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「DUST 514」の戦闘シーンが「EVE FANFEST 2012」で初のお披露目。EVE Onlineファンも納得のフィーチャーとは
EVE FANFESTは,その名前から想像がつくとおり,SF MMORPG「EVE Online」のファンイベントで,EVE Onlineにまつわるさまざまな催しが,3日間みっちりと行われている。その初日である3月22日に,CCPが上海のスタジオで開発を進めるPlayStation 3用FPS「DUST 514」のプレゼンテーションが行われた。
EVE Onlineのファンイベントで別のゲームの話をするのもどうかと思うかもしれないが,実はそういうわけでもない。というのも,EVE OnlineとDUST 514は同じ世界を描いているゲームで,お互いに深く連携しているため,DUST 514の動向が気になるEVE Onlineファンも少なくないのだ。
プレゼンテーションは,DUST 514のエグゼクティブプロデューサー Brandon Laurino氏と,クリエイティブディレクターのAtli Mar Sveinsson氏によるデモプレイを中心に進められ,最初に紹介されたのはウォールームだ。
これはいわゆるロビーにあたるもので,戦闘が始まる前にほかのプレイヤー(EVE Onlineのプレイヤーを含む)と作戦を練ったり,キャラクターの装備やスキルなどを調整したりできる。また,現状では実装されていなかったがショップもあり,武器や衣装などの購入が可能だ。ショップではEVE Onlineの通貨でもあるISKが使えるだけでなく,PlayStation Storeを利用して,リアルマネーでもアイテムを購入できる。
ちなみに,「ISKで売られるもののほうが種類が多い」とLaurino氏が発言すると会場は歓声に包まれ,大きな拍手が巻き起こった。つまりDUST 514は,基本料金無料のアイテム課金制というビジネスモデルになっているのだが,プレイの仕方によってはほとんどリアルマネーを使わずに楽しめるという意味だ。ただし,DUST 514では戦車などの乗り物も購入できるのだが,戦闘中に破壊されてしまうと新たに買い直す必要がある。
今回披露されたのは敵勢力のMCC(空中母艦)を破壊するというゲームモードだ。MCCを破壊するためには地上に複数ある拠点を制圧し,敵母艦のシールドを無効化する必要がある。味方のMCCは基本的に自軍の動きに合わせて移動し,各プレイヤーがオーダーした武器や乗り物などを提供してくれる。
ときおり冗談をはさみつつも順調にゲームを進めていく2人だったが,敵の拠点を前にして,その攻撃の激しさによって足が止まった。そこにEVE Onlineのクリエイティブディレクター Torfi Frans Olafsson氏らが現れ,Laurino氏とSveinsson氏の助っ人を買って出た。といっても直接戦場に降り立つわけではなく,衛星軌道上から敵拠点への援護射撃を行ったのだ。そのタイミングでステージのスクリーンは4分割され,EVE OnlineとDUST 514の画面両方がまとめて映し出された。
通常のプレイであれば,ウォールームで事前に援護の相談などをしておくわけだが,今回は同じイベントステージでのプレイということで,口頭で敵拠点の座標が伝えられた。EVE Onlineの画面では戦艦からレーザーのようなものが線香花火程度の輝き具合で射出されたが,DUST 514側では大爆発が起き,拠点にいる敵は一網打尽にされた。援護射撃後は,壊滅状態となった敵拠点に乗り込み制圧に成功。無事に勝利してデモプレイは終了した。
今回のプレゼンテーションでは,DUST 514でできることがざっくりと紹介された。EVE Onlineとの連携具合も垣間見られたわけだが,DUST 514での戦闘がEVE Onlineにどのように影響するのかなどはまだはっきりしていない。というのも,現在はクローズドβテストの段階であり,EVE FANFEST 2012でもファンと開発者が意見を交わす場などが設けられているので,これから調整が加えられていく部分が多いと思われる。2012年内にサービスが始まることが発表されているだけに,近いうちにさらなる情報公開が行われるだろう。
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DUST 514
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EVE Online
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