プレイレポート
マーカスの過去やカーマイン(長兄)の活躍が圧倒的なスケールで描かれるシリーズ最終章。「Gears of War 3」キャンペーンモードのメディア体験会レポートをムービーと共にお届け
そんな中,日本マイクロソフトはソフトの発売に先駆け,本作キャンペーンモードのメディア向け体験会を実施した。本稿ではそのプレイレポートを,最新のプレイムービーと共にお届けしよう。
「Gears of War 3」公式サイト
新たなる敵“ランベント”の脅威
ついにデルタ部隊は最後の戦いへ
ゲームは,前作で人類最後の砦が水没してから18か月後,巨大戦艦“レイヴンズ・ネスト”の上で,マーカスが死んだはずの父アダム・フェニックスからのメッセージを受け取るところから始まる。
それからほどなくして,レイヴンズ・ネストは敵の襲撃を受けるのだが,ここで現れたのは宿敵ローカストではなく,前作でも登場した第3勢力であるローカストの変種“ランベント”だった。
人類,ローカスト,そしてランベントによる三つ巴の戦いが描かれている本作だが,Act.1では主に,人類とランベントとの激しい戦闘が展開される。ランベントは,従来作でプレイヤーを苦しめた発光型レッチのように,絶命時に爆発するという特性を備えており,さらに戦闘中に変異してパワーアップするという厄介なタイプも確認できた。そのほか,無数のランベントを生み出す“ランベントストーク”や,“リヴァイアサン”と呼ばれる巨大なクリーチャーも登場し,初っ端から出し惜しみなしのド派手な展開で,プレイヤーのハートを震わせてくれる。
基本的な戦闘システムについては従来作を踏襲しており,大きな変化はないが,Co-opモードで4人同時プレイが可能になったのと,戦闘不能時にボタンを連打することで,素早く這って逃げられるようになったことで,キャラクターの生存率は高まっている印象だ。
ただし,今回登場するランベントの中には,非常にタフで強烈な一撃を繰り出す大型種がおり,ワンマンプレイに走りすぎると死亡率がグンと跳ね上がる。体験会でも,一度それでゲームオーバーになってしまったので,前作以上に仲間の行動に気を配る必要があるだろう。
なお,本作では敵をマーキングする機能も追加されているので,乱戦時には危険な敵から片付けるよう味方に指示を出していけば,より戦いを上手く運べるはずだ。
これはロケットランチャーとガトリングガンを装備しており,プレイヤーが搭乗することで直接操縦できる。その火力は圧倒的で,シルバーバックに乗ってリヴァイアサンに挑むシーンは非常にエキサイティングだった。ちなみに,搭乗できるマシンはシルバーバックだけではなく,物資の運搬に使用される作業用の“パワーローダー”も登場する。作業用とはいえその馬力は凄まじく,荷物を抱えたまま強烈な蹴りで敵を粉砕したり,障害物を吹っ飛ばしたりすることが可能だ。
そしてもうひとつ,Act.1の特徴として,コールの過去について掘り下げが行われている点が挙げられる。ネタバレは避けたいので,詳しくはゲームをプレイしてのお楽しみだが,スラッシュボールのスター選手だった彼が,その能力を生かして大活躍するシーンは必見だ。
また,シリーズを通しての人気キャラクターであるカーマインについても特筆しておこう。1作目,2作目と続けて弟を失っている彼だが,本作でも銃弾が頭をカスめるなど,プレイヤーをハラハラさせるようなシーンが度々ある。果たして彼は,カーマインブラザーズ最後の生き残りとなれるのか……その点についても注目していきたいところだ。
TPSというジャンルは基本システムが完成されているだけに,シリーズを重ねるごとにマンネリ化が懸念されるが,本作に関して言うならばそれは杞憂である。1作目をプレイしたときと変わらぬ,いや,それ以上の興奮をプレイヤーに与えてくれるだろう。
ちなみに,Act.1をクリアするのにかかった時間は約2時間だったが,面白さのあまり,どのメディアも終始無言でプレイに没頭していたのが非常に印象的だった。完成度の高いゲームを真剣に遊ぶと,ゲーマーって黙っちゃうんですよね……。ともあれシリーズファンは,このGears of Warの最終章が発売される日を,期待して待っていてほしい。
「Gears of War 3」公式サイト
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