セガゲームスは2019年5月25日,北海道札幌市の「つどーむ」において,
「ファンタシースターオンライン2」(
PC /
PS Vita /
PS4 /
Nintendo Switch,以下「PSO2」)のオフラインイベント
「ファンタシースター感謝祭 2019 札幌会場」を開催した。3月10日より全国5都市6会場を巡るこのイベントも折り返しの3会場目。“EPISODE6”の新情報を中心に,ミニライブなどが行われたイベントの様子をお届けする。
会場となったコミュニティドーム「つどーむ」。この日は気温が30度を越える真夏日だったが,それ以上の熱気を持つ多くのアークスたちがイベントに訪れた |
会場は,軟式野球やサッカーもできる広々としたスペース。来場者は多かったものの,ゆったりとした雰囲気で楽しむことができた |
「A.I.S」スペシャルフォトスポットや物販,「イドラ ファンタシースターサーガ」の設定展示,「PSO2 TCG」のデュエルスペースなど盛りだくさん
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シップごとのスペースが用意されたコミュニケーションエリアでは,ふだんはネットを介するアークスたちが直接交流できる。大きな用紙とペンが用意されているので,イラストやコメントで仲間や「PSO2」に対する思いを寄せ書き風に書くことも
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会場の入口では,イベントのオフィシャルドリンクサプライヤーである,炭酸入りナチュラルミネラルウォーター「ペリエ」が配布されていた。真夏日だけあって,助けられたアークスも多かったようだ |
恒例となった,オープニングでの出演者そろい踏み。「PSO2 STATION!」のメインMCである声優の諏訪彩花さんは今回欠席との事で,代役として同じく声優の長谷川 唯さんが登壇 |
こちらも恒例の中西さんのフリップコーナー。中西さんが提案した「PSO2」新グッズは「白い恋人」ならぬ「白ノ領域の人」
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■「ファンタシースター感謝祭 2019 札幌会場」出演者
・「PSO2 STATION!」番組MC
なすなかにし:那須晃行さん,中西茂樹さん(お笑い芸人)
・同 番組代理MC
長谷川 唯さん(声優)
・「PSO2 アークスライブ!」番組ホスト
会 一太郎さん(声優/落語家)
・総合MC
郡 正夫さん(ナレーター)
・ABT2019実況
モアイ岩下さん(ナレーター)
・ゲストMC
藤本結衣さん(女優)
・ミニライブ
花れんさん(歌手)
・開発ゲスト
吉岡哲生氏 (「PSO2」EPISODE6ディレクター)
後藤功士氏 (「PSO2es」ディレクター)
田中俊太郎氏 (「イドラ ファンタシースターサーガ」プロデューサー)
福山光晴氏 (「PSO2」シリーズ サウンドクリエイター)
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EPISODE6に寄せられた様々な反応
4月24日からスタートした「Stars:EPISODE6」(以下,EPISODE6)では,新クラス
「ファントム」や最高難度
「ウルトラハード(UH)」,フリーフィールド
「超界探索」が実装された。EPISODE6のディレクターを務める吉岡哲生氏からは,
現時点でのユーザーからの反応が紹介され,アップデートの趣旨説明が行われた。
ファントムに関しては
- “クラススキルによって法撃が扱いやすく,サブクラスとしての利便性は高い”ものの,“ロッドに対してPAが見劣りしている(イル・グランツなどの使いやすいテクニックに対し,ファントムのPAが全体的に見劣りしている)”
- “「ファントムシフト」とシフトPAの効果が低い(シフトPAを出すと,通常のPAよりもDPSが落ちてしまう)”
- “「ファントムタイム」「ファントムマーカー」といった一部スキルが扱いづらい(ファントムタイムの効果時間を長くするか,「ファントムタイムフィニッシュ」の威力を強化してほしい。ファントムマーカーが見づらい,起爆が別の相手に当たってしまう)”
といった声が寄せられているという。ファントムについて吉岡氏は,今後も調整を続けていくので,意見を出してほしいとユーザーへ呼びかけた。なお,
シフトPAについては,
威力が低くなる替わりに「ファントムギア」やファントムマーカーが溜まりやすいことをメリットとしていたが,調整意図が伝わりづらかったことがあるため,今後見直しを考えているとのこと。
また,
難度ウルトラハードは,エネミーが強くなって
