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印刷2019/06/03 11:30

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デスクトップPC向けCore i9搭載のMSI製モンスターマシン「GT76 Titan」をチェック

主会場である南港展覧館で一際大きなブースを展開していたMSI
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 ゲーマー向けPC大手であるMSIは,COMPUTEX TAIPEI 2019でも多数の新型PCを発表していた。そんな中でもとくに注目を集めていたのが,ゲーマー向けノートPCのウルトラハイエンドモデル「GT76 Titan」である。MSIが誇るハイスペックノートPCを,写真を中心に紹介しよう。

GT76 Titan
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4基の空冷ファン+11本のヒートパイプでRTX 2080とデスクトップPC向けCore i9を冷やす


 MSIのゲーマー向けノートPCの中でも製品名に「GTxx Titan」と付く製品は,最高の性能を追求したシリーズとなっている。たとえば,前世代に当たる「GT75 Titan」は,GPUにノートPC向け「GeForce RTX 2080」を,CPUには6コア12スレッド対応のノートPC向け「Core i9-8950HK」を採用するというモンスター級のスペックを誇っていた。
 新世代のGTシリーズとなるGT76 Titanは,筐体設計を従来モデルから一新。GPUは同じGeForce RTX 2080であるものの(※モデルによってはGeForce RTX 2070やGeForce RTX 2060を搭載する構成もあり),CPUとしてデスクトップPC向けの8コア16スレッド対応「Core i9-9900K」を搭載するという大幅なパワーアップを実現したのだ。

 CPU最大動作クロックが5GHz,TDP(Thermal Design Power,熱設計消費電力)は95WにもなるノートPCでは規格外のCore i9-9900Kと,ノートPC向けでは最上位のGPUを搭載するために,MSIは,GTシリーズ用の冷却機構「Cooler Boost Titan」も一新した。
 新しいCooler Boost Titanは,高精度に研磨されたヒートシンクと計11本ものヒートパイプを使い,4基の空冷ファンによってCPUとGPUが発する熱を排出するという構造を採用している。以下の写真は,新型Cooler Boost Titanの見本だが,複雑に張り巡らせたヒートパイプと大小4基の空冷ファンがどのように配置されているのかがよく分かる。

新型Cooler Boost Titanの展示用サンプル。中央にCPU,左脇にGPUを置くようだ。4基の空冷ファンにより,エアフローは従来の2.25倍に達したという
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 展示機を持ち上げてもらって底面を撮影したのが次の写真だが,底面には吸気のため広い開口部が設けられており,メッシュのカバーから内部のCooler Boost Titanがよく見えるようになっていた。これを見るだけでも,いかにGT76 Titanがモンスターであるか想像できるというものだ。

GT76 Titanの底面(左)。底面の半分弱が開口部というのにも驚かされる。底面に細い棒状の構造物が並んでいるのは,強度の確保と吸気のために底面を浮かせるという2つの理由があるようだ。右写真はGT76 Titanの背面で,ほぼ全体が排気孔になっているのが分かる
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 ここまで大胆な筐体設計と冷却機構を採用するゲーマー向けノートPCというのは,なかなかないだろう。とにかく最高の性能を追求しようというMSI設計陣のこだわりを感じる。

 それ以外の点も見てみよう。
 新しくなったのは内部構造だけではない。たとえば,キーボードもその1つ。従来モデルは矢印キーの[←/↓/→]キーが,ほかのキーよりも1列手前に並んだ変則的なレイアウトを採用していたのに対して,GT76 Titanは,ほかのキーと同じ列に配置が変わったのだ。
 なお,キーボードはSteelSeries製で,各キーのカラーLEDの発光色を設定できる点は,従来モデルをそのまま継承している。

SteelSeries製キーボードは,矢印キーの配置が少し変わった(左)。10キーの領域に[→]キーが食い込んだレイアウトは,好みが分かれるかもしれない。筐体の前面および左右側面の下側には,ライン状のカラーLEDを装備している(右)
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GT76 Titanの左側面(左)と右側面(右)。背面が排気孔で占められたので,インタフェース類を左右に分散配置している。とはいえ,側面も後ろ側は排気孔になっているので,筐体が大きいわりに,インタフェース類に使える面積は狭いほうだ
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天板はグレーで,スポーツカーをイメージしたという洒落たものになっている
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 天板のデザインも,スポーツカーを意識したという少し洒落た見た目になった。黒一色だった従来モデルよりも,格段に見た目はよくなっていると思う。

 ディスプレイには,17.3インチサイズのIPS系液晶パネルを採用。解像度1920×1080ドットで垂直リフレッシュレート144Hz対応のものと,解像度3840×2160ドットで60Hz対応の2種類がラインナップされるそうだ。
 メモリスロットは4基あり,最大メモリ容量は32GB×4の128GBにもなる。

 これだけ豪勢な仕様を盛り込むと,価格も相応に高価とならざるをえず,最も安価な構成で3800ドル前後,最上位の構成では4900ドル前後にもなるという。国内販売の予定もあるそうだが,想定売価がいくらになるのか,ちょっと恐い気もする。

こちらはゲーマー向けではなく,クリエイター向けのデスクトップPC「Prestige P100」である。幅が狭く縦長の白い筐体に,金色のドラゴンロゴやカラーLEDのラインが入っていて,非常に上品で見栄えがいい。GeForce RTX 2080 TiとCore i9-9900Kを搭載するハイスペックなPCでもあるので,個性的なデザインのPCを求めるゲーマーにも響く製品ということで紹介した
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MSI日本語公式Webサイト

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