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NVIDIA,GDDR5対応の「GeForce GT 640」とKepler版「GeForce GT 630」を製品リストに追加。新型コア「GK208」を採用?
GT 640 GDDR5とGT 630(Kepler)は,いずれも384基のシェーダプロセッサを集積するGPUだ。384基という数は,DDR3メモリが組み合わされた従来版「GeForce GT 640」(以下,GT 640)が集積するシェーダプロセッサの数と同じなので,いきおい「GK107」コア採用……ということになりそうなのだが,流通筋の情報によれば,これは,GK107比でメモリコントローラのインタフェースが半分の64bitとなった新コア「GK208」を採用したものとのことである。
表は,判明しているGT 640 GDDR5とGT 630(Kepler)のスペックを,それぞれ従来のGT 640およびGT 630と比較したものだ。いずれも新型コアの採用により,TDP(Thermal Design Power,熱設計消費電力)が大きく下がっており,とくにGT 630(Kepler)にいたっては,Fermiアーキテクチャからのジャンプにより,60%以上もの削減を実現しているのが見どころとなる。
動作クロックの引き上げや,GT 640 GDDR5ではメモリバス帯域幅の拡張も実現してはいるが,基本的には,エントリー&ローエンド市場で求められる低消費電力化に対応してきたGPUという理解でいいだろう。ノートPC向けにGK208採用製品はまだ発表されていないが,ノートPC向けと基本設計を共有したGPUという可能性もありそうだ。
4Gamer読者的には特別に注目すべきGPUではないと思われるものの,GT 630(Kepler)の登場によって,ようやくローエンドまでKeplerアーキテクチャが揃ったこと,それ自体には相応に意味があると述べていいのではなかろうか。
GeForce GT 640の製品情報
GeForce GT 630の製品情報
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