戦闘時間が長引きやすいのに加え,緊急クエスト「ワイルドイースター2019」においては,多くのユーザーがこの難度へ移行したことで,既存難度のエクストラハードに人が集まりにくくなったようだ。
超界探索も,
- “エリア2ボスのHPが高い”
- “時間当たりのレアドロップが少ない”
- “新Eトライアル「条件達成に尽力せよ!」でプレイヤー名と獲得ポイントが表示される”
ことへの反応が寄せられているという。
ボスのHPに関しては「もう少し下げてもいいかも」といった発言があったが,レアドロップについては「ドロップ率をある程度高めに設定しており,アイテムレコードの記録ではそれなりにレアが出現している」とのこと。
また,
「条件達成に尽力せよ!」のプレイヤー名と獲得ポイント表示については
ユーザーの中で賛否両論があるようだ。現在は与ダメージを参照する条件が多いため,特定クラスが上位を取りやすくなっているようなのだが,調整については今後の反応を見てから判断をしていきたいと慎重な様子であった。
難度ウルトラハードでは,
エネミーの「部位倍率」の上限も変更されているのだが,その仕様に関しても説明が行われた。打撃・射撃・法撃の部位倍率は,ボスエネミー及び,全ての与ダメージが上昇する部位を除き,これまでよりも低い1.2倍が上限となっている。この措置について吉岡氏は“クラスや武器による戦闘時間の差が広がっており,こうした差を統一するために設定したものである”と解説した。
部位倍率の上限を下げるのではなく,問題となっているクラスを下方修正すればよいのではないかという声が上がっているものの,実際にこうした調整でテストプレイを行ったところ,
射撃武器の強さが突出してしまうなどの問題が出てしまい,現在の形に落ち着いたのだという。吉岡氏は,一旦この調整でアップデートを続けていくものの,今後も全クラスにおいてバランス調整は続けていくので,6月8日にさらなる情報を伝える,と理解を求めていた。
続いては
「アークス調査報告書ミニ」と題し,EPISODE6実装後のユーザー動向についての調査結果も発表された。EPISODE6では,5月29日から
「エキスパート条件」がより厳しいものになるが,調査が行われた5月1日〜5月7日の時点では,すでに
18パーセントのユーザーが条件を達成済みとなっているようだ。
また,2018年12月19日に,レベル上限が90に引き上げられているが,これを達成したメインクラスはヒーローとファントムが多いという結果が出ている。サブクラスの人気についても公開されたが,こちらはメインクラスが打撃・射撃・法撃を問わずファイターとハンターの選択率が高いといった結果となっている。なお,フォースの場合のみテクターが90パーセントを占めているのだが,こちらも予想通りの内容であろう。
同コーナーでは,
アカウントを貸与する行為についても改めて注意喚起が行われた。前述の様にエキスパート条件が厳しくなったことに伴い,プレイの上手い第三者にアカウントを貸与して,自分の代わりにエキスパート対象になる条件を満たしてもらう
“代行”が目立っているという。
これは
規約違反となり,
アカウントの永久利用停止措置が執られる。こうした行為には個人情報やアカウント自体を盗まれることがあり,吉岡氏は「実際に被害に遭ってみないと分からない」「代行でエキスパート条件を満たしても,後で自分が辛くなっていく」と改めて危険性を強調した。
「マブラヴ」とのコラボや新たなUH限定クエスト「超界探索:ナベリウス」など,盛りだくさんのアップデート
6月12日に実装予定のアップデート「現れし終の艦隊」Part2では,
「マブラヴ オルタネイティヴ」とのコラボがスタート。新スクラッチ「オルタネイティヴセレクション」では
「御剣冥夜」コスチューム2種と,
戦術機「武御雷」「不知火」のパーツやスーツが登場する。また,ゴシックテイストの服も大量追加されるとのことなので,コラボと合わせてエッジな装いを楽しめそうだ。
ウルトラハード限定クエスト
「超界探索:ナベリウス」では,アークスたちを苦しめてきたヴィスボルトをテーマとした新
Eトライアル「暴走ヴィスボルトを回避せよ!」が登場。成功するとヴィスボルトが敵を攻撃してくれる。吉岡氏によると「今までとは違い,一定回数避けると攻撃が終了する上,敵には結構大きなダメージを与える」そうなので,ぜひ達成したい。また,このクエストの限定ドロップである
★15武器「ゲノンシリーズ」は,常時手に武器が装着された状態で,攻撃時には戦闘形態になるという新趣向なので,こちらにも注目だ。
また,6月19日には新
SGスクラッチ「アストラルガーディアン」が配信される。EPISODE5に登場したキャラクターたちのコスチュームに加え,「ミニコスチュームリクエスト総選挙」で選ばれた1位と2位のミニコスチュームが用意されている。
