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[TGS 2015]EIZO,垂直144Hz対応の27インチIPSディスプレイ「FORIS FS2735」をTGS会場で国内初披露。話題のスマホ連携を試してみた
FS2735は,2015年8月にドイツで開かれた「gamescom 2015」で発表された製品で(関連記事),27インチサイズで解像度2560×1440ドットのIPS液晶パネルの採用と,垂直リフレッシュレート144Hz,AMDのディスプレイ同期技術
日本で初お披露目となったFS2735を,写真を中心にレポートしてみたい。
スマートフォン連携機能を搭載。据え置き型ゲーム機と接続しているときでもディスプレイの設定が可能に
gamescom 2015で明らかにされたFS2735の大きな特徴に,スマートフォンとの連携機能がある。BluetoothでスマートフォンとFS2735をペアリングして,
PCと接続しているときは,Windows用ソフトウェア「G-Ignition」でディスプレイ設定を簡単に調整できるのに対し,据え置き型ゲーム機と接続しているときはできないというのが従来製品の泣きどころだったが,G-Ignition Mobileを使えば,「PlayStation 4やXbox Oneなどと接続してゲームをプレイしているときでも,プロファイルを使ったディスプレイ設定の切り替えを素早く行える」(ブースの説明員)とのことである。
実際にスマートフォンを使ってFS2735の設定を変更する様子を,写真で掲載しよう。ただ,今回で紹介したアプリはまだβ版であるため,UIデザインなどは変わる可能性があるとのことだ。
ちなみに,先ほど名前が出てきたG-Ignitionも,FS2735の登場にあわせて一新される予定となっている。最新版では,EIZOのクラウドサービス「G-Ignition Drive」を通じて,自分の作ったディスプレイ設定をほかのユーザーと共有したり,プロゲーマーの好む設定を適用したりできるようになる予定だ。
既報のとおり,新しいG-Ignitionは,FS2735だけでなく,既存のゲーマー向けFORISシリーズでも利用できるとのことである。
もうひとつ,FS2735の特徴として説明員が挙げていたのは,同社独自の視認性向上技術「Smart Insight」が,垂直リフレッシュレート144Hzの表示でも利用できるという点である。これまでのSmart Insightが対応できるのは垂直リフレッシュレートが60Hzまでだったそうで,これが144Hzに対応したということは,FS2735内部の映像処理回路がそれだけ高速に動作していることを示す。これは大きな進歩だと,説明員は胸を張っていた。
OSD操作部分の分かりにくさは改善を希望したい
手探りでの操作性を向上させるために,EIZOでは初めてというジョイスティック風のOSD操作スティックを採用したそうだが,前面からその位置が確認できないのは,いささか辛そうだ。EIZO社内でも,「操作部の位置に印くらいは入れたほうがいいのでは」という意見もあるそうなので,最終製品では若干のデザイン変更があるかもしれない。まあ,G-IgnitionやG-Ignition Mobileを使えばいいだけの話ではあるのだが。
FS2735の国内発売は,2015年末の予定であるという。「年末商戦には間に合わせたい」そうなので,実機の登場も間近といったところか。2560×1440ドットのIPS液晶パネルで144Hz対応というスペックを持つ製品はいくつか登場しているが,EIZO製ということで,年末商戦におけるゲーマー向け液晶ディスプレイの注目株になることは間違いなさそうだ。
東京ゲームショウ2015に訪れる予定のある人は,EIZOブースに足を運んで,実機を体験してみてほしい。
EIZO 公式Webサイト
4Gamer「東京ゲームショウ2015」特設サイト
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