,6コア12スレッド対応のCPUを搭載するCY-IC6Z37A-IWTFはi7-6700K+GTX 980に対して,50〜52%程度高い,すなわちコア数比だけきっちり高いスコアを示してきた。

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 グラフ4はCPU性能とGPU性能の両方がスコアに大きく影響を及ぼすCombined scoreの結果だが,ここでもCY-IC6Z37A-IWTFが比較対象を圧倒している。それだけ,現行世代のゲームPCが持つ性能は従来世代からの飛躍が大きいということなのだろう。

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 続いてグラフ5は「Time Spy」の総合スコアを,グラフ6,7はその「Graphics score」と「CPU score」をそれぞれ抜き出したものだ。
 GeForce 900世代以前のGeForceでDirectX 12への最適化があまり進んでいなかったことを憶えている読者もいると思うが,実際,CY-IC6Z37A-IWTFのスコアはFire Strikeのとき以上に比較対象を圧倒している。総合スコアでi7-6700K+GTX 980に対して78〜82%程度,i7-4790K+GTX 780に対して171〜180%程度,それぞれ高いスコアだ。

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 実際のゲームだとどうなのか,まずグラフ8〜10は「Prey」の結果となる。
 4Gamer読者がゲームで使うディスプレイ解像度の圧倒的1位は1920×1080ドットだと思うが,この条件でもPreyを前にするとi7-4790K+GTX 780は力不足だ。ただ,i7-6700K+GTX 980なら最小フレームレートが60fpsを大きく上回っており,プレイに支障はないのが分かる。その意味で,CY-IC6Z37A-IWTFを選ぶ意義は2560×1440ドット以上の解像度ということになるだろう。

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 「Overwatch」の結果がグラフ11〜13だが,「ただ遊ぶ」だけならi7-4790K+GTX 780でも1920×1080ドットで最小フレームレートが60fpsを上回っているので,これで十分だろう。ただし,垂直リフレッシュレート120Hz環境を狙うのであればi7-6700K+GTX 980が,同144Hz環境であればGTX 1080搭載のCY-IC6Z37A-IWTFが必要ということになってくる。
 CY-IC6Z37A-IWTFであれば,2560×1440ドット以上でも最小フレームレート100fpsを維持できる点にも注目しておきたい。

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 CY-IC6Z37A-IWTFが比較対象を圧倒するのが,スコアをグラフ14〜16にまとめた「PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS」(以下,PUBG)である。ここでCY-IC6Z37A-IWTFはi7-6700K+GTX 980に対し,61〜76%程度も高いスコアを示した。
 ただ,Preyと同様,1920×1080ドットかつ「高」プリセットでプレイするならi7-6700K+GTX 980でも十分なスコアを示しているので,CY-IC6Z37A-IWTFの真価はやはり2560×1440ドット以上の高解像度で発揮されると言ってよい。

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 レギュレーション21.0の規定するグラフィックス描画負荷だとi7-6700K+GTX 980でも快適なプレイがおぼつかない結果になったのが,グラフ17〜19の「Middle-earth: Shadow of War」(以下,Shadow of War)である。
 i7-6700K+GTX 980の1920×1080ドットにおける最小フレームレートは26fpsと,レギュレーションで合格点とした30fpsに届いていない。Shadow of Warのように描画負荷が高いタイトルで快適にプレイしたいのであれば,CY-IC6Z37A-IWTFの持つ,最新世代の3D性能が必要ということになるだろう。

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 グラフ20〜22は「Tom Clancy’s Ghost Recon Wildlands」(以下,Wildlands)の結果だ。Wildlandsは,グラフィックスメモリの使用量が大きいのだが,そういうタイトルを前にするとGTX 980の4GB,GTX 780の3GBでは十分でないのが明らかだろう。レギュレーションでは合格ラインを平均60fpsとしているが,それを解像度1920×1080ドット条件で満たすのは,今回のテスト対象だとCY-IC6Z37A-IWTFだけだ。

