プレイレポート
「タイムトラベラーズ」では,2031年4月28日の東京を舞台に,5人の男女の群像劇が描かれる――初プレイアブル出展の試遊レポートを掲載
「タイムトラベラーズ」は,かつて「428 〜封鎖された渋谷で〜」(PS3 / PSP / Wii)などを手がけたイシイジロウ氏がディレクターを務めている作品だ。本稿では,本作の試遊版をプレイしたインプレッションをお伝えしよう。なお本作は,2012年内にニンテンドー3DS,PS Vita,PSPの3機種で同時発売が予定されている。
「タイムトラベラーズ」公式サイト
本作の舞台となるのは,2031年4月28日の東京。謎の現象“ロストホール”の被害から復興中の東京において,5人の男女の群像劇が描かれ,さらにタイムトラベルという要素が絡んでくる作品だ。イシイ氏が手がけた作品のファンであれば,“4月28日”“群像劇”というキーワードだけでも気になってくるところだろう。
本作は,上画面にドラマシーンが表示され,下画面にはテキストが表示されるというスタイルで,ノベル形式のアドベンチャーゲームを,よりドラマ寄りにしたような感じ。また,ゲーム全編がフルモーション&フルボイスのドラマシーンで構成されている。発表会でのイシイ氏の説明によれば,これは試遊版に限ったことではなく,製品版でもそのままのコンセプトで完成させることを目指しているそうである。
会話の中でみことが「キスしない?」と聞いてくると,「キスする」「キスしない」の二択が表示される。選択肢には残り時間がカウントダウンで表示されたため,筆者は急いで「キスする」を選んだのだが――その先は,あえて書くのは伏せておこう。16日に会場を訪れる予定の人は,ぜひプレイして確認してほしい。
ヤンキーの立ち去ったあと,ルサンチ☆マンの携帯電話に,デートの約束をしている彼女から,「話したいことがあるの」という文面のメールが入る……という感じだ。
ここでは,テレビ局の編集室らしき部屋に,突如,見るからに屈強な巨漢が侵入してくるシーンから始まる。
主人公の一人である雛と一緒にいた男がえり首を掴まれ,投げ飛ばされそうになった瞬間,「ボタンを押して攻撃をかわせ」とメッセージが表示された。
ここでボタン入力に失敗すると,雛は攻撃を受けて倒れてしまう。彼女に向かって巨漢の腕がゆっくりと迫る――といったところでビデオテープの巻き戻しのようなエフェクトがかかり,「TIME STOP」と表示された。
そしてボタンを押すと,「TIME TRAVEL」の表示とともに,巨漢の襲撃シーンから再挑戦となった。どうやら,この「TIME STOP」が,本作の特徴的なシステムの一つであるようだ。
ニンテンドー3DS版ではドラマシーンをすべて裸眼立体視で楽しめるようになっている。巨漢が襲いかかってくるシーンなどでは,画面手前に巨漢の腕が伸びてくるように感じられるなど,3D立体視を生かした演出も見受けられた。PSP版やPS Vita版でも,それぞれハードの特徴を生かした演出がなされるのかは,今後の情報公開を待ちたいところ。
また,本作のテーマであるタイムトラベルに関連した機能として「TIME STOP」が登場したが,これがどのように物語の進行に影響するのか,また“時を止める”以外にもタイムトラベルでどのような要素が用意されるかも気になるところ。
イシイ氏が手がける作品だけに,我々の想像もつかないような“仕掛け”がまだまだ待ち受けていることに期待したい。
「タイムトラベラーズ」公式サイト
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(C)2012 LEVEL-5 Inc.
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