2011年に発売されるシリーズ最新作，「Ghost Recon: Future Soldier」とは，どのようなゲームなのか

　2010年2月の開発発表以来，画面写真を含めてあまり情報が出てこなかったUbisoft Entertainmentの「Tom Clancy's Ghost Recon: Future Soldier」（PC/PlayStation 3/Xbox 360）。Ubisoftの看板であるトム・クランシーものの一つで，Ghost Reconシリーズの最新作となる本作の発売日が， 2011年になると発表された。
　これは，UbisoftのCEOであるYves Guillemot氏が語ったもので，また，Ghost Reconシリーズのシニアコミュニティマネージャーを務めるKimi Matsuzaki氏も，「発売は2011年前半になります。ゲームを作り込む時間ができました」というコメントをTwitterに書き込んでいる。

「Tom Clancy's Ghost Recon: Future Soldier」公式サイト

　近未来兵器を駆使して戦うアクションが魅力的なGhost Reconシリーズだが，現在のところ公式サイトには，実写によるティザームービーと壁紙，そしてニュースがある程度で，いまだにゲームの詳細はよく分からない。
　ちなみに掲載されているムービー，短編アニメ部門でアカデミー賞を受賞した監督を起用したというもので，光学迷彩やロボット兵器などが登場して戦う様子が実にカッコいい。一見の価値ありだ。

　そんな情報の少ない本作だが，リリースされたばかりの「Tom Clancy's Splinter Cell: Convictionn」のXbox 360版に“βテストへのお誘いパンフ”が入っているのを発見した。あおり文句を，ちょっと訳してみよう，

　「Ghost Reconのメンバーとして，あなたは未来の兵士にふさわしいパワーや適応力，そして認識力を備えることになります。戦術に精通し，兵器の知識を身につけ，いかなるときでも正確な判断を下せるあなたは，ほかの部隊ではできないミッションを託されるでしょう。現代においては，まだプロトタイプでしかない最新兵器で武装したあなたは，まさに“歩くF-16戦闘機”。世界中のハイリスクな戦地に送り込まれ，与えられた目標に向かってミッションを遂行していくのです」

　「歩くF-16戦闘機」がいい感じだが，この文句に続いて，いくつかの情報がリストアップされている。それによると，ストーリーの中心は，ロシアを本拠にした過激組織との戦いで，ロシアのほかにノルウェーなどの国々に潜入することになるようだ。
　また，ボタン一つで周囲の仲間とフォーメーションを組んで連携できるという新システム“Neural Cooporation”（脳波協力）や，姿を消せる“カメレオンスーツ”，そして肩に装着された“個人用迫撃砲”など，奇抜なシステムが紹介されている。

　さらに，マルチプレイモードの情報もあり，本作では8人対8人の対人戦を，四つのキャラクタークラスを使って楽しめるという。PC，PlayStation 3，Xbox 360のほか，Wii，ニンテンドーDS，PSPでのリリースも予定されているという本作だが，残念ながらPCに関しては「マルチプレイモードをパワーアップさせるため，ほかよりも遅れて発売される」というウワサもある。近未来戦闘ファンは，続報をお楽しみに。