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 「ファイナルファンタジーXIV: 紅蓮のリベレーター ベンチマーク」(以下,FFXIV紅蓮のリベレーター ベンチ)の総合スコアをまとめたものがグラフ23だ。FFXIV紅蓮のリベレーター ベンチは描画負荷が比較的低めなため,1920×1080ドット条件であれば,i7-4790K+GTX 780でもスクウェア・エニックスの指標で最高評価となるスコア7000を超えてくる。4Gamer独自の「ハイエンドGPUの合格ライン」であるスコア8500にはあと一歩だが。

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 ただし,そんなi7-4790K+GTX 780の最小フレームレートは1920×1080ドット条件において21fpsというのが,グラフ24〜26を見ると分かる。本条件で快適なプレイ環境を得たいのであればCY-IC6Z37A-IWTFとi7-6700K+GTX 980のほうが望ましい。もちろん,2560×1440ドット以上の高解像度ならCY-IC6Z37A-IWTFの一択だ。

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 3Dベンチマークの最後はグラフ27〜29にまとめた「Forza Motorsport 7」(以下,Forza 7)だが,グラフィックスAPIにDirectX 12を採用していることもあってか,i7-4790K+GTX 780はまったくプレイできないレベルだ。3840×2160ドット条件では実行すらできなかったので,スコアをN/Aとしている。
 i7-6700K+GTX 980ならプレイはできるが,4Gamerで合格ラインとする最小60fps,平均70fpsのラインを超えてくるのはCY-IC6Z37A-IWTFだけである。

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最大消費電力は350〜360W程度か。ケース内のエアフローはさすがに優秀


 CY-IC6Z37A-IWTFの消費電力はどの程度なのか。ログの取得が可能なワットチェッカー「Watts up? PRO」を用い,システム全体の消費電力で比較を行ってみたい。
 テストにあたっては,ゲーム用途を想定し,無操作時にもディスプレイの電源がオフにならないよう指定したうえで,OSの起動後30分放置した時点を「アイドル時」,各アプリケーションベンチマークを実行したとき,最も高い消費電力値を記録した時点を,タイトルごとの実行時とすることにした。

 ここであらかじめお断りしておくと,i7-6700K+GTX 980とi7-4790K+GTX 780のテストでは電源ユニットにSilverStone Technology製の「SST-ST1200-G Evolution」を用いている。本来なら,CY-IC6Z37A-IWTFと同じ,つまりは650W前後の定格容量を持つ3年前および5年前の電源ユニットを用意すべきなのだが,それができていないので,消費電力の横並び比較にあまり意味はない。今回はあくまでもCY-IC6Z37A-IWTFの消費電力を把握する程度に留めてもらえればと思う。

 というわけで,結果はグラフ30のとおり。CY-IC6Z37A-IWTFの最大消費電力はおおむね350〜360Wといったところである。CY-IC6Z37A-IWTFは定格650Wの電源ユニットを搭載しているので,かなり余裕を持った設計ということになるだろう。ユーザーが将来的にストレージを追加したり,それこそ数年後にグラフィックスカードを交換したりしても,そう簡単には容量不足にならないようにという配慮なのだろう。

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 CPUとGPUの温度も確認しておきたい。Time Spyの30分間連続実行時点を「高負荷時」とし,アイドル時ともども,「HWMonitor」(Version 1.35)からCPUおよびGPUの温度を取得した結果がグラフ31,32だ。テストにあたってCY-IC6Z37A-IWTFは室温24℃環境の机上に置き,比較対象のシステムはPCケースに組み込まず,いわゆるバラック状態で同じ場所に置いている。
 なお,比較対象のi7-6700K+GTX 980では,CPUクーラーにIntel製「TS15A」を利用。一方のi7-4790K+GTX 780ではi7-4790の製品ボックス付属のクーラーを用いた。

 まずCPUの最大温度から見ていくと,CY-IC6Z37A-IWTFの高負荷時における78℃というスコアは立派。光るケースファン×6とCPUクーラーの虎徹 Mark IIが,十分に冷却性能を発揮できているということなのだろう。アイドル時においても,CY-IC6Z37A-IWTFは34℃と低いスコアを示しており,CPUの冷却に問題は見られない。

