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「World of Tanks」日本最強の座に輝いたのはYOKOHAMA SHARKS。JAPAN PREMIER LEAGUE 決勝戦レポート
JAPAN PREMIER LEAGUEは,2022年にスタートした日本独自の「WoT」のリーグ戦だ。直近のシーズン戦ランク上位者,過去成績,指揮経験などの総合力で運営から推薦されたプレイヤー,ドラフト会議で選ばれた選手たちが,全国5エリア6チームにわかれて対決。この日行われた決勝戦では,全6チームによる総当たり戦のグループリーグ,上位4チームによるプレイオフステージを勝ち抜いてきたOSAKA KRAKENSとYOKOHAMA SHARKSが激突した。両チームの所属選手は以下の通り。
OSAKA KRAKENS
・youhey_k
・morichan
・Masuzu_Natsukawa
・masa
・Airyu
・ontan
・akatsukiNW
YOKOHAMA SHARKS
・finn
・Reques
・PonSkwi
・AllyTank
・syachi
・NaKar
・nano
※敬称略。試合には各チーム5名ずつ出場。2名は補欠選手
決勝戦1試合目は,OSAKA KRAKENSが攻撃側,YOKOHAMA SHARKSが防衛側でスタート。序盤はマップ北側の岩場に陣取るYOKOHAMA SHARKSを,先に発見したOSAKA KRAKENSの2両が先制攻撃を加えてダメージを奪う。その攻防とほぼ同時に,OSAKA KRAKENSの残る3両は北西側から回り込み,両チームの車両がぶつかるほどの近距離戦に持ち込む。
意表を突かれたように見えたYOKOHAMA SHARKSだったが,前線にいた選手たちは冷静に対処し,PonSkwi選手の犠牲と引きかえに,OSAKA KRAKENSのyouhey_k選手とMasuzu_Natsukawa選手の撃破に成功する。数的優位を作り出したYOKOHAMA SHARKSがそのまま押し切り,下馬評では有利と目されていたOSAKA KRAKENSの出鼻を挫くことに成功した。
攻守が入れ替わった2試合目は,両チームが索敵のために散開した開始1〜2分ほどの間に起きた小競り合いで,OSAKA KRAKENSの4両がわずかではあるがダメージを負い,耐久値差がつく。その後は数分間,両軍ともにポジションの修正を重視する凪の状態に入るが,残り3分を切るとYOKOHAMA SHARKSの4両が,マップの北側でOSAKA KRAKENSを複数引きつけているAllyTank選手のMausを残して南側のフラッグ付近に集結し,エリア占拠での勝利を目指す。
しかし,相手の企みに気づいたOSAKA KRAKENSが3方向から集中砲火をあびせ,手早く3両を撃破。残った1両はMasuzu_Natsukawa選手,Airyu選手が挟み込んでトドメを刺した。YOKOHAMA SHARKSの奇襲を退けたOSAKA KRAKENSが勝利し,イーブンに戻した。
SAND RIVERからTUNDRAに戦場を移して行われた3試合目は,残り4分までは両チームともに大きなダメージは入らない静かな展開となる。試合が大きく動いたのは,残り3分を切ってから。OSAKA KRAKENSのMasuzu_Natsukawa選手,masa選手が,ややダメージが蓄積していたReques選手に急接近。この動きに端を発し,各所で砲撃が飛び交いだし,両軍どちらも次々と被弾していく。
先制攻撃を受けダメージが蓄積していたYOKOHAMA SHARKSがジリジリと追いつめられる展開のなか,残り30秒というところでただ一人残ったPonSkwi選手もOSAKA KRAKENSの3両に囲まれてしまう。
しかし防衛側だったPonSkwi選手は,時間いっぱいまで全速力で逃げ続ける作戦に出る。1発の被弾で撃破されるほど耐久値を削られてしまうが,最後は眼前に立ちはだかる敵1両を破壊しつつ,30秒の逃げ切りに成功。YOKOHAMA SHARKSに2勝目をもたらした。
4試合目は両チーム4両ずつ,計8両がマップ南でにらみ合う形で開幕。しかし2分ほど経過すると,攻撃側のYOKOHAMA SHARKSはマップ北に斥候へ出していた味方も呼び戻しつつ,正面突破を仕掛けることを選択した。
その後はYOKOHAMA SHARKSがやや有利な状態が維持されたまま,お互いに戦場で動ける戦車が減っていく。そして最後は,ほぼ無傷のReques選手と,耐久値を約半分まで減らされたKranvagnに乗るMasuzu_Natsukawa選手の一騎打ちに。残り耐久値3まで粘るMasuzu_Natsukawa選手だったが,砲塔を突き刺せそうな位置まで肉薄したReques選手が仕留めて決着。YOKOHAMA SHARKSが優勝へ王手をかけた。
戦場をGHOST TOWNに移し,OSAKA KRAKENSが攻撃側,YOKOHAMA SHARKSが防衛側で行われた5試合目。マップ中央に重量級の戦車3両を陣取らせたYOKOHAMA SHARKSに対し,OSAKA KRAKENSは正面で対峙しているように見せかけて,2両を街の外へ走らせ挟撃を狙う作戦を取る。
成功するかと思えた策だったが,市街地へ進入するころになると,AllyTank選手と遭遇し,作戦が露見する。OSAKA KRAKENSにとって,厳しい戦況へと変化してしまった。
そしてAllyTank選手に発見された2両は,YOKOHAMA SHARKSの主力が待ち構えるマップ中央に誘い込まれ,OSAKA KRAKENSが圧倒的に不利な状況で本格的な撃ち合いが始まった。
数的にも位置関係的にもYOKOHAMA SHARKSが優位な状況では,決勝大会まで全勝で駆け上がってきたOSAKA KRAKENSの面々をもってしても為す術は無い。各選手,散会して包囲からは抜け出すものの,逃げた先でも挟撃を受けて撃破される展開に。
最後まで生き残ったAiry選手が1両撃破して一矢報いるも,終わってみればYOKOHAMA SHARKSが4両生き残る圧勝で決着。YOKOHAMA SHARKSが「WoT」日本最強チームの称号と,優勝賞金50万円を手にした。
なおJAPAN PREMIER LEAGUEで行われたすべての試合は,ウォーゲーミングジャパンのTwitchページ(関連リンク)で視聴することが可能だ。決勝までの道のりや,試合のより細かいディテールを知りたい人は,そちらをチェックしてみてほしい。
「World of Tanks」公式サイト
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