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ドリームチームの育成とスピーディな試合が魅力の新作オンラインサッカーゲーム「FCマネージャー」のフォーカスグループテストレポート
ほかのプレイヤーとの試合やリーグ戦,ギルド的な「連盟」を結成しての「連盟対抗戦」など,自分のクラブの実力を試せるコンテンツも豊富に揃えられているという。
試合はクラブの選手達に指示を出すことで展開していくが,チーム全体に大まかな方針を示すこともできれば,個々の選手へ細かな指示まで出すことも可能と,サッカーファンにはたまらない内容となっている。
フォーカスグループテストでは実際にゲームを操作し,CPUやほかのプレイヤーとの試合を行うことができた。ゲームの概要とプレイフィールをお伝えしていこう。
社会人でも楽しめるサッカーゲーム
前述のとおり,プレイヤーはフットボールクラブの監督となり,ほかのクラブとの試合に挑むのだが,実際のゲームプレイでは,世界のプロサッカーリーグの実在選手5000人以上をカード化した「選手カード」を手に入れ,特訓や試合を通じて経験を積ませ,能力をアップさせていくというものになっている。
選手カードの特訓やクラブの施設拡張といったマネージメントを行うには一定の時間が必要だ。対して試合中はリアルタイムに指示を出していけるため,「朝,会社に行く前にマネージメントを行い,夜に帰宅してから試合をする」といったブラウザゲームに近いプレイスタイルで遊ぶことができるという。
「選手カード」は,ゲーム内マネーなどで「ブースター」を購入し,これを使用することにより,ランダムで入手可能。運がよければ優秀な選手が手に入るあたり,TCG(トレーディングカードゲーム)におけるブースターパックに近い。
選手カードは,実在選手の活躍に応じて能力が決められている。例えば,セビージャFCに所属するフォワード(FW)である「ケヴィン・ガメイロ」選手なら,FWの「ストライカー」ポジションへの適性が高く,「シュート力」や「決定力」といったオフェンス系の能力に優れている。
つい先日セビージャFCへ移籍したばかりのケヴィン・ガメイロ選手。現実同様,オフェンス系能力とFWへの適性が高い |
フィオレンティーナのMF,アルベルト・アクィラーニ選手。MFへの適性が高く,バランスの取れた能力だ |
ここまでならカードゲームでもよくあるところだが,本作では自分の好きなように選手カードを育成できる。先に例に挙げたケヴィン・ガメイロ選手は,本来は敵陣へ攻め込むFWだが,やろうと思えば自陣を守るディフェンダー(DF)として育てていくことも可能なのだ。
ゲームには実在する選手だけでなく,架空の「仮想選手」も用意されている。プレイヤーのクラブに志願してくる仮想選手の中から好きな選手を選んで契約し,実在選手と同様に試合に出したり育成していけるのだ。仮想選手は実在選手よりも能力の伸びしろが大きく設定されているとのことで,じっくり育てていくのも楽しそうだ。
仮想選手は,自クラブのトライアウトに志願してくる。クラブ施設の「ユースアカデミー」のレベルが高いと,たくさんの仮想選手がやってくるようだ。仮想選手の初期能力は低いが,その分育て甲斐があるといえるだろう |
選手カードは特訓や試合によって能力ごとの経験値がアップする。これがMAXになると能力値を上げることができる。能力値は「オフェンス」「テクニック」「メンタル」「フィジカル」「ディフェンス」の5カテゴリーに分けられており,それぞれのカテゴリーの中に四つずつの能力値が含まれている。例えば「オフェンス」には「シュート力」「パス」「オフ・ザ・ボール」「決定力」が,「ディフェンス」カテゴリーの中には「タックル」「ポジショニング」「マーク」「集中力」といった能力値が含まれているといった具合だ。
能力値を上げる際にランダム性が入るのが面白いところで,プレイヤーは「どのカテゴリーをアップさせるか」の指定はできても,カテゴリー内のどの能力値が上がるかは分からない。オフェンスであれば,シュート力,パス,オフ・ザ・ボール,決定力のいずれかがアップして,同じ選手カードでも,プレイヤーごとに異なった能力の選手が誕生すると仕組みになっている。