 一方のGPUの最大温度だが,CY-IC6Z37A-IWTFのアイドル時に着目してほしい。CY-IC6Z37A-IWTFが採用しているグラフィックスカードのROG STRIX-GTX1080-A8G-GAMINGは,アイドル時にファンの回転を停止する機能を有している。つまり,CY-IC6Z37A-IWTFはGPUクーラーのファンが停止しているにも関わらず,39℃という低い温度を実現しているのだ。底面吸気する3連ファンがグラフィックスカードの冷却に寄与しているということなのだろう。なのでおそらく,BTO標準構成の場合,アイドル時の温度は若干上がるのではないかとも推測している。

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 最後にCY-IC6Z37A-IWTFの動作音だが,筆者の主観となることを断ったうえで述べると,その静音性は良好だ。6基ものケースファンを備えてはいるが,それらの動作音は小さく,うるさいと感じることはテストを通じて一度もなかった。これだけのスペックを備えながら,動作音が抑えられている点は評価してよい。


バランスは欠くものの,尖った魅力があるCY-IC6Z37A-IWTF


 CY-IC6Z37A-IWTFの仕様や性能を細かく見てきたが,あらためて,良いところと残念なところ,人によって評価が割れるであろうところを以下のとおりまとめてみた。

良いところ
  • メンテナンスしやすい筐体設計
  • 安定性および信頼性の向上に努めた仕様
  • 高解像度でも十分快適にプレイできる性能の高さ
  • ケース内のエアフローによる冷却効果のよさ
  • 静音性の高さ

残念なところ
  • BTO標準構成で512GBしかないストレージ容量
  • ファンの風がほぼ当たらない3.5インチシャドウベイ
  • ゲーム用としては貧弱なオンボードサウンド

人によって評価が割れるであろうところ
  • ターゲット解像度が1920×1080ドットであればオーバースペック気味な3D性能
  • 派手なLEDイルミネーション
  • 光学ドライブ非搭載
  • 前面ではなく天面部にある追加インタフェース

自作PC市場で実績のあるパーツを使っているためか,製品には標準で「採用したパーツ」の製品ボックスが付属する
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 CY-IC6Z37A-IWTFが必要になってくるのは2560×1440ドット以上の解像度でゲームをプレイしたい場合ということになる。そういう環境を用意できるのであれば,エントリークラスにしては信頼性を追求したマザーボードを採用し,かつ十二分な冷却能力のある筐体内エアフローを組み合わせてある本機は,数時間のゲームプレイを長期的に行っていくのに堪えるマシンとして,期待に応えてくれるだろう。性能の割に動作音が極めて小さいのもいい。

 一方,今回の構成で27万8770円(税込),BTO標準構成でも26万9800円(税込)するPCで,ストレージ容量が512GBというのはさすがに心許ない。ストレージを追加するにしても,3.5インチシャドウベイの冷却がほとんど考えられていない点は気になるところだ。また,ストレージ以外だと,ゲーマー向けモデルとして貧弱なオンボードサウンド機能も,PC全体のコストからすれば看過できない弱点ということになると思う。
 また,光学ドライブ非搭載で,後から取り付ける場所すらないのは,「PCゲームのほとんどは配信になった」とはいえ,不安に思う人がいても不思議ではない。

 3年前や5年前のゲーマー向けデスクトップPCから買い換える先として,CY-IC6Z37A-IWTFの持つ3D性能は,組み合わせるディスプレイ次第で過剰となってしまうほどに高い。その意味では,CPUとGPUの性能をとことん重視しつつも,ストレージやサウンドは後から自分でなんとかできるような人で,かつ,エントリークラスという価格帯で安定性や信頼性を追求したマザーボードゆえ,機能面では一段落ちる仕様であることを理解して使えるような人が,CY-IC6Z37A-IWTFのターゲットとなるのではなかろうか。

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 「バランスよくまとまったスペック」とは言えないものの,その分,見た目や3D性能に尖った魅力があるので,そこに惹かれたのであれば選択肢として考慮に値するはずだ。

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  • 関連タイトル:

    arkhive(旧称CROYDON・GOUGER)

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