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AMD,秋葉原のイベントでGPU製品をプッシュ。「グランツーリスモ5より,PC版DiRT 2のほうがグラフィックスは上」
イベントは全般的に,AMD製GPUやCPUの特徴を「実際にどう活用するか」という側面からまんべんなく伝えるものだったが,いくつかグラフィックス関連の重要なアップデートや,気になる発言があったので,今回はそのあたりに絞って紹介してみたいと思う。
GPUとCPUの「活用」にフォーカスしたイベント
GPUに関する強気な発言もちらほらと
DirectX 11をサポートしたDiRT 2は,テッセレーションにより,パフォーマンスを犠牲にすることなく,極めてリアルなグラフィックスを実現していると述べたうえで,「(PlayStation 3向けにタイムトライアルチャレンジがリリースされた)『グランツーリスモ5』よりも,アンチエイリアシングが効く分,DiRT 2のほうがグラフィックスは優れている」とアピールしていた。
このほか,イベント恒例“兄貴のロードマップ”では,「AMD 2009 Financial Analyst Day」の内容を簡潔にまとめたスライドが以下のとおり示された。
ポイントは,ざっと以下のとおりだ。
- ノートPC向けの単体GPU,ATI Mobility Radeon HD 5000シリーズが2010年の年明け早々に登場する
- 2010年には,ノートPC向けにTDP(Thermal Design Power)45W以下のクアッドコア/トリプルコアCPUが投入される
- 「従来のPhenom IIとはまったく違うダイを使った」(土居氏)6コアCPU,「Thuban(サーバン,開発コードネーム)が投入される。最終的にはマザーボードメーカー次第だが,技術的には既存のAM3マザーボードで利用可能
- AMD 8シリーズチップセットがデスクトップPC市場に投入される。サウスブリッジがAMD 8シリーズ世代となり,SATA 6Gbpsのサポートなどが追加されるが,AMD 7からそれほど大きな違いはない
- 2011年には,完全な新アーキテクチャとなる「Bulldozer」(ブルドーザ,開発コードネーム)が登場。ノートPC向けには,CPUとGPUを一つのダイに統合したFusion CPU(=APU),「Llano」(ラノ,同)が登場する
2011年に大幅なアーキテクチャ刷新を控えるAMD。来年は基本的に,今回名前が挙がった製品と,ATI Radeon HD 5000シリーズの下位モデルで乗り切るしかないだけに,「ぜひ信じてほしい」という土居氏の呼びかけは,実のところ,相当に重そうだ。2010年,AMD,そして日本AMDが,どういうメッセージを発していくのか,今後も注目して見守っていきたい。
会場で見つけたもの
AMD製チップセットを採用し,スライド式のデュアルディスプレイを採用した工人舎とオンキヨーのノートPC。来場者の注目度は高かった |
Cooler Master製PCケース「HAF 922」のATI Radeonモデルも展示されていた。鮮やかな赤と黒のコントラストがいい感じだ |
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ATI Radeon HD 5900
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ATI Radeon HD 5800
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ATI Radeon HD 5700
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ATI Mobility Radeon HD 5000
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AMD FX(Zambezi)
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AMD A-Series(Llano)
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(C)2009 Advanced Micro Devices, Inc.
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