「ディフェンス」カテゴリーの能力値アップの様子。「タックル」「ポジショニング」「マーク」「集中力」のいずれかがアップする |
ちなみに,選手カードの能力はシーズン中の活躍に応じて決定されるが,シーズンの成績で能力値が変化しても,プレイヤーがすでに入手した選手カードには影響を及ぼさないとのことなので,安心して育成を楽しめるのではないだろうか。
同じ選手カード同士を合成する「選手強化」では,任意の能力値をアップさせることができる。強化は3回まで可能 |
複数の選手カードを使い,新たな選手カードを手に入れる「選手マージ」。選手カードの平均レベルが高いと高レベルの選手が手に入りやすくなるようだ。ゲーム内マネーを使うと,選手カードのポジションが選べるようになる模様 |
リアルタイムの駆け引きが楽しい試合モード
試合中,プレイヤーは選手達に行動の方針を指示していくことになる。指示はリアルタイムで選手達の動きに反映されていくため,プレイヤー同士の試合の場合,相手の指示に対応して指示を切り替えていくことが重要になっていくようだ。
試合の表示には,サッカー中継を思わせる「3D」と,フィールド全体を見渡せる「2D」の2モードが用意されており,なかでも3Dはカメラアングルを任意で切り替えられることもあって,迫力があるように感じられた。
サッカー中継のような「3D」モード。カメラアングルを任意で切り替えることもできる |
指示には,全員に大まかな方針を示す「簡易戦術」と,個々の選手に指令する「上級戦術」が用意されていた。サッカーに詳しくない人なら簡易戦術を,慣れてきたら上級戦術を使っていけばよいわけだ。
簡易戦術には,自軍が攻め込んでいるときの「オフェンス戦術」と,守りに回ったときの「ディフェンス戦術」が用意されており,この2種を組み合わせてプレイする。
全員が攻め込む「オールアタック」なら攻撃力は上がるが体力の消耗が激しく,「サイドアタック」はサイドドリブルとクロスに優れた選手が居ると効果的……というように,戦術ごとに特徴があるため,戦況と選手の体力に合わせて使い分けることが重要になっていくようだ。
一方,上級戦術では,パスの形式やクロスやドリブル突破の頻度など,細かな部分まで設定可能だ。“身長の高い選手に高いパスを集めてヘディングを狙わせる”といったこともできるそうで,使いこなせれば面白いものになりそうに感じられた。
今回のフォーカスグループテストでは,CPUとの「練習試合」や,ほかのテスターとの「親善試合」をそれぞれ一試合ずつプレイできた。簡易戦術を切り替えていくやり方で試合を進めていったのだが,「ディレイアタック」を指示すれば自軍内で頻繁にパスを回して時間を稼ぎ,「オールディフェンス」なら全員が守備に回る……といったように,指示を出すごとに選手の動きがダイレクトに変化していくのが楽しかった。
開発スタッフ同士の模範試合も行われたが,かなり頻繁に指示を出していたそうで,筆者が遊んでいたのとは同じゲームとは思えないくらい,選手達の動きがキビキビとしていたのが印象的だった。上級戦術ならかなり細かい指示を出せることを考え合わせれば,慣れたプレイヤー同士の試合はかなり白熱したものとなりそうな感触があった。
なお,本作のクローズドβテストは10月下旬,オープンβテストは11月下旬が予定されているとのこと。
上原氏は「FCマネージャーは,弊社としては初のスポーツゲームとなります。昔からサッカーゲームが盛んなのが日本の皆さんが納得してくださるようなゲームにしていきたいです」とサービスへの意気込みを語り,フォーカスグループテストを締めくくった。
基本無料+アイテム課金が予定されているそうだが,やはり対戦の面白さが魅力なので,課金=クラブの強さとならないような課金形態を期待したいところだ。
一つ気になったのは,試合中の実況のシンプルさ。「○○が○○に高いパスを出した」など,現時点ではシンプルな実況となっている。動作の軽さもウリとあって,フルボイスの実況は難しいだろうが,実況のメッセージがもう少し多くてもいいのではないだろうか。
ハンビットユビキタスエンターテインメント初のスポーツゲームだけに,10月下旬のクローズドβテストが期待されるところだ。
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