季節緊急の「雨風とともに2019」では,アルティメットエネミーから新アイテム「アルティメットブースター」がドロップする。こちらは,
武器の新たな潜在能力を開放できるというもので,実装時点では「覇者の紋章」で入手できる★14武器のみが対象となっている。今後のアップデートで対象となる武器を増やしていくほか,過去に登場した素材アイテムについては,アルティメットブースターへの統合を行うとのことだ。
会場では,実装が間近に迫った緊急クエスト
「終の艦隊迎撃戦」の実機プレイも行われた。巨大ボスは,こちらの進撃を阻む壁を生成したり,アークスたちを吸い込む巨大な弾を撃ったりとかなり多彩な攻撃方法を持つ。弱点となるコアがどこにあるかランダムであるなど,趣向も凝らされているようで,5月29日の実装が楽しみだ。
「PSO2es」ではチップをさらに強化する「チップ特装」システムが登場
札幌会場には
「ファンタシースターオンライン2es」(
iOS /
Android 以下,PSO2es)ディレクターの
後藤功士氏と,「イドラ ファンタシースターサーガ」(
iOS /
Android)のプロデューサーである
田中俊太郎氏も登場し,同タイトルの新情報を明かした。
「PSO2es」は,2019年5月29日よりストーリークエスト
Season3 第5章「闇の行き着く先」前編がスタートする。チップをさらに強化する
「チップ特装」システムが登場し,
開放済みチップの最大チップレベルが上がるのに加え,アビリティ効果や発動条件を変化させ,パラメータを上げる「プラグ」の習得も可能になる。
また,余ったウェポノイドチップをポイントにし,新たなウェポノイドチップを手に入れる
「ウェポノイドポイント交換」が実装されるようだ。
新たなウェポノイドチップも多数登場。
「フロウレイザー」(CV:前田玲奈)や
「エルダーペイン」(CV:立木文彦),そして
「過去を失いし少女 マトイ[TCG]」(CV:佐藤聡美)のような
「PHANTASY STAR ONLINE 2 TRADING CARD GAME」由来のものや,「ノクスシャリオ」に続いて
モアイ岩下さんが演じる「ソリッドストレート」など多彩な顔ぶれとなる。
新たなウェポノイドチップの外伝も配信される
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「超級トリガー」を「覇級トリガー」に交換できる「ボーナスポイント交換」が実装。5月29日からは「タワーイベント」も開催される
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「進撃の巨人」とのコラボが開催中の「イドラ ファンタシースターサーガ」では,2019年6月18日より試練クエスト
「ポポナのワンダーランド」が開始し,通常ではあり得ない編成の敵と戦えるようになる。また,最終イベントに登場するレアエネミー「イド・ラッピー」を倒すと大量の経験値が獲得できるそうだ。
アニメ「ぷそ煮コミ」のBlu-ray/DVDは7月17日に発売。ゲーム内アイテム「アークスジャージーF[OU]」「アークスジャージーM[OU]」「ジャージーステッカー」「ぷそ煮コミメモリ」×12個が付属。7月14日に開催する神戸会場で先行販売が行われる
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「アークスバトルトーナメント2019」北海道予選では,“Ark”(左写真)と当日結成された“堕蒼”(右写真)の2チームが激突
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スタートダッシュを決めたArkがリードを守りきり,危なげなく勝利。決勝会場への切符を手にした
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コスプレショーも行われ,北海道のアークスたちが力作のコスチュームを披露し,会場を盛りあげていた。
「PSO2」サウンドチームミニライブは,
福山光晴氏と
花れんさんが「INVERRUCION」「DYREINA」「LEYGENDER」といった,
オメガ言語によるボーカル曲を披露。「LEYGENDER」では,花れんさんの提案により,オメガ言語の「呼応せよ,剣よ,気高き剣よ」というコーラスに合わせて観客がラコニウムソードならぬ応援バルーンを振り上げるパフォーマンスが行われ,ステージ上と観客席の一体感が高まった。
次なる会場は,
6月8日の福岡・西日本総合展示場。EPISODE6におけるクラスの調整について,続報が公開されるとのことで,気になる人はチェックしておこう。入場は無料なので,九州のアークスたちは遊びに行ってはいかがだろうか。