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カタナを使った駆け引きが熱すぎる。「NINJA GAIDEN 3」のマルチプレイを実際に体験した関係者向け試遊会レポート【後編】
開発陣による作品の解説や会場の様子は,先に掲載した【前編】でお伝えした。続く【後編】では,実際にNINJA GAIDEN 3のマルチプレイを体験して得た感触をレポートしていこう。
NINJA GAIDEN 3のマルチプレイには,最大2人で挑戦できるCo-op「NINJA TRIALS」と,8人まで参加できる対戦「CLAN BATTLE」が用意されている。どちらも本編で主人公となるリュウ・ハヤブサではなく,“名も無き忍者”の1人となってプレイするモードだ。
今回体験したのはCLAN BATTLEで,最大8人のプレイヤーが4対4のチームに分かれ,敵を倒したキルポイントを競い合うというルールになっていた。
プレイヤーは「武器」「装束」「鉢金」「防具」「漢字」という,5つの装備を好みに合わせてカスタマイズできる。初期段階では変更できる装備の種類は少ないが,ゲームをプレイして経験値を稼いでいくと徐々に増えていくとのこと。ちなみに会場では,ゲーム内で入手できるほとんどの装備があらかじめ開放されていた。
装備は,「武器」はそのまま武器,「装束」はプレイヤーの服の色,「鉢金」は額当て,「防具」は腕の防具に対応している。ただし,武器のカテゴリはカタナのみ。
面白いのは,プレイヤーの背中に描かれる一文字を選ぶ「漢字」で,ゲーム内ではトレードマークとして機能する。ゲームスタート時や倒されたあとの復活時には,漢字が画面に大きく表示されるという演出も入っていた。選択できる文字は2000種類以上用意されており,その中から自分を象徴する一文字を探すのは思いのほか楽しい。
キャラクター設定時の画面。鉢金や防具はプレイヤーの見た目にかなり影響するので,思わず派手なものを装備したくなってしまう。忍ぶ者なのに…… |
マルチプレイ参加時には,対戦相手のレベルや地域なども選べるようだ |
ほかのプレイヤーよりも早く自分の準備が終わっていると,アクションの練習ができる。ここでセレクトボタンを押すと,技表も見られるのだ |
会場に用意されたアクションの説明。あくまで基本的なものであり,これ以外に特殊な操作も数多く存在する |
対戦はチームごとに決まった場所からスタートする。キャラクターの動きは速くもなく遅くもないといったところで,三人称視点のアクションとしては標準レベルに感じた。
ジャンプは高さこそないが,一部の平らな壁に手持ちのクナイを使ってよじ登れたり,壁走りができたりと,忍者らしいアクションが用意されているので気にならない。こういったアクションは使える場所が決まっているようなので,あらかじめマップの構造と特性を覚えておくと,より立体的に戦えるだろう。
キャラクターは,アナログスティックを倒す角度を浅くするとゆっくり歩く。このときはステルス状態となり,対戦相手から姿が見えなくなる。さらにこの状態で敵に近づいて△ボタンを押すと「ゴーストキル」が発動し,一撃で敵を倒せる。
敵も動いているうえ,歩き始めや弓で狙われたときには,ぼんやりと姿が見えてしまうため,対戦中に決めるのはなかなか難しい。ただ,敵との体力差があるときでも一発逆転を狙えるので積極的に狙っていきたい。蛇足だが,個人的にはゴーストキルを成功させると相手に心理的なダメージを与えられると思う。というか,実際与えられた。
敵に対してカタナで攻撃を行ったときは,相手との1対1という状況になる。カタナでの攻撃では,□ボタンと△ボタンの組み合わせでコンビネーションが発動し,ヒットすれば敵に大きなダメージを与えるが,回避(L1+左スティック)されると隙も大きいので,ボタン連打は禁物。先に○ボタンの手裏剣を敵にヒットさせ,動きを止めてからカタナで攻撃といった戦い方が非常に有効だ。
敵がある程度弱っている状態でこちらの攻撃をヒットさせると,敵にカタナを斬り込む「断骨」が発動する。このときに□ボタンか△ボタンを連打すると,とどめを刺せるのだが,やられた側は同様にボタン連打をすることで,この状態から一時的に逃れることもできる。
逃れた側は倒されはしないものの瀕死の状態となり,ふらついて移動もままならなくなるが,味方が近くにいると「救援」が発動し,フラフラ状態から復活することもできる。まぁ体力は回復しないので虫の息ではあるが。
特筆すべきは,このフラフラ状態にされたプレイヤーが○ボタンを押すと「腹切り」が発動し,自決ができること。潔く自決することで,敵チームにキルポイントが入らずに倒れ,スタート地点から改めて復活することができる。この断骨を絡めたボタン連打とその前後の駆け引きは,やった側とやられた側ともにかなり楽しいものとなりそうだ。
なお,腹切りを始め今回紹介した一部のアクションは,装備品同様に経験値を上げることで修得できるようになるものらしい。
また,空中からの攻撃もアクションの見どころだ。一定以上の高さから×ボタンでジャンプし,もう一度×ボタンを押すと「ムササビダイブ」となり,手足を広げた状態で空中を滑空する。さらにムササビダイブで敵の近くを滑空中に△ボタンを押すと「飛燕」が発動し,敵を一撃で葬り去れるのだ。狙って成功させるのはゴーストキルよりも難しいが,決まったときの演出は特別なもので,かなり気持ちのいいアクションとなっている。
ゲーム中,画面右下には「密命」なるメッセージウィンドウがあり,ここにはプレイヤーが行うべき行動が表示されている。通常は固有アクションについてのチュートリアルが表示されているが,ときに特別なイベントが掲示されることもある。
今回の体験プレイ中に掲示されたのは,ゲーム中に全員が敵となるバトルロイヤルに切り替わる,特定のプレイヤーがチームを裏切って敵チームに加わる,チーム内の1人がリーダーとなってそれを守る,といったランダムイベント。どれほどの種類が用意されているのかはわからないが,こういったハプニング要素のおかげで,マンネリ感が生まれにくい対戦が楽しめる。
基本操作はゲームスタート時にも表示される。右下にあるのが密命のウィンドウで,その下には自分のキル数(敵を倒した数=◎)とデス数(倒れた数=赤い●)が表示されている |
弓(L2)は,向いている方向にいる敵をロックオンして狙える遠距離攻撃。敵の眉間を狙ってヘッドショットを決めると,大きなダメージを与えられる |
対戦専用のステージは今回「隠れ里」のみだったが,ディレクターの安田氏によれば複数のステージが存在し,のちにDLCとしても配信する予定とのことだ |
会場でも来場者のチームがTeam NINJAのチームを打ち負かすシーンが何度か見られ,対戦ゲームとしてのバランスはかなり調整されている印象を受けた。マルチプレイでも本編同様経験値を得られるので,ゲームを購入した際は積極的にオンラインでプレイしてみてほしい。
「NINJA GAIDEN 3」公式サイト
- 関連タイトル:
NINJA GAIDEN 3
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