Paradox Interactiveの新作ストラテジーゲーム「Victoria II」のデモ版を4GamerにUpした。
　19世紀初頭から20世紀半ばにかけての激動の時代，プレイヤーは一国の指導者となり，自らの国の発展を目指すことになる。選択できる国や地域は，全世界の200以上にもおよぶ，まさに地球規模のストラテジーゲームだ。あの「ヨーロッパユニバーサリス」や「ハーツ オブ アイアン」といった，硬派なストラテジーを送り出してきた同社が放つシリーズ最新作だ。


　このデモ版では，チュートリアルモードとシングルプレイキャンペーンの一部がプレイできる。
　チュートリアルでは1836年のベルギーを舞台に，ゲームの基本的な事柄から詳細なプレイにいたるまでのハウツーを，初級，中級，上級の3つのカテゴリーに分けて学べる。テキストが多めのチュートリアルなので，英語の苦手な人は読み進めるのに一苦労しそうだが，本作を始めてプレイするという人は，ゲームの基礎となる初級編だけでも目を通しておこう。

　シングルプレイキャンペーンでは，プレイヤーが選択できる国はアメリカのみ，さらに期間も1836年から1851年までの15年間という制限が設けられている。当時のアメリカは，メキシコからの独立を宣言していたテキサスの領有をめぐって，メキシコとの間に不穏な空気が漂っている頃で，史実では1846年には戦争となっているほど両国の間は緊張していた。
　ゲームでも，アメリカとメキシコの間にテキサスが独立国家として存在しており，このテキサスを巡るメキシコとの駆け引きが楽しめる。戦争を吹っかけて攻め取ってしまうも良し，同盟を結んで関係改善を図るも良しと，すべてはプレイヤーの考え次第だ。ゲームはリアルタイムで進んでいくため，アメリカのように領土の広い国はすべてを把握するだけでも大変だが，適宜ゲームにポーズをかけつつじっくりと頭を使って進めるといいだろう。



　本作では，政治，経済，外交，軍事といった国家運営のすべてをプレイヤーが一手に引き受けなければならないため，随時入ってくる情報を整理するだけでも一苦労。ただ，さすがにストラテジーゲームを十八番とする開発チームが手がける新作だけに，膨大で緻密なデータがびっしりと詰まった，やり応えのあるゲームとなっている。それだけにプレイする人を選ぶことにはなるが，好きな人にはたまらない魅力を持ったゲームであるのは間違いないだろう。

「Victoria II」公式サイト

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