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[COMPUTEX]すべてのゲーマーをVSyncの呪縛から解放する「Virtual Vsync」,LucidLogixから
Virtu Universalは,Sandy Bridgeコアの第2世代Core iシリーズで,CPU統合型グラフィックスと単体グラフィックスカードによるスイッチャブルグラフィックスを実現した「Virtu」(ヴィルチュ)の拡張版にあたる製品。Virtu Universalでは,AMDプラットフォームへの対応を果たしただけでなく,ノートPCや,チップセット統合型グラフィックスとの組み合わせでも同機能が使えるようになる。
まずはそのショッキングなビデオをチェックしてほしい。
Remez氏は,「1枚の絵を1フレームとして見たとき,最初と最後の5〜6ピクセルラインを一方のGPUで描画し,それ以外の大半のピクセルを高性能なGPUで描画している説明したら分かりやすいだろうか?」と述べている。
つまり,誤解を恐れず簡略化して説明するならば,
- 性能の劣るほうのGPUは,VSyncを有効化した状態でディスプレイ制御に専念させるとともに,1フレームの冒頭数ラインを描画
- 高性能GPUのほうは,VSync無効の状態でレンダリングに専念させる
- 高性能GPUが1フレームを書き終わるタイミングを予測
- 性能が劣るほうのGPUで,最後数ラインの描画とピクセルパイプラインの後処理を担当
- 2つのGPUの描画結果を,GPU仮想化技術であるVirtu Universalで合成
という手順を繰り返しているのだ。
高性能なGPUがディスプレイとの同期を待たず,高速にレンダリングし続けられるようにする。「アプローチを大きく変えた“デュアルGPU処理”」(Remez氏)とも言えるだろう。
いったい何が行われているのか,その技術的な詳細や実装方法は後ほどお届けする。
→LucidLogix公式Webサイト
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