プレイレポート
“BLiTZ”をはじめとしたプレイフィールを確認できる,「戦場のヴァルキュリア2 ガリア王立士官学校」体験版のプレイレポートを掲載
本作は,タイトルから分かるとおり,PlayStation 3用ソフトとして2008年に発売された“アクティブ”シミュレーションRPG「戦場のヴァルキュリア」の続編だ。なお,「戦場のヴァルキュリア」は2009年4月から7か月間にわたってテレビアニメ化もされている。
前作「戦場のヴァルキュリア」は,戦争というテーマをしっかりと描いたストーリー,あたたかみのあるグラフィックスで描かれた個性豊かなキャラクター達,そしてシミュレーションRPGと三人称シューティング(TPS)を融合させた“BLiTZ”(ブリッツ)と呼ばれる独自の戦闘システムが好評を博したタイトルだ。
なお,本作の概要については,「こちら」の記事に詳しいので,併せて目を通してほしい。
ちなみに前作では,本を読むように物語を進める“ブックモード”も特徴だったが,これまでに公開された情報では,ブックモードが継承されているかどうかは不明だ。
少々前置きが長くなってしまったが,ここからは「戦場のヴァルキュリア2」体験版を,プレイした感想を交えて紹介しよう。
あらゆる局面に合わせて自由な戦略が練られる“BLiTZ”の面白さは健在。まずは体験版でその魅力をチェック
なお本作の戦闘をざっくりと説明すると,基本は自軍/敵軍の交互ターン制で,自軍のターンになるごとに一定量コマンドポイント(CP)が供給され,CPの数だけユニットを動かせるという仕組みだ。
冒頭で「シミュレーションRPGと三人称シューティング(TPS)を融合」と書いたが,どのあたりがTPSっぽいかというと,ユニットの移動と行動の決定である。
ミッション中,行動ユニット選択画面では,地図状の戦闘マップを真上から見下ろす形で,行動するユニットを決定すると三人称視点に切り替わる。
ここからの操作は,アナログパッドでキャラクターを移動,十字キーでカメラ視点変更といったように,アクションゲームのようになる。そして武器を構えて照準をつけ,攻撃をするという手順だ。また,マップ内にある障害物の陰に隠れるなど,地形を利用した戦術も重要になってくる。
「こちら」と「こちら」の記事では,ミッションにおける新要素「エリア攻略」「モラル」を含めて,その流れを紹介しているので,併せてご覧あれ。
まず,ブリーフィング画面で出撃させるキャラを選んでマップ内(の定位置)に配置する。体験版で選べるユニットは9人で,それぞれ「偵察兵」「突撃兵」「対戦車兵」「支援兵」「狙撃兵」といった兵科(クラス)に分かれており,ミッションでの役割もそれぞれ異なる。兵科の能力に合わせて,適材適所でマップ配置をしていくことが重要なのだ。
操作時はセミリアルタイムで進行するため,緊張感の高いものになっている。移動中に敵に発見されると攻撃されるし,ぼーっとしていると攻撃を受け続けてあっという間に倒されてしまう。武器を構えて照準をつけている間は時間が止まる(=敵の攻撃が止む)ので,困ったときはとりあえず武器を構えるといいだろう。
グラフィックスの解像度こそ違えど,障害物に隠れながら交戦したり敵を狙い撃つ感張感など,“BLiTZ”の良さはしっかりと再現されているという印象を受けた。また個人的には,前作でも印象深かった漫画のような文字による擬音表現の演出が健在だったのも嬉しいところ。
体験版には,戦車の改造や新兵科の“技甲兵”,そして兵科の育成といったやり込み要素,そして本作のもう一つの要ともいえる士官学校での“ドラマ”の部分は収録されていないが,それでも本作の魅力の一部は垣間見られるだろう。
本作の発売日は2010年1月21日と,もうしばらく先にはなるが,本作に興味を持った人は,まず体験版をダウンロードしてプレイしてみてほしい。
「戦場のヴァルキュリア2 ガリア王立士官学校」公式サイト
- 関連タイトル:
戦場のヴァルキュリア2 ガリア王立士官学校
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