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デスクトップPC向けCore i9搭載のMSI製モンスターマシン「GT76 Titan」をチェック
4基の空冷ファン+11本のヒートパイプでRTX 2080とデスクトップPC向けCore i9を冷やす
MSIのゲーマー向けノートPCの中でも製品名に「GTxx Titan」と付く製品は,最高の性能を追求したシリーズとなっている。たとえば,前世代に当たる「GT75 Titan」は,GPUにノートPC向け「GeForce RTX 2080」を,CPUには6コア12スレッド対応のノートPC向け「Core i9-8950HK」を採用するというモンスター級のスペックを誇っていた。
新世代のGTシリーズとなるGT76 Titanは,筐体設計を従来モデルから一新。GPUは同じGeForce RTX 2080であるものの(※モデルによってはGeForce RTX 2070やGeForce RTX 2060を搭載する構成もあり),CPUとしてデスクトップPC向けの8コア16スレッド対応「Core i9-9900K」を搭載するという大幅なパワーアップを実現したのだ。
CPU最大動作クロックが5GHz,TDP(Thermal Design Power,
新しいCooler Boost Titanは,高精度に研磨されたヒートシンクと計11本ものヒートパイプを使い,4基の空冷ファンによってCPUとGPUが発する熱を排出するという構造を採用している。以下の写真は,新型Cooler Boost Titanの見本だが,複雑に張り巡らせたヒートパイプと大小4基の空冷ファンがどのように配置されているのかがよく分かる。
展示機を持ち上げてもらって底面を撮影したのが次の写真だが,底面には吸気のため広い開口部が設けられており,メッシュのカバーから内部のCooler Boost Titanがよく見えるようになっていた。これを見るだけでも,いかにGT76 Titanがモンスターであるか想像できるというものだ。
ここまで大胆な筐体設計と冷却機構を採用するゲーマー向けノートPCというのは,なかなかないだろう。とにかく最高の性能を追求しようというMSI設計陣のこだわりを感じる。
それ以外の点も見てみよう。
新しくなったのは内部構造だけではない。たとえば,キーボードもその1つ。従来モデルは矢印キーの[←/↓/→]キーが,ほかのキーよりも1列手前に並んだ変則的なレイアウトを採用していたのに対して,GT76 Titanは,ほかのキーと同じ列に配置が変わったのだ。
なお,キーボードはSteelSeries製で,各キーのカラーLEDの発光色を設定できる点は,従来モデルをそのまま継承している。
ディスプレイには,17.3インチサイズのIPS系液晶パネルを採用。
メモリスロットは4基あり,最大メモリ容量は32GB
これだけ豪勢な仕様を盛り込むと,価格も相応に高価とならざるをえず,最も安価な構成で3800ドル前後,最上位の構成では4900ドル前後にもなるという。国内販売の予定もあるそうだが,想定売価がいくらになるのか,ちょっと恐い気もする。
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